Welcome to my blog

Wisp-Blog

ARTICLE PAGE

ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース34話感想


 「劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE-」過去篇を見に行った関係で全般が遅れており、今回はGレコとファフナーの感想は0時ぴったりに……とは行かなそうです、すみません。
 映画の感想は……総集編というよりシーン集みたいな感じなので個別で書くようなことは(´・ω・`) 「中二病でも恋がしたい!」の劇場版を思い出す作りですが、バトル物と恋愛要素という二本柱が中二病以上にこの作りと相性の悪い感。「境界の彼方」の解説場面でどうしても出る必要のあった弥勒は暗躍パートだけで出番が終了するし泉も秘密が明らかになる部分が省かれて出奔する。秋人の母の弥生は栗山さん消失時まで出番がないのに台詞はそのまま「久々の出番なのに!」とかいうので、内心「あんた劇場版で出るのここが初めてだよ」とツッコんでしまいました。過去篇についてはパンフもないし、わざわざ劇場に行かなくても良かったかなあ。未来篇は見に行きますし、大画面で栗山さんの「嬉しいなあ、嬉しいなあ」が見られたのは良かったですけどね。TV版の最終回には不満たっぷりなのですが、あの台詞に対する種田梨沙の演技は本当に素晴らしかった。



ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第34話「ダービー・ザ・ギャンブラー その1」
©荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険SC製作委員会
150314_02.jpg
 ついにカイロに到着、ジョセフの念写した写真でディオの館を探す承太郎達。写真の建物に見覚えがあるという男に出会ったが、男は教える条件に賭けを持ちだして……
 ダービー戦前半の34話。今回は原作50数ページ、3話分……よりほんの少しだけ短い内容となっています。EDへの入り方が特殊になっているのに短めなのですが。承太郎がダービーに挑むことを決める場面で終了したことで、よりダービーの強敵っぷりが引き立っているように感じられました。

150314_03.jpg
150314_04.jpg
150314_05.jpg
 冒頭のスフィンクスのなぞなぞは原作ではナレーション吹き出しで描かれていましたが、アニメでは壁画に。その後のディオの前の複数のスフィンクス(なんだこれwww)などと合わせて、ナレーションだけに頼らず視覚に訴えかけてくれます。その後「ジョセフたちはくたくたに疲れていた~」のくだりもあるので、同じ画面垂れ流しで視聴者が飽きてしまうのを防いでくれている。

150314_44.jpg
150314_06.jpg
 このカットは原作の4コマを1つにまとめたもの。単独で見ても1人1人中心に据えるより絵的に映えるし、原作片手に見るとちょっとした興奮も呼んでくれます。

150314_45.jpg
150314_07.jpg
150314_08.jpg
150314_09.jpg
 こちらのトランプを広げる場面も面白い。擬音がまるでトランプを囲むような配置にされています。コマによる枠の制約がない分画面を広く使えることを利用した小粋な見せ方。BGMの転調に合わせてカードを裏返す様が追加されている点や、原作ではあくまでカードをいじりをしながらといった感じだったダービーがきちっと承太郎達の方を見るようにしてOPに繋げている点など、このシーンは違和感なくアニメならではの演出がなされています。

150314_10.jpg
150314_11.jpg
150314_12.jpg
 ちなみにこのオサレカード立て、最初に広げた手元部分で円ができていないのでは……という疑問があるのですが、アニメではジョセフ達が詰め寄った場面でさりげに完全に円形になっているというwww

150314_53.jpg
150314_13.jpg
150314_14.jpg
ダービー「わたしは賭け事が大好きでね くだらないスリルに目がなくってやみつきってやつでして……」
 こちらの場面についても、笑い声とともに左手を出すことで「ご冗談を」という言外の意思を示すとともに、構図を大きく動かすなく自然とダービーの手からカードが出るようになっています。繋がりが非常にスムーズ。

