お姉ちゃんの友達/グラスリップ7話他2014/8/15感想
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<記事内アンカー>
グラスリップ 第7話「自転車」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第7話「陸繋島(ベルハルス)」
映画感想(「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」)

更新再開、金曜分。映画2本の感想増で脳が完全にガス欠。寝よう。
グラスリップ 第7話「自転車」
(c) glasslip project.



駆との日々に心躍らせる透子。一方、幸にボーイフレンドとして母親に紹介され、浮かれる祐だったが……
ダビデ分身の術発動!水着少女が自転車で男子高校生に声をかける事案発生!これまででもっとも事態が動いている回なのだけれど、演出の変化球っぷりに持っていかれてしまうという奇天烈なバランスが視聴者を更に混乱に放り込む。ボカして描かれてきた悪意や敵意が様々な形で溢れ出た苦いものに、マヨネーズがぶっかけられたような回でした。
結果、マヨネーズの薄い幸と祐の部分の後味悪さが1番目立っているわけだけれど、それにしたって祐へのバレ方が失策とも罪の告白とも違う感じで掴み辛い。見えるもの、聞こえるものが未来ではないんじゃないかという駆の疑問も過程が弱く、視聴者を惑わせる作品の姿ここに極まれりといった印象。進行はようやくアクセルがかかった感じですが、それがどう僕の目に映るのか不安になってきた……
関連:
グラスリップ 感想リスト
グラスリップ 第1話「花火」
グラスリップ 第2話「ベンチ」
グラスリップ 第3話「ポリタンク」
グラスリップ 第4話「坂道」
グラスリップ 第5話「日乃出橋」
グラスリップ 第6話「パンチ」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第7話「陸繋島(ベルハルス)」
©AIOS/PROJECT ARGEVOLLEN



補給物資を受け取るため、ベルハレスで待機することになったトキムネ達。リゾート地でもあるここを楽しむべく、隊の一同は繰り出すのだが……
サービス回でデート回で過去への探り回。トキムネとジェイミーの現在の関係を無理なく等身大に引き出した、噛み合わないという噛み合いぶりがコミカルで楽しい。行く施設行く施設ことごとく休みとか、こんなデート回やって許される組み合わせはそうはないw なんだろうか、笑顔や照れよりこうやってギャーギャーやってる方がかわいく見えてきたから困る。
水着や入浴に替わるサービスシーンとしてのマッサージの喘ぎ声連発や秘宝館など、下品さもいっそ突き抜けて清々しかった印象。なんともこの作品らしさを損なわないお休み回でした。
しかしジェイミーの眼鏡着用シーンがないのが正に玉に瑕。
関連:
白銀の意思 アルジェヴォルン 感想リスト
白銀の意思 アルジェヴォルン 第1話「遭遇」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第2話「目覚め」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第3話「ワンマン・アーミー」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第4話「帰還」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第5話「奇襲」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第6話「走れ、ジェイミー!」
<映画感想「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」>
「のぼうの城」を視聴した勢いで、「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」をレンタル視聴。クレヨンしんちゃんの劇場版の中でも指折りの名作として知られる作品ですが、普段クレヨンしんちゃん自体あまり見ていないこともあり、興味はありつつも長らく機会を逃していた作品でした。
本作の評価点として口を揃えて挙げられるのは、まずもって時代考証、特に戦の描写の精密さ。突かずにぶっ叩く槍や礫といった戦いの描き方が映像作品としては過剰なほどにリアリティに富んでおり、見る者を唸らせてくれます。個人的には礫が戦局的に大した役割があるわけでもないのに描かれているのが非常に印象的でした。いやあ、この戦闘方法の原始的にも関わらず有効さときたら。首や腕が飛ぶといった凄惨な描写は子供向けの本作では当然ご法度なわけで、その制限を受けておきながらこれだけ戦闘をしっかり描けているのは素晴らしい。
そしてこのリアリティ、単なる過剰なこだわりではなくきちんと意味があるんだなとも感じました。それは、フィクション性の高い途中経過とのバランス取り。
ぶっちゃけこの作品、最初の状況設定だけ見るなら別に戦国時代にする必要ないのですよね。絵本の中だって構わない。小国と大国の戦い、姫と家臣の身分違いの恋……どちらもフィクションならお定まりの展開です。加えて、又兵衛達を始めとした人々がしんのすけ達に非常に優しい。何かもっとこう不審に思ったり彼らを悪用しようとする人が出ても良さそうなものですが、皆非常に物分りがよく、気持ちのいい人ばかり。更には非モブの死人も、最後の又兵衛以外は存在しない。こうした筋書きを平凡な時代描写で描いていれば、それこそ子供騙しでしかなかった筈です。ですが、緻密に描かれた舞台の様子は視聴者にそれを感じさせない。現実味に溢れた世界の姿がフィクション性の高い展開の土台となり、むしろ又兵衛や廉の優しさを引き立てすらしている。この落城間違いなしという状態でしんのすけ達の無事をしっかり確保しようとする2人の人間性のなんと眩しいことか。
そしてフィクションの頂点として勝ち戦で戦いが終わり、2人の思いが通じ合う姿を視聴者が夢想するその瞬間、リアリティは世界から又兵衛にのしかかる。世の中にはどうにもならない理不尽があることを、でもその中でも出来る事があることを又兵衛は語って、その命を終えていく。これまで世界をリアルに描いてきたからこそ、最後の彼の死が単なるお涙頂戴にならず、どうしようもない切なさを感じさせてくれるのです。
単にリアルというだけではなく、そうすることにしっかりと物語的な理由がある。実によくできた作品であったと思います。拍手。

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【言及】
http://nanohana0103.blog.fc2.com/blog-entry-2121.html
http://tiwaha.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/tokyomx81407-7f.html
http://magi111p04.blog59.fc2.com/blog-entry-1772.html
http://natusola.blog105.fc2.com/blog-entry-2810.html
http://hibikidgs.blog.fc2.com/blog-entry-2003.html
http://84870.blog13.fc2.com/blog-entry-3504.html
http://guutaranikki.blog4.fc2.com/blog-entry-10557.html
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http://hyumablog.blog70.fc2.com/blog-entry-3827.html
http://animekyo.blog109.fc2.com/blog-entry-1674.html
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グラスリップ 第7話「自転車」
(c) glasslip project.



