なんだってんだ!/Gのレコンギスタ6話他2014/11/1感想
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ガンダム Gのレコンギスタ 第6話「強敵、デレンセン!」
PSYCHO-PASS サイコパス 2 第4話「ヨブの救済」

どうにか間に合った。外出してきます。
ガンダム Gのレコンギスタ 第6話「強敵、デレンセン!」
©創通・サンライズ・MBS


囮作戦のために宇宙に上がったメガファウナから、ベルリ達は出撃に合わせて脱走を計画する。一方デレンセン大尉は彼を救出すべく、エルフ・ブルで出撃するのだが……
ベルリが恩人を撃ってしまう第6話。デレンセン教官の死はOPから予想されていたことではあったのだけど、それに負けないだけの重みのある回でした。G-セルフの出自と操縦制限が2話ではカーヒル大尉にパイロットをアイーダと誤認させ、以後の話ではデレンセンにパイロットをベルリと認識させないという悲劇を生んでいるのがよくできている。操縦制限や専用機というとパイロットと機体の不可分性が強調されがちだけれど、複数人の制限であればこんな風にも誤解が描けるのか。
そして「殺してしまった相手が誰なのか」というのを、僅かな時間でベルリに二種類の情報で伝えているのも印象的な部分。1つは最後の接触回線であり、1つはラストシュートの前の動き。一瞬の一言だけであれば聞き間違いなのだと自分を騙そうとすることができる(ヘルメットに顔が映っているのは、自分に言い聞かせたいからだ)。けれどデレンセンの動きをよく覚えているベルリの肉体は、彼がそこに逃げこむことを許さない。戦闘後に見せられるのがエルフ・ブルの映像記録というのも残酷で、見れば見るほど体の方でパイロットが誰だか分かってしまう。咄嗟に我に返ってクリムを救いに行く点などを含め、なまじベルリが優秀なばかりにより辛さが出ているように感じました。カーヒル大尉にしてもデレンセンにしても「反射的に行動してたらやっちゃった」わけだし。

クリム「私には無駄死にというチョイスはないんだ!」
コミカルな反面、直前のデレンセンの死を考えると二重にメタ的でなんとも皮肉。救いに行った相手に自分だと(直前まで)気付かれず撃たれる、というこれ以上ない無駄死に。そして彼のエルフ・ブルがビームを撃ちまくる機体だからこそリフレクターゲージがフルチャージになり、ベルリはクリムを救うことができた。無駄死にが無駄死にを救う。なんでしょうねこの納得の行かない等価交換。
関連:
ガンダム Gのレコンギスタ 感想リスト
ガンダム Gのレコンギスタ 第1話「謎のモビルスーツ」第2話「G-セルフ起動!」
ガンダム Gのレコンギスタ 第3話「モンテーロの圧力」
ガンダム Gのレコンギスタ 第4話「カットシー乱舞」
ガンダム Gのレコンギスタ 第5話「敵はキャピタル・アーミィ」
PSYCHO-PASS サイコパス 2 第4話「ヨブの救済」
©サイコパス製作委員会
メディカルクリニックを占拠し、執行対象にならない犯人に手が打てない青柳。一方朱は、逮捕された代議士への聴取を行うのだが……


霜月「不得手な後輩じゃ、この程度でも手に余ると思ってますか」
事件規模が予想と違ったせいだが余裕で手に余りました。犯罪係数が絶対、というこの世界の鉄則が(恐らくシビュラ側にも)利用された回だったのだけれど、作品世界の常識が再提示されていなかったため三係を始めとした監視官・執行官が間抜けに見えるのが困る。同様にこの世界の犯罪係数の絶対性を示す事例として喜汰沢の医療施設送還があるけれど、こちらは犯罪係数が下がった場合であって逆方向なのでそれだけではちょっと弱い。霜月が反抗的な後輩から自己保身に走る人間になってしまっていたのも拍車をかけていて、グロさ云々とは別に視聴後の感覚はお世辞にも良くなかったのが正直なところ。鹿矛囲の実験意図の推理などは上手く細い糸を手繰り寄せているのだけど、すっかり他に隠れてしまったように思います(代議士が拘束されたのは計画の内なのかどうか知らんが)。
さて、今回新たに登場した強襲型ドミネーターは前述した「犯罪係数が絶対」という要素をドミネーター以上に乱暴に体現しているわけだけれど、今後は誰を撃つことになるのかな。身内殺し用として脚本には便利そうだ。

