逮捕しちゃうからね/探偵歌劇 ミルキィホームズ TD1話他2015/1/4感想
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<記事内アンカー>
探偵歌劇 ミルキィホームズ TD 第1話「妖精たちは森に隠れる」
小説感想(「ラスプーチンが来た」)

ミルキィの感想は本来は月曜ですが、Gレコもファフナーも今週はないので前倒し。同様の理由でクロアンの感想も今週は明日アップします。
この風邪でノーベルののど黒飴にお世話になっているのですが、袋を開けてると確度によってはマスコットの「トドクロちゃん」の文字が「ドクロちゃん」に見えて困る。
>拍手返信:かてぽんさん
あけましておめでとうございます! なんのかので 柚季は乃々香とノエルに続いて作品を引っ張ったキャラだったなと思います。自分も彼女が1番のお気に入り。かてぽんさんも感想、お疲れ様でした。今年もどうぞ、よろしくお願いします。
探偵歌劇 ミルキィホームズ TD 第1話「妖精たちは森に隠れる」
©ミルキィTD製作委員会



大探偵時代ならぬ大アイドル時代を迎えた偵都ヨコハマ。なぜか突然、その歌声が奪われる事件が発生し……
まさかの4期である。まずは「ふたりは~」を始め、これまでのシリーズ要素をなかったことにすることなく取り込んでいる点が優等生的。提示された「盗まれた歌声を取り戻す」というストーリーラインも、トイズによって歌声を「エレメント」という視覚できる要素にすることで「探偵」と「歌」の要素を上手く繋ぎ合わせている。特にエレメントについては今回シャロ達自身が全く使わずとも「トイズ」という要素を描けているので、30分の中への詰め込み方としても悪くない。
2期の「どこ行っちゃうんだろうコレ」という感じだけはさすがにないが、あれは完全に制御不能な代物なので仕方ないか。「ふたりは~」ほどギャグを抑えているわけでもないので、小粒にはなりそうだがそれなりに期待もできそうかなと思います。PVの時点で振っていた「伏線」が速攻で実にしょうもない形で回収されたのは良かった。歌声とはちみつの組み合わせで、もっと後々のための伏線かと思ってたのにwww
しかしエレメントつきになった人間は皆エレメントと同じ格好になるのか。そうなると犯人が男というのはないな。
関連:
探偵歌劇 ミルキィホームズ TD 感想リスト
<小説感想(「ラスプーチンが来た」)>
ラスプーチンが来た 山田風太郎明治小説全集 11 ちくま文庫

山田風太郎の「ラスプーチンが来た」を読了。日露戦争の勝利の立役者の1人にして近代日本のスパイとして有名な明石元二郎、若き日の彼を主役とした作品です。
乃木希典の家に出た幽霊の事件を発端とするこの小説は序盤こそ探偵小説・冒険小説的な色彩を持っており、豪快でありながら細密な明石の行動によって悪漢がギャフンと言わされる様子を楽しめるものとなっているのですが、その能力が通じるのは中盤まで。それまでも十分に怪物同士の戦いと言えるものではあったのですが、ラスプーチンという教科書に載るレベルの化物の前ではその尻尾を追い続けるのがやっと。それまでの話で描いてきた人間関係が混迷することもあり、物語はすっかり彼の手を離れてしまいます。そして実際明石は一矢報いることもできず、愛する女性を奪われ、ラスプーチンが海の向こうへ去り、再会を期して終了。ぶん投げもいいところなのですが、この場合ぶん投げる先が歴史というのがズルい。冒頭に後の日露戦争での彼の活躍をもったいぶって持ち上げているのは彼を知らない人への親切な説明というだけでなく、結末をぶん投げるための予防線でもあるのねwww 彼の猛烈な諜報活動の原動力が自然と感得できるわけでもありますが(※フィクションです)。
役割の大小を問わず歴史上の有名人を盛り込んでくるあたりはおなじみの技ですが、今回はちょろっと引っかけて序盤から「津田七蔵」という人物を出しているのがまた小憎らしい。数字をズラせばええ、ロシアに関わるこれまた重要人物。ミステリーと時代小説が渾然一体となった、そのまま妖怪じみた作品です。

