野生がむき出しになる筈なのに/シドニアの騎士8話他2014/6/1感想
<記事内アンカー>
selector infected WIXOSS 第9話「その真実は無情」
シドニアの騎士 第8話「不死」
映画感想(「ロボットガールズZ」)


とうとうWin8タブレットを買ってしまった……ええ、写真の通り外で艦これするためです。これまではデスクトップPCを家で電源入れっぱなしにして携帯から遠隔操作していたのですが、これからの季節でそれをやるのはデスクトップPCにどう考えてもよろしくないので……
購入したのはASUSのVivoTab Note 8 M80TA-DL64S。同時期発売のDELLのvenue 8 proやACERのIconia W4-820も候補に上がりましたが、ぶっちゃけ性能はそこまで変わらないらしいのでこれまでPC購入経験のない(マザボではお世話になってるが)ASUSにしてみました。デジタイザも使ってみたかったし。
起動してみると、艦これする分にはスペック的には全然問題ありませんね。以前のアップデートで艦これ自身の通信量も大きく軽減されてますし。Win8自体はスマホとの違いでちょっと戸惑いもありますが、帰省時なんかに重いノートPC持ち歩かないで済むと思うと非常に気楽。
selector infected WIXOSS 第9話「その真実は無情」
(C)LRIG/Project Selector



学校で姉弟の仲を噂されるようになった香月と遊月。激昂する香月に対し、遊月は……
セレクターバトルの真実が明かされる9話、ではあるのだけど、明かされるというよりは前回ラストから見える状況を言葉にしただけという感じで、驚きと言えるようなものはなかったなあ。丁寧に描かれる遊月と花代の過去も、現状に対するそれぞれの思いが描かれず単に裏切りが分かっているだけなので見ていて感情が乗ってこない。
ただ、遊月が「地球が破裂しても叶わない」と考えていた願いを、花代が不思議な力を使うでもなく叶えてしまう様はなんとも言えない気持ち悪さがありました(褒め言葉)。世間体や社会的規範といったものを無視してしまいさえすれば、確かに叶えられない願いではなかったのですが。入れ替わった花代でさえ幸せなのか疑問というこの救われなさ、どこに転がっていくんだ……
関連:
selector infected WIXOSS 感想リスト
selector infected WIXOSS 第1話「この奇跡は兢々」
selector infected WIXOSS 第2話「その出会いは劇薬」
selector infected WIXOSS 第3話「この平穏は戯言」
selector infected WIXOSS 第4話「その祈りは冒涜」
selector infected WIXOSS 第5話「あの誓いは無効」
selector infected WIXOSS 第6話「この胸は純白」
selector infected WIXOSS 第7話「その少女は切望」
selector infected WIXOSS 第8話「あの契は虚事」
シドニアの騎士 第8話「不死」
(c)TSUTOMU NIHEI・KODANSHA/KOS PRODUCTION COMMITTEE



