もっとデレてくれていいのよ/アルドノア・ゼロ15話他2015/1/26感想
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探偵歌劇 ミルキィホームズ TD 第4話「一発屋シテミル」
アルドノア・ゼロ 第15話「旋転する罠」

いかん、また単行本が溜まっていく……
探偵歌劇 ミルキィホームズ TD 第4話「一発屋シテミル」
©ミルキィTD製作委員会



マネージャーのミスで宿泊場所に困ることになってしまったミルキィホームズと茉莉音は、謎の洋館に迷い込んでしまう。女主人・サキコは快く彼女達を受け入れてくれたのだが……
一発屋という単語の回数登場記録ギネスな30分でなかろうかな4話。一発屋になるだけでも大変なんだよ!みたいな話になるかもと思ったが既に一度トップアイドルになった茉莉音なのでそんなことはなかった。相変わらずのパロネタの濁流で押し流すスタイルは楽しくはあったが、今回のテーマである一発屋ネタとの境があいまいで時折どっちの意味で笑ったらいいのかよく分からなくなるところがあったかな。スケバン刑事を演じた人って一発屋だったっけ?と実写版を演じた人を調べ直してみたり。で鉄仮面がスケバン刑事から引っ張られていることを思い出したり。ただ、フェザーズの登場の脈絡のなさがなんのかのでネタとして定着しつつあるのは恐ろしいwww
というかゲームセンターあらしの帽子ってあの角ばったデザインでいいのか。有名なポーズは見たことはあるが、つばと出っ歯と指だけに視線を奪われて全く気付いておらなんだ。
関連:
探偵歌劇 ミルキィホームズ TD 感想リスト
探偵歌劇 ミルキィホームズ TD 第1話「妖精たちは森に隠れる」
探偵歌劇 ミルキィホームズ TD 第2話「パーフェクト・フール」
探偵歌劇 ミルキィホームズ TD 第3話「カレーの国では遠すぎる」
アルドノア・ゼロ 第15話「旋転する罠」
(c)Olympus Knights / Aniplex・Project AZ

地球・火星双方の基地の最接近により、いよいよ開始される宇宙での戦い。出撃前、ザーツバルムはスレインを……
スレインが「生まれ変わる」15話。いや、良かった。3話より後の話では1番満足できた回だったかもしれない。再開以来感じていた不満の多くにケリをつけてくれました。
まず最初の不満だった「伊奈帆によるデューカリオン起動理由の演出的不透明さ」については、人工呼吸と返り血の療法が必要だった、という説明がついたことで納得。今回までまどろっこしかったな、というのはあるのですが。
そして戦闘において大きい、ステイギスの登場による「モビルスーツvsスーパーロボット構図の崩壊」という不満の解消。ディオスクリアはそれまで登場した火星カタクラフトの特徴を全部乗せした、正にスーパーロボットの権化のような機体です。一方、それを落としたタルシスの能力は「搭乗者に未来を予測させる」という内向きなものであり、モビルスーツ(まあこれもサイコミュとか超常のものはあるけど)とスーパーロボットのどちらにも簡単には分類できない独自の立ち位置にある機体と言えます(この点、スレインの立場と重なるものがあって面白い)。伊奈帆のスレイプニールがディオスクリアを落とすのであればこれまでの焼き直しに過ぎないし、アレイオンとステイギスの撃ち合いは単なる構図の「崩壊」となってしまうのですが、独自の立ち位置にあるタルシスが落とすのならそれは「崩壊」ではなく「引導」になる。このことは、今回スレインに嫌味を言った2人の伯爵のカタクラフトが(少なくとも画面的には)戦況に大して寄与していないことにも表されているように感じました。この分であれば、きっと2期の戦闘はマンネリ化しつつあった1期のそれとは大きく異なるものとなってくれるのではないかと思います。
またこれらを考慮すればタルシスの特殊能力は「モビルスーツ」でも「スーパーロボット」でもない「第3の力」であると言え、それに対抗する力として伊奈帆のハイテク義眼というパワーアップも必要性が出てくる。出力アップ!とか新型機体!とかでもなく、2人の戦いを新たな次元に押し上げているのは素直に上手い。
ついでに言えば、ディオスクリアは1期で既に能力が全て割れているので弱点などに関する謎解きをする必要がなく、またその前に謎を提示する必要がありません。このことはディオスクリアに敵を圧倒させる=視聴者にスーパーロボット性を見せつける必要がないということでもあり、それがスレインによる撃破をこれまでの伊奈帆のそれとは別のものとして理解させることに一役買っています。この点、「ロボットの配役」が非常に巧みであると感じました。


こうした戦闘面の意味合い以上の出来だったのが今回のスレインとザーツバルムのやりとりでした。養子になったその日に謀殺という事態が周囲にどう思われるかについては、早過ぎて怪しまれそうとも逆に大胆過ぎて怪しまれなさそうとも感じますが、スレインとしては「目的のために」ではなく「ザーツバルムが自分を思ってくれるがゆえに」できるだけ速やかに彼を殺す必要があったのだと思います。
もちろん、スレインはザーツバルムが姫を撃ったことへの憎しみはあったでしょう。もともと目的のために利用するつもりではあったでしょう。けれど同時に、ザーツバルムがどんな苦しみを抱えた人間であるか、障害ではない人間に対してはどれだけ真心を持って接する人間であるかも知っている。そしてその真心は「養子に迎える」という最上級のものでスレインに向けられた。もしこの親子関係が続いていれば、きっとスレインは家族愛にほだされて目的へと向かう決意を鈍らせていたはずです。だから今回、本来最大の障害である伊奈帆を始末するための罠の矛先を変えてまで謀殺した。裏切りに衝撃を受けたザーツバルムの言葉を遮った。「忠誠を誓うわけがない」「姫を撃った人間を許すわけがない」と、動機を説明するようにして自分に言い聞かせた。そうしなければ、きっと彼は彼でいられなくなってしまうから。けれどそれでも一度だけ「お父さん」と呼ばずにはいられなかった。
そしておそらくはこの「お父さん」こそは彼が甘さを捨てる決意の表れであって、だからそれだけの思いを抱きながらスレインは涙を流すことはない。そんな資格が自分にはないことを受け止め、そしてハークライトを真に仲間として認め、自分の目的に向かって進み出す。彼が本当に「コウモリ」でなくなったことを感じる15話でした。絶賛。
関連:
アルドノア・ゼロ 感想リスト
アルドノア・ゼロ 第1話「火星のプリンセス」
アルドノア・ゼロ 第2話「地球の一番長い日」
アルドノア・ゼロ 第3話「戦場の少年たち」
アルドノア・ゼロ 第4話「追撃の騎士」
アルドノア・ゼロ 第5話「謁見の先で」
アルドノア・ゼロ 第6話「記憶の島」
アルドノア・ゼロ 第7話「邂逅の二人」
アルドノア・ゼロ 第8話「鳥を見た日」
アルドノア・ゼロ 第9話「追憶装置」
アルドノア・ゼロ 第10話「嵐になるまで」
アルドノア・ゼロ 第11話「ノヴォスタリスクの攻防」
アルドノア・ゼロ 第12話(最終回)「たとえ天が堕ちるとも」
アルドノア・ゼロ 第13話「眠れる月の少女」
アルドノア・ゼロ 第14話「異星の隣人たち」

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