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【言及】
http://nikkananilog.blog.fc2.com/blog-entry-663.html
http://tiwaha.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/tdtokyomx123102.html
探偵歌劇 ミルキィホームズ TD 第1話「妖精たちは森に隠れる」
小説感想(「ラスプーチンが来た」)

ミルキィの感想は本来は月曜ですが、Gレコもファフナーも今週はないので前倒し。同様の理由でクロアンの感想も今週は明日アップします。
この風邪でノーベルののど黒飴にお世話になっているのですが、袋を開けてると確度によってはマスコットの「トドクロちゃん」の文字が「ドクロちゃん」に見えて困る。
>拍手返信:かてぽんさん
あけましておめでとうございます! なんのかので 柚季は乃々香とノエルに続いて作品を引っ張ったキャラだったなと思います。自分も彼女が1番のお気に入り。かてぽんさんも感想、お疲れ様でした。今年もどうぞ、よろしくお願いします。
探偵歌劇 ミルキィホームズ TD 第1話「妖精たちは森に隠れる」
©ミルキィTD製作委員会



大探偵時代ならぬ大アイドル時代を迎えた偵都ヨコハマ。なぜか突然、その歌声が奪われる事件が発生し……
まさかの4期である。まずは「ふたりは~」を始め、これまでのシリーズ要素をなかったことにすることなく取り込んでいる点が優等生的。提示された「盗まれた歌声を取り戻す」というストーリーラインも、トイズによって歌声を「エレメント」という視覚できる要素にすることで「探偵」と「歌」の要素を上手く繋ぎ合わせている。特にエレメントについては今回シャロ達自身が全く使わずとも「トイズ」という要素を描けているので、30分の中への詰め込み方としても悪くない。
2期の「どこ行っちゃうんだろうコレ」という感じだけはさすがにないが、あれは完全に制御不能な代物なので仕方ないか。「ふたりは~」ほどギャグを抑えているわけでもないので、小粒にはなりそうだがそれなりに期待もできそうかなと思います。PVの時点で振っていた「伏線」が速攻で実にしょうもない形で回収されたのは良かった。歌声とはちみつの組み合わせで、もっと後々のための伏線かと思ってたのにwww
しかしエレメントつきになった人間は皆エレメントと同じ格好になるのか。そうなると犯人が男というのはないな。
関連:
探偵歌劇 ミルキィホームズ TD 感想リスト
<小説感想(「ラスプーチンが来た」)>
ラスプーチンが来た 山田風太郎明治小説全集 11 ちくま文庫

山田風太郎の「ラスプーチンが来た」を読了。日露戦争の勝利の立役者の1人にして近代日本のスパイとして有名な明石元二郎、若き日の彼を主役とした作品です。
乃木希典の家に出た幽霊の事件を発端とするこの小説は序盤こそ探偵小説・冒険小説的な色彩を持っており、豪快でありながら細密な明石の行動によって悪漢がギャフンと言わされる様子を楽しめるものとなっているのですが、その能力が通じるのは中盤まで。それまでも十分に怪物同士の戦いと言えるものではあったのですが、ラスプーチンという教科書に載るレベルの化物の前ではその尻尾を追い続けるのがやっと。それまでの話で描いてきた人間関係が混迷することもあり、物語はすっかり彼の手を離れてしまいます。そして実際明石は一矢報いることもできず、愛する女性を奪われ、ラスプーチンが海の向こうへ去り、再会を期して終了。ぶん投げもいいところなのですが、この場合ぶん投げる先が歴史というのがズルい。冒頭に後の日露戦争での彼の活躍をもったいぶって持ち上げているのは彼を知らない人への親切な説明というだけでなく、結末をぶん投げるための予防線でもあるのねwww 彼の猛烈な諜報活動の原動力が自然と感得できるわけでもありますが(※フィクションです)。
役割の大小を問わず歴史上の有名人を盛り込んでくるあたりはおなじみの技ですが、今回はちょろっと引っかけて序盤から「津田七蔵」という人物を出しているのがまた小憎らしい。数字をズラせばええ、ロシアに関わるこれまた重要人物。ミステリーと時代小説が渾然一体となった、そのまま妖怪じみた作品です。

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