星白機を模倣したガウナに苦戦する長道達。そして戦いが終わった後、ヒ山は長道を育てたかつての仲間・斎藤ヒロキのことを思い出す…… 前半は衛人vsガウナ衛人の高速戦闘、後半はヒ山の回想……と話が分断されているのだけど、それに不満を感じさせない個々のクオリティが素晴らしい。
前半の戦闘については、ガウナ490の脅威としての描き方が印象的です。他の星白模倣ガウナとは違うこの個体は衛人5機を撃墜するという大きな被害をもたらしていくわけですが、内4機である中野班の全滅については撃墜された瞬間をカメラの不鮮明な映像だけにしたりマーカーだけで表現したりと、その様子がほとんど描かれていません。それでいて、撃墜報告と喜ぶ声だけは聞こえてくる。視聴者の得られる情報が海苔夫に近いものになっているので、幽霊的な不気味さで追い立てられる彼の精神が非常に分かりやすくなっています。そして烽の機体が撃墜される様子が描かれることで不気味さは具体的な脅威と恐怖に変わり、強い印象を残していく。そこからの煉の救出というわずかな時間で長道の格好良さを描けているのもまたいい。精神的ダメージは大きいだろうに、迷いないなあ。
後半の回想については、ヒ山が熊の姿であることでシーンが成立しているような部分が多々あって面白い。ヒ山が普通の女性の姿だったらもっと時間をかけて描く必要があったと思うのですよね。特に墓での甘えるようなやりとりは2人の関係性を分かりやすく示してくれているわけですが、あれを小林艦長同様の人間の姿でやられてしまうとすごく奇妙な雰囲気になってしまう。かたやすっかりおじいさん、かたや昔と変わらない姿という歳月の違いがあるのだけど、ヒ山が経年変化の分からない熊の姿なのでそうしたギャップがすっ飛ばされています。もちろん、2人にとってはそういうものは些細なこと、というわけでもある。ヒロキのクローンであることが判明したことで、長道の呼びかけによって過去と現在を繋げるという回想の終え方も、感情の余韻を感じさせるものでした。
しかし宇宙服で日本刀&弓矢というこのシュールさ。矢羽根も何か生成してたりするのかしらん。
関連:
シドニアの騎士 感想リスト
シドニアの騎士 第1話「初陣」
シドニアの騎士 第2話「星空」
シドニアの騎士 第3話「栄光」
シドニアの騎士 第4話「選択」
シドニアの騎士 第5話「漂流」
シドニアの騎士 第6話「敬礼」
シドニアの騎士 第7話「覚悟」
<映画感想(ロボットガールズZ)>
横浜ブルク13で「ロボットガールズZ」を視聴。1月から放映されていた作品で、0話PVを見て爆笑、見たいなとは思ったのですが有料の東映チャンネルでの放送だったため断念していました。後にニコニコチャンネルでも配信開始されましたが、さすがに月イチ配信は遅過ぎるだろ……今回は放送された全9話(1話あたり数分)に特別編を加えた、総集編というより一挙放送的なものになっています。
見た目は東映ロボの萌え擬人化作品、そして実際サービスカットも多い作品……なのですが、振れ幅は多分にギャグ寄り。 元ネタがロボットであることが過激な破壊描写とそれに耐えるパワーの双方に寄与していて、ヒロインも敵も遠慮なくフルボッコになることなることw 元ネタ作品由来の小ネタ、ネットスラングなどもありますがいずれも「散りばめられている」形なので、そのあたりの知識がなくとも問題なし。僕もスパロボ未登場の作品は知りませんし、ドタバタコメディとしてシンプルに笑えました。
ただ、ラストの暗黒大将軍子についてはちょっと不満かな。愛すべきやられ役のあしゅら男爵と違ってラストまでは単純に強敵だし、部下のゴーゴン大公や獣魔将軍も機械獣の面々のような個性よりはしつこい敵としての面が目立ってしまっている。3者とも愛すべき側面があるにはあるのですが、そこを十分に掘り下げる時間がなくラストエピソードは話が硬直してしまっているように思いました。もっともっと描けて楽しくできる内容だと思うのですが、前身の企画や地上波での特殊な放送を含め色々もったいないなあ。
とはいえ、面白いか面白くないかと言われたら面白い。公開されている0話やPVで興味を持った人なら、見に行って損はないかなと思います。とりあえずグレンダさんかわいい。

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【言及】
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とうとうWin8タブレットを買ってしまった……ええ、写真の通り外で艦これするためです。これまではデスクトップPCを家で電源入れっぱなしにして携帯から遠隔操作していたのですが、これからの季節でそれをやるのはデスクトップPCにどう考えてもよろしくないので……
購入したのはASUSのVivoTab Note 8 M80TA-DL64S。同時期発売のDELLのvenue 8 proやACERのIconia W4-820も候補に上がりましたが、ぶっちゃけ性能はそこまで変わらないらしいのでこれまでPC購入経験のない(マザボではお世話になってるが)ASUSにしてみました。デジタイザも使ってみたかったし。
起動してみると、艦これする分にはスペック的には全然問題ありませんね。以前のアップデートで艦これ自身の通信量も大きく軽減されてますし。Win8自体はスマホとの違いでちょっと戸惑いもありますが、帰省時なんかに重いノートPC持ち歩かないで済むと思うと非常に気楽。
selector infected WIXOSS 第9話「その真実は無情」
(C)LRIG/Project Selector



学校で姉弟の仲を噂されるようになった香月と遊月。激昂する香月に対し、遊月は……
セレクターバトルの真実が明かされる9話、ではあるのだけど、明かされるというよりは前回ラストから見える状況を言葉にしただけという感じで、驚きと言えるようなものはなかったなあ。丁寧に描かれる遊月と花代の過去も、現状に対するそれぞれの思いが描かれず単に裏切りが分かっているだけなので見ていて感情が乗ってこない。
ただ、遊月が「地球が破裂しても叶わない」と考えていた願いを、花代が不思議な力を使うでもなく叶えてしまう様はなんとも言えない気持ち悪さがありました(褒め言葉)。世間体や社会的規範といったものを無視してしまいさえすれば、確かに叶えられない願いではなかったのですが。入れ替わった花代でさえ幸せなのか疑問というこの救われなさ、どこに転がっていくんだ……
関連:
selector infected WIXOSS 感想リスト
selector infected WIXOSS 第1話「この奇跡は兢々」
selector infected WIXOSS 第2話「その出会いは劇薬」
selector infected WIXOSS 第3話「この平穏は戯言」
selector infected WIXOSS 第4話「その祈りは冒涜」
selector infected WIXOSS 第5話「あの誓いは無効」
selector infected WIXOSS 第6話「この胸は純白」
selector infected WIXOSS 第7話「その少女は切望」
selector infected WIXOSS 第8話「あの契は虚事」
シドニアの騎士 第8話「不死」
(c)TSUTOMU NIHEI・KODANSHA/KOS PRODUCTION COMMITTEE



