どんなに辛くても/結城友奈は勇者である12話他2014/12/28感想
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<記事内アンカー>
結城友奈は勇者である 第12話(完)「貴方に微笑む」
漫画感想(「いなり、こんこん、恋いろは。」9巻)

相変わらず頭が重いですが、とりあえず咳は治まってきた模様。拍手でお気遣い下さった方、ありがとうございます。
結城友奈は勇者である 第12話(完)「貴方に微笑む」
©2014 Project 2H



自分達が犠牲にされる世界を終わらせようとする東郷の前に立ちはだかった友奈。果たして、彼女を説得することができるのか。
特にブレイクスルーすることなくエンディング。この作品は友奈達に犠牲を強いる勇者システムがマクロ視点で見れば絶対的な正義であって(神樹がいなければ世界はとっくに滅んでいる)、それに対してミクロ視点で見れば大切なものを失わされることしか待っていないという東郷の絶望が対になっていたわけだけど、それに対する友奈の回答は「気持ちの持ちよう」という……ある意味、皆死ねばいいという東郷の結論より絶望的なのかもしれないなと感じました。システムに対して、自分達が何かをすることなどできない。できるのはどんなに絶望的でも勇気を失わないことだけ、という。勇者システムがアップデートされて供物を必要としなくなったこと、友奈が戻って来られたことは本当に「結果」でしかないのかな、と思います。諦めないという姿勢を示した時点で、「勇者性」とでも言うべきものは既に表現としての役割を終えている。戻って来られたのがどういう理屈であれ、もし友奈が諦めていたら、この結末を呼びこむことはできなかったというだけの話。
序盤の「何かある」と思わせる超圧縮展開、先述したようにシステムや周辺装置から「個」を徹底的に排除することでマクロとしての絶対性を可視化しつつ単純な憎悪の対象から外す点など、盛り上げるための要素はうまく配置されていたのに比べて、最後に根性論へ持っていくパワーだけは足りなかったのが残念。スタッフの皆様、お疲れ様でした。
関連:
結城友奈は勇者である 感想リスト
結城友奈は勇者である 第1話「乙女の真心」 第2話「ろうたけたる思い」
結城友奈は勇者である 第3話「風格ある振る舞い」
結城友奈は勇者である 第4話「輝く心」
結城友奈は勇者である 第5話「困難に打ち勝つ」
結城友奈は勇者である 第6話「明日に期待して」
結城友奈は勇者である 第7話「牧歌的な喜び」
結城友奈は勇者である 第8話「神の祝福」
結城友奈は勇者である 第9話「心の痛みを判る人」
結城友奈は勇者である 第10話「愛情の絆」
結城友奈は勇者である 第11話「情熱」
<漫画感想「いなり、こんこん、恋いろは。」9巻>
いなり、こんこん、恋いろは。(9) (角川コミックス・エース)

吉田もろへの「いなり、こんこん、恋いろは。」9巻を読了。前巻でついに丹波橋の恋人になったいなりですが、物語はそこで終わらない。うか様と燈日の恋、神と人間の関係、バラバラだったはずのそれらの要素が、いなり達に最後の壁としてひと繋ぎに立ちふさがっていく様が圧巻。ドロドロしてるのだけど、別に誰かが悪役だったり競いあったりするのでもないのがまたもどかしさままならなさを強調しているのがまたよくできています。いなりと丹波橋、うか様と燈日の恋が「思いが通じあった先」というステージに移っていることも、このドロドロぶりを上手く盛り立ててくれている印象。次回はとうとう最終巻。さて、一体どんな結末を迎えるのかな。
関連:
漫画感想(「セレスティアルクローズ」5巻、「ブロッケンブラッド」9巻、「いなり、こんこん、恋いろは。」5巻、「ウィッチクラフトワークス」4巻)
漫画感想(「いなり、こんこん、恋いろは。」6巻)
漫画感想(「いなり、こんこん、恋いろは。」7巻)
漫画感想(「いなり、こんこん、恋いろは。」8巻)
いなり、こんこん、恋いろは。 第1話 「いなり、初恋、初変化。」
いなり、こんこん、恋いろは。 第2話 「試練、ひめごと、天照。」
いなり、こんこん、恋いろは。 第3話 「兄じゃ、五月蠅い、過剰愛。」
いなり、こんこん、恋いろは。 第4話 「緋色、宵宮、恋模様。」
いなり、こんこん、恋いろは。 第5話 「海月、友達、夏あらし。」
いなり、こんこん、恋いろは。 第6話 「燈日、うか様、恋すてふ。」
いなり、こんこん、恋いろは。 第7話 「おとめ、ときめく、あかね色」
いなり、こんこん、恋いろは。 第8話 「出雲、お見合い、大騒ぎ。」
いなり、こんこん、恋いろは。 第9話 「きつね、黄昏、天の川。」
いなり、こんこん、恋いろは。 第10話(最終回) 「いなり、こんこん、恋いろは。」

