アカシは優しいね/M3〜ソノ黒キ鋼〜24話他2014/9/30感想
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M3〜ソノ黒キ鋼〜 24話(最終回)「原罪、カコミライ」
バディ・コンプレックス 完結編 -あの空に還る未来で-前編

2014夏アニメはこれにて終了。
M3〜ソノ黒キ鋼〜 第24話(最終回)「原罪、カコミライ」
(C)佐藤順一・岡田麿里・サテライト/M3プロジェクト



【悲報】主人公機、出番が1分で終わった上にパイロットを寝取られる
いくら「ロボットアニメ」じゃなく「ロボットの出るアニメ」だからってその扱いはどうなんだwww……と初見時はちょっとモヤモヤしたのだけれど、そういう展開であるのを踏まえて視聴すると、アカシそのものと化したアージェントにもはや話に入る余地がないのを実感して納得の寂しさ。アカシがギュールズに乗るシーン自体も、人間がコアというマヴェスの設定と無明領域による精神侵食(イメージ世界)を組み合わせたこの作品ならではのものではあるんだよなあ。
ツグミの他者への恐怖を取り除くのが第三者たる須崎であり、罪の意識を抱く相手が実はアカシ達よりももっと近くにいた存在、躯であるというのは彼女の外と内との新たな繋がりを感じさせて美しい。またミナシに関しても、やり方は皆に否定されるけれどそれが彼自身の拒絶を意味しない(だから彼は倒されるのではなく、助けられる)、というのがとても優しく感じられました。



さて、キービジュアルなどからは群像劇を想像していた本作。ですが、振り返ってみるとどこまでもアカシが主人公の作品でした。心を閉ざした主人公が、コンプレックスを抱いていた兄の愛情に気付き、少女に心を開き、成長してゆく物語。エミルにしろヘイトにしろ、役割が終わったところで特殊な形ながら退場してしまってアカシとの接点が切断されてしまう。同様に退場するササメが存在感を失わないのは、メタ的には対になる存在のツグミのおかげにほかならない。8人全員に十分な描写がされていたか……と言えば正直ノーであり、それが序盤の足踏みにも繋がってしまっていたように思います。退場の仕方も意外なあっけなさだったり先延ばしの上での再起不能だったりと、劇的とは言いがたかったですし。ただそれにも関わらず、というよりは、だからこそ退場した3人が生還する終わり方に陳腐さを感じなかったのかな。残酷なようだからこそ、救いに溢れた終わり方でした。もちろん、正式退場して然るべきの夏入を演じた飛田展男の演技もこの作品を語る上で外せないw
個人的には久しぶりに保護欲を覚えた作品であり、そしてなかなか他にない作品でもあったと思います。ブルーレイボックスをポチリ。スタッフの皆様、お疲れ様でした。
関連:
M3〜ソノ黒キ鋼〜 感想リスト
M3〜ソノ黒キ鋼〜 第1話「降星ノ夜」
M3〜ソノ黒キ鋼〜 第2話「死神ニ抱カレ」
M3〜ソノ黒キ鋼〜 第3話「過去ノ綻ビ」
M3〜ソノ黒キ鋼〜 第4話「混ゼルナ危険」
M3〜ソノ黒キ鋼〜 第5話「己虚シク」
M3〜ソノ黒キ鋼〜 6話「キエ逝ク恐怖」
M3〜ソノ黒キ鋼〜 7話「孤独ノ采配」
M3〜ソノ黒キ鋼〜 8話「無謀禁域」
M3〜ソノ黒キ鋼〜 9話「蒼キ鋼心」
M3〜ソノ黒キ鋼〜 10話「君ノ歌」
M3〜ソノ黒キ鋼〜 11話「赤ノ慟刻」
M3〜ソノ黒キ鋼〜 12話「二人ヲ繋グモノ」
M3〜ソノ黒キ鋼〜 13話「獣ノ咆哮」
M3〜ソノ黒キ鋼〜 14話「思ヒ残シノオト」
M3〜ソノ黒キ鋼〜 15話「未明ノ欠心」
M3〜ソノ黒キ鋼〜 16話「一緒ノ約束」
M3〜ソノ黒キ鋼〜 17話「無明ノ光」
M3〜ソノ黒キ鋼〜 18話「読島ノ真実」
M3〜ソノ黒キ鋼〜 19話「黒キ入日」
M3〜ソノ黒キ鋼〜 20話「愛ノ重音」
M3〜ソノ黒キ鋼〜 21話「終焉ノ産声ニ君ハ」
M3〜ソノ黒キ鋼〜 22話「光、ソシテ光」
M3〜ソノ黒キ鋼〜 23話「最強ノ証」
バディ・コンプレックス 完結編 -あの空に還る未来で-前編
©SUNRISE/BUDDY COMPLEX COMMITTE