星白機を模倣したガウナに苦戦する長道達。そして戦いが終わった後、ヒ山は長道を育てたかつての仲間・斎藤ヒロキのことを思い出す…… 前半は衛人vsガウナ衛人の高速戦闘、後半はヒ山の回想……と話が分断されているのだけど、それに不満を感じさせない個々のクオリティが素晴らしい。
前半の戦闘については、ガウナ490の脅威としての描き方が印象的です。他の星白模倣ガウナとは違うこの個体は衛人5機を撃墜するという大きな被害をもたらしていくわけですが、内4機である中野班の全滅については撃墜された瞬間をカメラの不鮮明な映像だけにしたりマーカーだけで表現したりと、その様子がほとんど描かれていません。それでいて、撃墜報告と喜ぶ声だけは聞こえてくる。視聴者の得られる情報が海苔夫に近いものになっているので、幽霊的な不気味さで追い立てられる彼の精神が非常に分かりやすくなっています。そして烽の機体が撃墜される様子が描かれることで不気味さは具体的な脅威と恐怖に変わり、強い印象を残していく。そこからの煉の救出というわずかな時間で長道の格好良さを描けているのもまたいい。精神的ダメージは大きいだろうに、迷いないなあ。
後半の回想については、ヒ山が熊の姿であることでシーンが成立しているような部分が多々あって面白い。ヒ山が普通の女性の姿だったらもっと時間をかけて描く必要があったと思うのですよね。特に墓での甘えるようなやりとりは2人の関係性を分かりやすく示してくれているわけですが、あれを小林艦長同様の人間の姿でやられてしまうとすごく奇妙な雰囲気になってしまう。かたやすっかりおじいさん、かたや昔と変わらない姿という歳月の違いがあるのだけど、ヒ山が経年変化の分からない熊の姿なのでそうしたギャップがすっ飛ばされています。もちろん、2人にとってはそういうものは些細なこと、というわけでもある。ヒロキのクローンであることが判明したことで、長道の呼びかけによって過去と現在を繋げるという回想の終え方も、感情の余韻を感じさせるものでした。
しかし宇宙服で日本刀&弓矢というこのシュールさ。矢羽根も何か生成してたりするのかしらん。
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シドニアの騎士 第1話「初陣」
シドニアの騎士 第2話「星空」
シドニアの騎士 第3話「栄光」
シドニアの騎士 第4話「選択」
シドニアの騎士 第5話「漂流」
シドニアの騎士 第6話「敬礼」
シドニアの騎士 第7話「覚悟」
<映画感想(ロボットガールズZ)>
横浜ブルク13で「ロボットガールズZ」を視聴。1月から放映されていた作品で、0話PVを見て爆笑、見たいなとは思ったのですが有料の東映チャンネルでの放送だったため断念していました。後にニコニコチャンネルでも配信開始されましたが、さすがに月イチ配信は遅過ぎるだろ……今回は放送された全9話(1話あたり数分)に特別編を加えた、総集編というより一挙放送的なものになっています。
見た目は東映ロボの萌え擬人化作品、そして実際サービスカットも多い作品……なのですが、振れ幅は多分にギャグ寄り。 元ネタがロボットであることが過激な破壊描写とそれに耐えるパワーの双方に寄与していて、ヒロインも敵も遠慮なくフルボッコになることなることw 元ネタ作品由来の小ネタ、ネットスラングなどもありますがいずれも「散りばめられている」形なので、そのあたりの知識がなくとも問題なし。僕もスパロボ未登場の作品は知りませんし、ドタバタコメディとしてシンプルに笑えました。
ただ、ラストの暗黒大将軍子についてはちょっと不満かな。愛すべきやられ役のあしゅら男爵と違ってラストまでは単純に強敵だし、部下のゴーゴン大公や獣魔将軍も機械獣の面々のような個性よりはしつこい敵としての面が目立ってしまっている。3者とも愛すべき側面があるにはあるのですが、そこを十分に掘り下げる時間がなくラストエピソードは話が硬直してしまっているように思いました。もっともっと描けて楽しくできる内容だと思うのですが、前身の企画や地上波での特殊な放送を含め色々もったいないなあ。
とはいえ、面白いか面白くないかと言われたら面白い。公開されている0話やPVで興味を持った人なら、見に行って損はないかなと思います。とりあえずグレンダさんかわいい。

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