ようこそ、生き地獄へ/クロスアンジュ1話他2014/10/8感想
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クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 第1話「堕とされた皇女」
漫画感想(「trash.」6巻)

早朝更新、ただし関東で放送されたのは土曜深夜\(^o^)/
クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 第1話「堕とされた皇女」
©SUNRISE/PROJECT ANGE



ミスルギ皇国の第一皇女として国民から慕われる美しき少女・アンジュリーゼ。しかし彼女には、自身も知らない重大な秘密が隠されていた……
サンライズ新作ロボットアニメ。クリエイティブプロデューサーとしての福田己津央が関わっているわけだけれど、ぶっちゃけこの人の1番の代表作であるガンダムSEEDシリーズって見てないのですよね、アニメ離れしていた時期だったので。今から見るなら再構成されたリマスター版が望ましいと思うのですが、当然そんなのレンタルもしていないし。わざわざボックス買って30分×4クール2作品という労力を割く気力は正直、ない。ですので多分、今後も見ることはないでしょう。ただ同じく監督を務めたサイバーフォーミュラは内容はすっかり忘れたけど楽しく見た記憶はあるし、スパロボMXの影響で視聴した電童は非常に面白かった。こういう、アニメの歴史と自分の歴史がシンクロしてない部分がもう若くないアニメ視聴者としてはコンプレックスなんだよなあ……
さて話を作品に戻すと、飛行バイク的なメカから人型ロボへの変形や戦い方といったバトル要素は時系列を操作して見せつつ、アンジュリーゼの転落劇をスピーディに描いた内容が作品要素の説明として十分な初回だった印象。特にノーマの子供とその母親に対するアンジュの態度がこの世界におけるノーマに対する意識を示しており、「差別意識のない差別」としてよく描けていました。正しくノーマは人間扱いされていないのであり、流産してしまった人を慰めるようなつもりでアンジュは母親に声をかけたわけだ(適切な言葉かどうかは別として)。母親の悲しみも彼女なりに受け止めているからこそ、ノーマが生まれる仕組みを解き明かしたいという決意が生まれている。
しかし受け止めているとは言っても、けして彼女が母親の子供への愛情を理解できていたかと言えばそうではなく、それがその後の転落劇で描かれているわけです。アンジュリーゼの言葉通りにするなら、母であるソフィアは「間違った子」であるアンジュリーゼを諦めるべきだった。またその後に「正しき子」であるシルヴィアが生まれているわけで、その時点ではアンジュリーゼは忘れられて(死なせて)よい存在になっていた筈。けれど、ソフィアはそうすることはなかった。忘れることなどできるわけがなく、またシルヴィアはけして代わりなどではない。アンジュリーゼが踏みにじった名も知らぬ母親の思いと、ソフィアのアンジュリーゼに向けた愛情の対比性が見事でした。まあその対比に「アンジュ」が気づいたのかどうかは描かれていないし、ノーマにとっての現在の世界のあり方などはけして十分に描かれていたとは思わないのだけど(国際規約レベルでノーマへの対応が決まっているのだと思うが、今回はあくまで概要とノーマへの感情が中心)。また「身体検査」も転落の表現にしてもちょっと下卑ていると感じたのも正直なところ。気になる作りではあったので、今後に期待したい。
関連:
クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 感想リスト
<漫画感想「trash.」6巻>
trash. 6 (ヤングチャンピオン烈コミックス)

山本賢治原作、D.P漫画による「trash.」6巻を読了。今回はるしあの過去に何が起きたのかが明らかにされますが、エピソード的な主役はゲストの柳生杏奈と「清掃員」のファイヤースターターの少女。本来何の接点もない、けれど似たような過去を持つ(るしあを加えた)3人の小さな共感がなんとも切ない。主役を先述の2人に譲ったことで、破滅の復讐劇といった描き方ができているのもエピソードとしての完成度を高めていた印象。まあファイヤースターターの能力のカラクリや悪役のゲスさ加減など、相変わらずのヤマケンぶりも非常に楽しいのですが。ヘル=モスキートとブロン子のおまけ的エピソードなど心温まること請け合いです(棒)
関連:
漫画感想(「あいまいみー」1巻、「trash.」4巻、「機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト」3巻)
漫画感想(「trash.」5巻)