駆との日々に心躍らせる透子。一方、幸にボーイフレンドとして母親に紹介され、浮かれる祐だったが……
ダビデ分身の術発動!水着少女が自転車で男子高校生に声をかける事案発生!これまででもっとも事態が動いている回なのだけれど、演出の変化球っぷりに持っていかれてしまうという奇天烈なバランスが視聴者を更に混乱に放り込む。ボカして描かれてきた悪意や敵意が様々な形で溢れ出た苦いものに、マヨネーズがぶっかけられたような回でした。
結果、マヨネーズの薄い幸と祐の部分の後味悪さが1番目立っているわけだけれど、それにしたって祐へのバレ方が失策とも罪の告白とも違う感じで掴み辛い。見えるもの、聞こえるものが未来ではないんじゃないかという駆の疑問も過程が弱く、視聴者を惑わせる作品の姿ここに極まれりといった印象。進行はようやくアクセルがかかった感じですが、それがどう僕の目に映るのか不安になってきた……
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グラスリップ 第1話「花火」
グラスリップ 第2話「ベンチ」
グラスリップ 第3話「ポリタンク」
グラスリップ 第4話「坂道」
グラスリップ 第5話「日乃出橋」
グラスリップ 第6話「パンチ」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第7話「陸繋島(ベルハルス)」
©AIOS/PROJECT ARGEVOLLEN



補給物資を受け取るため、ベルハレスで待機することになったトキムネ達。リゾート地でもあるここを楽しむべく、隊の一同は繰り出すのだが……
サービス回でデート回で過去への探り回。トキムネとジェイミーの現在の関係を無理なく等身大に引き出した、噛み合わないという噛み合いぶりがコミカルで楽しい。行く施設行く施設ことごとく休みとか、こんなデート回やって許される組み合わせはそうはないw なんだろうか、笑顔や照れよりこうやってギャーギャーやってる方がかわいく見えてきたから困る。
水着や入浴に替わるサービスシーンとしてのマッサージの喘ぎ声連発や秘宝館など、下品さもいっそ突き抜けて清々しかった印象。なんともこの作品らしさを損なわないお休み回でした。
しかしジェイミーの眼鏡着用シーンがないのが正に玉に瑕。
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白銀の意思 アルジェヴォルン 第1話「遭遇」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第2話「目覚め」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第3話「ワンマン・アーミー」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第4話「帰還」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第5話「奇襲」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第6話「走れ、ジェイミー!」
<映画感想「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」>
「のぼうの城」を視聴した勢いで、「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」をレンタル視聴。クレヨンしんちゃんの劇場版の中でも指折りの名作として知られる作品ですが、普段クレヨンしんちゃん自体あまり見ていないこともあり、興味はありつつも長らく機会を逃していた作品でした。
本作の評価点として口を揃えて挙げられるのは、まずもって時代考証、特に戦の描写の精密さ。突かずにぶっ叩く槍や礫といった戦いの描き方が映像作品としては過剰なほどにリアリティに富んでおり、見る者を唸らせてくれます。個人的には礫が戦局的に大した役割があるわけでもないのに描かれているのが非常に印象的でした。いやあ、この戦闘方法の原始的にも関わらず有効さときたら。首や腕が飛ぶといった凄惨な描写は子供向けの本作では当然ご法度なわけで、その制限を受けておきながらこれだけ戦闘をしっかり描けているのは素晴らしい。
そしてこのリアリティ、単なる過剰なこだわりではなくきちんと意味があるんだなとも感じました。それは、フィクション性の高い途中経過とのバランス取り。
ぶっちゃけこの作品、最初の状況設定だけ見るなら別に戦国時代にする必要ないのですよね。絵本の中だって構わない。小国と大国の戦い、姫と家臣の身分違いの恋……どちらもフィクションならお定まりの展開です。加えて、又兵衛達を始めとした人々がしんのすけ達に非常に優しい。何かもっとこう不審に思ったり彼らを悪用しようとする人が出ても良さそうなものですが、皆非常に物分りがよく、気持ちのいい人ばかり。更には非モブの死人も、最後の又兵衛以外は存在しない。こうした筋書きを平凡な時代描写で描いていれば、それこそ子供騙しでしかなかった筈です。ですが、緻密に描かれた舞台の様子は視聴者にそれを感じさせない。現実味に溢れた世界の姿がフィクション性の高い展開の土台となり、むしろ又兵衛や廉の優しさを引き立てすらしている。この落城間違いなしという状態でしんのすけ達の無事をしっかり確保しようとする2人の人間性のなんと眩しいことか。
そしてフィクションの頂点として勝ち戦で戦いが終わり、2人の思いが通じ合う姿を視聴者が夢想するその瞬間、リアリティは世界から又兵衛にのしかかる。世の中にはどうにもならない理不尽があることを、でもその中でも出来る事があることを又兵衛は語って、その命を終えていく。これまで世界をリアルに描いてきたからこそ、最後の彼の死が単なるお涙頂戴にならず、どうしようもない切なさを感じさせてくれるのです。
単にリアルというだけではなく、そうすることにしっかりと物語的な理由がある。実によくできた作品であったと思います。拍手。

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