それにしても最初に抵抗した結果頭部ストンピングされた人が唯一の生存の可能性があるとは。人生何がどう転ぶか分からんな。
関連:
PSYCHO-PASS サイコパス 2 感想リスト
(1期)
PSYCHO-PASS サイコパス #1「犯罪係数」
PSYCHO-PASS サイコパス #2「成しうる者」
PSYCHO-PASS サイコパス #3「飼育の作法」
PSYCHO-PASS サイコパス #4「誰も知らないあなたの仮面」
PSYCHO-PASS サイコパス #5「誰も知らないあなたの顔」
PSYCHO-PASS サイコパス #6「狂王子の帰還」
PSYCHO-PASS サイコパス #7「紫蘭の花言葉」
PSYCHO-PASS サイコパス #8「あとは、沈黙。」
PSYCHO-PASS サイコパス #9「楽園の果実」
PSYCHO-PASS サイコパス #10「メトセラの遊戯」
PSYCHO-PASS サイコパス #11「聖者の晩餐」
PSYCHO-PASS サイコパス #12「Devil's Crossroad」
PSYCHO-PASS サイコパス #13「深淵からの招待」
PSYCHO-PASS サイコパス #14「甘い毒」
PSYCHO-PASS サイコパス #15「硫黄降る街」
PSYCHO-PASS サイコパス #16「裁きの門」
PSYCHO-PASS サイコパス #17「鉄の腸」
PSYCHO-PASS サイコパス #18「水に書いた約束」
PSYCHO-PASS サイコパス #19「透明な影」
PSYCHO-PASS サイコパス #20「正義の在処」
PSYCHO-PASS サイコパス #21「血の褒賞」
PSYCHO-PASS サイコパス #22(最終回)「完璧な世界」
(2期)
PSYCHO-PASS サイコパス 2 第1話「正義の天秤〈299/300〉」
PSYCHO-PASS サイコパス 2 第2話「忍び寄る虚実」
PSYCHO-PASS サイコパス 2 第3話「悪魔の証明」

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囮作戦のために宇宙に上がったメガファウナから、ベルリ達は出撃に合わせて脱走を計画する。一方デレンセン大尉は彼を救出すべく、エルフ・ブルで出撃するのだが……
ベルリが恩人を撃ってしまう第6話。デレンセン教官の死はOPから予想されていたことではあったのだけど、それに負けないだけの重みのある回でした。G-セルフの出自と操縦制限が2話ではカーヒル大尉にパイロットをアイーダと誤認させ、以後の話ではデレンセンにパイロットをベルリと認識させないという悲劇を生んでいるのがよくできている。操縦制限や専用機というとパイロットと機体の不可分性が強調されがちだけれど、複数人の制限であればこんな風にも誤解が描けるのか。
そして「殺してしまった相手が誰なのか」というのを、僅かな時間でベルリに二種類の情報で伝えているのも印象的な部分。1つは最後の接触回線であり、1つはラストシュートの前の動き。一瞬の一言だけであれば聞き間違いなのだと自分を騙そうとすることができる(ヘルメットに顔が映っているのは、自分に言い聞かせたいからだ)。けれどデレンセンの動きをよく覚えているベルリの肉体は、彼がそこに逃げこむことを許さない。戦闘後に見せられるのがエルフ・ブルの映像記録というのも残酷で、見れば見るほど体の方でパイロットが誰だか分かってしまう。咄嗟に我に返ってクリムを救いに行く点などを含め、なまじベルリが優秀なばかりにより辛さが出ているように感じました。カーヒル大尉にしてもデレンセンにしても「反射的に行動してたらやっちゃった」わけだし。

クリム「私には無駄死にというチョイスはないんだ!」
コミカルな反面、直前のデレンセンの死を考えると二重にメタ的でなんとも皮肉。救いに行った相手に自分だと(直前まで)気付かれず撃たれる、というこれ以上ない無駄死に。そして彼のエルフ・ブルがビームを撃ちまくる機体だからこそリフレクターゲージがフルチャージになり、ベルリはクリムを救うことができた。無駄死にが無駄死にを救う。なんでしょうねこの納得の行かない等価交換。
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霜月「不得手な後輩じゃ、この程度でも手に余ると思ってますか」
事件規模が予想と違ったせいだが余裕で手に余りました。犯罪係数が絶対、というこの世界の鉄則が(恐らくシビュラ側にも)利用された回だったのだけれど、作品世界の常識が再提示されていなかったため三係を始めとした監視官・執行官が間抜けに見えるのが困る。同様にこの世界の犯罪係数の絶対性を示す事例として喜汰沢の医療施設送還があるけれど、こちらは犯罪係数が下がった場合であって逆方向なのでそれだけではちょっと弱い。霜月が反抗的な後輩から自己保身に走る人間になってしまっていたのも拍車をかけていて、グロさ云々とは別に視聴後の感覚はお世辞にも良くなかったのが正直なところ。鹿矛囲の実験意図の推理などは上手く細い糸を手繰り寄せているのだけど、すっかり他に隠れてしまったように思います(代議士が拘束されたのは計画の内なのかどうか知らんが)。
さて、今回新たに登場した強襲型ドミネーターは前述した「犯罪係数が絶対」という要素をドミネーター以上に乱暴に体現しているわけだけれど、今後は誰を撃つことになるのかな。身内殺し用として脚本には便利そうだ。

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