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【言及】
http://natusola.blog105.fc2.com/blog-entry-2980.html
http://blog.livedoor.jp/nylon66/archives/52104087.html
http://magi111p04.blog59.fc2.com/blog-entry-1852.html
http://picoro106.blog39.fc2.com/blog-entry-7775.html
http://guutaranikki.blog4.fc2.com/blog-entry-10749.html
http://kakioki60.blog129.fc2.com/blog-entry-2701.html
http://nanohana0103.blog.fc2.com/blog-entry-2260.html
http://nextsociety.blog102.fc2.com/blog-entry-2364.html
http://izan499.blog.fc2.com/blog-entry-627.html
http://tiwaha.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/tokyomx100301-3.html
http://animegane1216.blog.fc2.com/blog-entry-2044.html
http://yuima.blog6.fc2.com/blog-entry-1435.html
クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 第1話「堕とされた皇女」
漫画感想(「trash.」6巻)

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ミスルギ皇国の第一皇女として国民から慕われる美しき少女・アンジュリーゼ。しかし彼女には、自身も知らない重大な秘密が隠されていた……
サンライズ新作ロボットアニメ。クリエイティブプロデューサーとしての福田己津央が関わっているわけだけれど、ぶっちゃけこの人の1番の代表作であるガンダムSEEDシリーズって見てないのですよね、アニメ離れしていた時期だったので。今から見るなら再構成されたリマスター版が望ましいと思うのですが、当然そんなのレンタルもしていないし。わざわざボックス買って30分×4クール2作品という労力を割く気力は正直、ない。ですので多分、今後も見ることはないでしょう。ただ同じく監督を務めたサイバーフォーミュラは内容はすっかり忘れたけど楽しく見た記憶はあるし、スパロボMXの影響で視聴した電童は非常に面白かった。こういう、アニメの歴史と自分の歴史がシンクロしてない部分がもう若くないアニメ視聴者としてはコンプレックスなんだよなあ……
さて話を作品に戻すと、飛行バイク的なメカから人型ロボへの変形や戦い方といったバトル要素は時系列を操作して見せつつ、アンジュリーゼの転落劇をスピーディに描いた内容が作品要素の説明として十分な初回だった印象。特にノーマの子供とその母親に対するアンジュの態度がこの世界におけるノーマに対する意識を示しており、「差別意識のない差別」としてよく描けていました。正しくノーマは人間扱いされていないのであり、流産してしまった人を慰めるようなつもりでアンジュは母親に声をかけたわけだ(適切な言葉かどうかは別として)。母親の悲しみも彼女なりに受け止めているからこそ、ノーマが生まれる仕組みを解き明かしたいという決意が生まれている。
しかし受け止めているとは言っても、けして彼女が母親の子供への愛情を理解できていたかと言えばそうではなく、それがその後の転落劇で描かれているわけです。アンジュリーゼの言葉通りにするなら、母であるソフィアは「間違った子」であるアンジュリーゼを諦めるべきだった。またその後に「正しき子」であるシルヴィアが生まれているわけで、その時点ではアンジュリーゼは忘れられて(死なせて)よい存在になっていた筈。けれど、ソフィアはそうすることはなかった。忘れることなどできるわけがなく、またシルヴィアはけして代わりなどではない。アンジュリーゼが踏みにじった名も知らぬ母親の思いと、ソフィアのアンジュリーゼに向けた愛情の対比性が見事でした。まあその対比に「アンジュ」が気づいたのかどうかは描かれていないし、ノーマにとっての現在の世界のあり方などはけして十分に描かれていたとは思わないのだけど(国際規約レベルでノーマへの対応が決まっているのだと思うが、今回はあくまで概要とノーマへの感情が中心)。また「身体検査」も転落の表現にしてもちょっと下卑ていると感じたのも正直なところ。気になる作りではあったので、今後に期待したい。
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trash. 6 (ヤングチャンピオン烈コミックス)

山本賢治原作、D.P漫画による「trash.」6巻を読了。今回はるしあの過去に何が起きたのかが明らかにされますが、エピソード的な主役はゲストの柳生杏奈と「清掃員」のファイヤースターターの少女。本来何の接点もない、けれど似たような過去を持つ(るしあを加えた)3人の小さな共感がなんとも切ない。主役を先述の2人に譲ったことで、破滅の復讐劇といった描き方ができているのもエピソードとしての完成度を高めていた印象。まあファイヤースターターの能力のカラクリや悪役のゲスさ加減など、相変わらずのヤマケンぶりも非常に楽しいのですが。ヘル=モスキートとブロン子のおまけ的エピソードなど心温まること請け合いです(棒)
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