ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース15話感想
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フライパンを買い替えて蓋も購入。今まで使っていた組み合わせだとなぜか微妙に合わなかったのが、今度はすっきり蓋できるありがたさ。
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第15話「正義 その2」
©荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険SC製作委員会

承太郎達を罠にかけるホテルに泊めたものの、激情に身を任せてホル・ホースを攻撃したことで窮地に陥るエンヤ婆。ノコノコやってきたポルナレフに彼女は……



エンヤ婆戦後半の15話。今回は原作およそ60ページ分がアニメ化されています。エンヤ婆気絶後のやりとりが3話分をはみ出ているので、いつもとちょっと異なる消化量ですね。




エンヤ婆(出てけーっだれが部屋に入っていいと言ったーーーーーチクショー)
ホル・ホースの(死)体をジャスティスで引きずって隠す様子はエンヤ婆のこそこそした手の動きが追加され、よりイメージしやすいように。一方で原作にあった表現を削っている部分として「血糊の処理」があります。そう、ジャスティスで空けた穴は出血しませんが、エンペラーの銃弾でできた傷の血は床にぶち撒けられているはずなのです。原作では既に引きずった後と思われる血の糸だけが床に残っており、それもジャスティスの霧によってかき消える様子が描かれていたのですが、アニメではバッサリとカットされています。よく考えるとどういうことだとツッコみたくなりますが、パッと見ている分には何の問題も感じないから困る。


同じようなことを書くと、先週階段近くで消滅していた杖はいつの間にエンヤ婆の近くに移動したんだろうかw また、原作では「「この」ロビー」だったのがアニメでは「「あの」ロビー」にポルナレフの台詞が修正されていたりもします。どう考えてもロビーじゃないですしね、この場所w




ホル・ホース「ポ ポルナレフ……………う……うしろだ」
原作と同じ構図を上手くアニメ化しているのがこのシーン。背後から刺しに行くエンヤ婆と気付かないポルナレフのカットに、振り向いた瞬間のポルナレフの表情をカットインとして挿入することで襲撃がスピード感たっぷりに表現されています。




そうしたスピード感は直後のシーンにも言えることで、両腕を掴まれた後の重力を無視したようなもみ合いから、着地を描かず即座にハサミのラッシュに繋げることでエンヤ婆の身体能力的な恐ろしさが伝わってきます。特にチャリオッツを出したポルナレフを「後退させている」のが笑えつつも恐ろしく、かつ「ポルナレフをゾンビのいる扉付近まで移動させる」役割も果たしているという一石三鳥ぶり。原作だと背景がカットされていたのでいつの間にか移動していたのですが、この点素晴らしく滑らかに処理したものだなあ。



エンヤ婆「チクショーッ 奥の部屋へ逃げこみやがったッ!追えッ!追えッ!ドアをブチ破るんじゃッ!」
また、原作では唐突に杖でぶっ叩かれていたホル・ホースが、「ゾンビにドアを破らせるために飛び退いたエンヤ婆の近くにいたせいでぶっ叩かれた」という体になっているのも進行がスムーズでかつ笑える。しかしこの後のホル・ホース、わざわざポルナレフの方に這って行ったのは自分の意志か?ジャスティスに操られて来たのか?



承太郎「ほう 宿帳ってもしかするとこれのことか」
エンヤ婆「ええええ、そうですそれでございましゅ……はっ!? 空条Q太郎!?」
なお原作では承太郎に宿帳を突きつけられた瞬間「空条Q太郎」が目に入って愕然としていたエンヤ婆ですが、距離からすると読めないだろうということなのか近づく描写が追加されています。ついでによく見ると花京院の名前も「Noriaki」ではなく「Tenmei」と書かれていますが、こちらは原作通り。彼も怪しいと思っていたらしい。



承太郎「さあどうした あんたの「スタンド」を見せてこないのか」
エンヤ婆「もう すでに見せてるよーーーッ!!」
今回特に格好良かったのはこのシーン。承太郎の背後の扉から襲いかかるゾンビ達……というのは原作のままですが、扉が開く前にジャスティスのスタンドが重なる様が描かれています。アニメで承太郎の台詞の後にゾンビをそのまま出しては映えないし、エンヤ婆に視点を戻してはテンポが悪い。ジャスティスを重ねることで、画面の切替を意識させることなく自然な画面運びが行われています。




同じくジャスティスを重ねる手法が取られているシーンとしては勝ち誇るエンヤ婆の場面が挙げられ、こちらでは「もっと言え」というポーズをエンヤ婆に続いてジャスティスが取っています。ポルナレフにドアを開けさせる際などもそうですが、今回のアニメではジャスティスも地味に「動きのある存在」として描かれているのが見ていて楽しい。他にも、承太郎の「や~れやれだぜ」を指から映すシーンなども唸らせてもらいました。



というわけで、今回も細かな差異を見つけるのが楽しい回でした。そしてそれ以上にエンヤ婆大暴れの回でした。いやー、ほんと悪役婆をやらせると天下一品だな鈴木れい子はwww
関連:
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【言及】
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