雛を取り戻すことに成功した青葉。しかしゾギリアでは、タイムスリップしたビゾンが革命を起こしていた……
冬期に放映されたアニメの完結編前編。雛の正式な味方化からラスボス登場まで一気に進む駆け足ぶりに戸惑ったものの、ここまでをもう1クールやって描くほどのものという気もしない。雛の「攻略」が完了しビゾンの「正体」が判明した時点で、最終決戦の舞台は整っていると言っていいのでしょうし。その進行のために倉光艦長にちょっと性急になってもらった感はあるけれど、彼の質問したようなことをなあなあで済まさなかったことは好感。あと、雛にあの服装を供与した人間には勲章を授与すべきだと思うの。短時間ながら雛が青葉に心を開いた様子が魅力たっぷりに描かれ、また脇役を含めた多くのキャラの再登場が詰め込まれていました。整備長や一部オペ男の出番はさすがになかったけど。あと特務武官。
さて、戦闘面での仕込みはすっかり終わりといった感じですが、残り30分でどれだけのものを詰め込んでくれるか。青葉の境遇を考えれば戦闘に勝って終了とはいかないでしょうから、構成がどんなものになるか期待です。
ところで雛のヴァリアンサーはよくシグナスで宇宙戦用の変更ができたな。
関連:
2014年冬アニメ 視聴予定リスト
バディ・コンプレックス 第1話「出会い」
バディ・コンプレックス 第2話「ナイスカップリング」
バディ・コンプレックス 第3話「再会」
バディ・コンプレックス 第4話「決断の時」
バディ・コンプレックス 第5話「傷跡」
バディ・コンプレックス 第6話「もう一人のカップラー」
バディ・コンプレックス 第7話「バディ」
バディ・コンプレックス 第8話「嵐の夜」
バディ・コンプレックス 第9話「カップリングシステム」
バディ・コンプレックス 第10話「父と子」
バディ・コンプレックス 第11話「真実」
バディ・コンプレックス 第12話「ふたりの絆」
バディ・コンプレックス 第13話(最終回)「アクセプション」

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バディ・コンプレックス 完結編 -あの空に還る未来で-前編

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いくら「ロボットアニメ」じゃなく「ロボットの出るアニメ」だからってその扱いはどうなんだwww……と初見時はちょっとモヤモヤしたのだけれど、そういう展開であるのを踏まえて視聴すると、アカシそのものと化したアージェントにもはや話に入る余地がないのを実感して納得の寂しさ。アカシがギュールズに乗るシーン自体も、人間がコアというマヴェスの設定と無明領域による精神侵食(イメージ世界)を組み合わせたこの作品ならではのものではあるんだよなあ。
ツグミの他者への恐怖を取り除くのが第三者たる須崎であり、罪の意識を抱く相手が実はアカシ達よりももっと近くにいた存在、躯であるというのは彼女の外と内との新たな繋がりを感じさせて美しい。またミナシに関しても、やり方は皆に否定されるけれどそれが彼自身の拒絶を意味しない(だから彼は倒されるのではなく、助けられる)、というのがとても優しく感じられました。



さて、キービジュアルなどからは群像劇を想像していた本作。ですが、振り返ってみるとどこまでもアカシが主人公の作品でした。心を閉ざした主人公が、コンプレックスを抱いていた兄の愛情に気付き、少女に心を開き、成長してゆく物語。エミルにしろヘイトにしろ、役割が終わったところで特殊な形ながら退場してしまってアカシとの接点が切断されてしまう。同様に退場するササメが存在感を失わないのは、メタ的には対になる存在のツグミのおかげにほかならない。8人全員に十分な描写がされていたか……と言えば正直ノーであり、それが序盤の足踏みにも繋がってしまっていたように思います。退場の仕方も意外なあっけなさだったり先延ばしの上での再起不能だったりと、劇的とは言いがたかったですし。ただそれにも関わらず、というよりは、だからこそ退場した3人が生還する終わり方に陳腐さを感じなかったのかな。残酷なようだからこそ、救いに溢れた終わり方でした。もちろん、正式退場して然るべきの夏入を演じた飛田展男の演技もこの作品を語る上で外せないw
個人的には久しぶりに保護欲を覚えた作品であり、そしてなかなか他にない作品でもあったと思います。ブルーレイボックスをポチリ。スタッフの皆様、お疲れ様でした。
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M3〜ソノ黒キ鋼〜 9話「蒼キ鋼心」
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バディ・コンプレックス 完結編 -あの空に還る未来で-前編
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雛を取り戻すことに成功した青葉。しかしゾギリアでは、タイムスリップしたビゾンが革命を起こしていた……
冬期に放映されたアニメの完結編前編。雛の正式な味方化からラスボス登場まで一気に進む駆け足ぶりに戸惑ったものの、ここまでをもう1クールやって描くほどのものという気もしない。雛の「攻略」が完了しビゾンの「正体」が判明した時点で、最終決戦の舞台は整っていると言っていいのでしょうし。その進行のために倉光艦長にちょっと性急になってもらった感はあるけれど、彼の質問したようなことをなあなあで済まさなかったことは好感。あと、雛にあの服装を供与した人間には勲章を授与すべきだと思うの。短時間ながら雛が青葉に心を開いた様子が魅力たっぷりに描かれ、また脇役を含めた多くのキャラの再登場が詰め込まれていました。整備長や一部オペ男の出番はさすがになかったけど。あと特務武官。
さて、戦闘面での仕込みはすっかり終わりといった感じですが、残り30分でどれだけのものを詰め込んでくれるか。青葉の境遇を考えれば戦闘に勝って終了とはいかないでしょうから、構成がどんなものになるか期待です。
ところで雛のヴァリアンサーはよくシグナスで宇宙戦用の変更ができたな。
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