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結城友奈は勇者である 第12話(完)「貴方に微笑む」
漫画感想(「いなり、こんこん、恋いろは。」9巻)

相変わらず頭が重いですが、とりあえず咳は治まってきた模様。拍手でお気遣い下さった方、ありがとうございます。
結城友奈は勇者である 第12話(完)「貴方に微笑む」
©2014 Project 2H



自分達が犠牲にされる世界を終わらせようとする東郷の前に立ちはだかった友奈。果たして、彼女を説得することができるのか。
特にブレイクスルーすることなくエンディング。この作品は友奈達に犠牲を強いる勇者システムがマクロ視点で見れば絶対的な正義であって(神樹がいなければ世界はとっくに滅んでいる)、それに対してミクロ視点で見れば大切なものを失わされることしか待っていないという東郷の絶望が対になっていたわけだけど、それに対する友奈の回答は「気持ちの持ちよう」という……ある意味、皆死ねばいいという東郷の結論より絶望的なのかもしれないなと感じました。システムに対して、自分達が何かをすることなどできない。できるのはどんなに絶望的でも勇気を失わないことだけ、という。勇者システムがアップデートされて供物を必要としなくなったこと、友奈が戻って来られたことは本当に「結果」でしかないのかな、と思います。諦めないという姿勢を示した時点で、「勇者性」とでも言うべきものは既に表現としての役割を終えている。戻って来られたのがどういう理屈であれ、もし友奈が諦めていたら、この結末を呼びこむことはできなかったというだけの話。
序盤の「何かある」と思わせる超圧縮展開、先述したようにシステムや周辺装置から「個」を徹底的に排除することでマクロとしての絶対性を可視化しつつ単純な憎悪の対象から外す点など、盛り上げるための要素はうまく配置されていたのに比べて、最後に根性論へ持っていくパワーだけは足りなかったのが残念。スタッフの皆様、お疲れ様でした。
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結城友奈は勇者である 第6話「明日に期待して」
結城友奈は勇者である 第7話「牧歌的な喜び」
結城友奈は勇者である 第8話「神の祝福」
結城友奈は勇者である 第9話「心の痛みを判る人」
結城友奈は勇者である 第10話「愛情の絆」
結城友奈は勇者である 第11話「情熱」
<漫画感想「いなり、こんこん、恋いろは。」9巻>
いなり、こんこん、恋いろは。(9) (角川コミックス・エース)

吉田もろへの「いなり、こんこん、恋いろは。」9巻を読了。前巻でついに丹波橋の恋人になったいなりですが、物語はそこで終わらない。うか様と燈日の恋、神と人間の関係、バラバラだったはずのそれらの要素が、いなり達に最後の壁としてひと繋ぎに立ちふさがっていく様が圧巻。ドロドロしてるのだけど、別に誰かが悪役だったり競いあったりするのでもないのがまたもどかしさままならなさを強調しているのがまたよくできています。いなりと丹波橋、うか様と燈日の恋が「思いが通じあった先」というステージに移っていることも、このドロドロぶりを上手く盛り立ててくれている印象。次回はとうとう最終巻。さて、一体どんな結末を迎えるのかな。
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いなり、こんこん、恋いろは。 第1話 「いなり、初恋、初変化。」
いなり、こんこん、恋いろは。 第2話 「試練、ひめごと、天照。」
いなり、こんこん、恋いろは。 第3話 「兄じゃ、五月蠅い、過剰愛。」
いなり、こんこん、恋いろは。 第4話 「緋色、宵宮、恋模様。」
いなり、こんこん、恋いろは。 第5話 「海月、友達、夏あらし。」
いなり、こんこん、恋いろは。 第6話 「燈日、うか様、恋すてふ。」
いなり、こんこん、恋いろは。 第7話 「おとめ、ときめく、あかね色」
いなり、こんこん、恋いろは。 第8話 「出雲、お見合い、大騒ぎ。」
いなり、こんこん、恋いろは。 第9話 「きつね、黄昏、天の川。」
いなり、こんこん、恋いろは。 第10話(最終回) 「いなり、こんこん、恋いろは。」

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