150314_15.jpg
ダービー「返事は?」
ポルナレフ「あー分かった分かった、それでいいぜ」

 「魂を賭ける」という部分については、原作ではポルナレフは実際的な応答はせずにいたのでそれで魂を奪い取るのはちょっぴりズルいと思わなくもなかったのですが、アニメではきちんと「賭ける」と口にしています。これはポルナレフ言い逃れできない。

150314_16.jpg
ダービー「わたしは「魂」をうばう「スタンド使い」!」
 また、魂のコイン化はアニメではパンか何かでも作るような描き方に。原作でも「こねている」のは描かれていましたが、人間の姿から次のコマでは顔以外粘土状態といった感じでしたので、引き伸ばす様子が追加されて補完されているわけですね。コマ送りするとポルナレフの顔がすごいことになっているのですが、血や骨が出ない魂の状態だからかそこまでグロくは感じないのが不思議。

150314_17.jpg
150314_18.jpg
150314_19.jpg
150314_20.jpg
150314_21.jpg
 ちなみに原作では

1.ポルナレフの魂捕獲
2.「ところでこいつはわたしのネコさ」
~1話終了~
3.ダービーの自己紹介
4.ポルナレフの死亡確認とコイン化
5.アヴドゥルがブチギレ

という流れだったのですが、アニメでは

1.ポルナレフの魂捕獲
4.ポルナレフの死亡確認とコイン化
3.ダービーの自己紹介
2.「ところでこいつはわたしのネコさ」
5.アヴドゥルがブチギレ

という順番に変更になっています。原作では1話ラストに種明かしをすることでダービーのしたたかさを端的に示していたのですが、アニメでは話が途切れていないため「ポルナレフの魂捕獲からコイン化」「ダービーの種明かしからくるしたたかさの表現」と描くものをまとめることでそれぞれを印象づけているわけですね。

150314_54.jpg
150314_22.jpg
150314_23.jpg
150314_24.jpg
ダービー「1984年の9月22日夜11時15分 あなたは 何をしていたか憶えていますか?」
アヴドゥル「なんのことだ?」

 また、原作ではアヴドゥルが掴みかかっていた筈がいつの間にかダービーが座ってアルバムを開いている……といった感じだったのですが、アニメではダービーの憶えていますか発言に困惑したところを振り払うという描写が追加。自分は憶えている……という部分の描写と共に椅子に座るシーンを含め、本当に自然にコマとコマが繋げられています。

150314_25.jpg
150314_26.jpg
150314_27.jpg
 ジョセフがグラスに酒を注ぐシーンについても、原作でも誰よりも早く事態に対応してみせる経験が感じられる場面ではあったのですが、アニメではグラスを置く時の勢いや酒を注ぐ際の目の隠し方などで同時に怒りも強く感じられるのが印象的。BGMもあいまって非常に緊張感のある場面となっています。

150314_47.jpg
150314_28.jpg
150314_29.jpg
ダービー「わたしはバクチ打ちだ………「誇り」がある 負けたものは必ず払います 負けんがね」
 ダービーがバクチ打ちの誇りについて語るシーンの前後のコインいじりはこれまたアニメオリジナルの描写。原作ではグラスを持った後はジョセフとダービーの顔しか描かれておらず、次のコマではグラスがテーブルに戻っているという具合だったのですが、アニメではそうした省略はできない。はっきりとチョコを仕込んだ瞬間こそ見せないものの、なんとなく「この間にやったんだな」と見返した時思わせるものになっています。このコインいじり、純粋にかっこいいのでジョセフ達以上に視聴者に対してのミスディレクションとして機能しているのがまた面白い。

150314_48.jpg
150314_30.jpg
150314_31.jpg
150314_32.jpg
150314_33.jpg
ジョセフ(コインはあと8枚か9枚入ると見た 精神が動揺して指が震えなければな………)
 ジョセフがグラスとコインの賭けは得意と内心語るシーンは原作では1コマに収まっていたのですが、アニメでは3つの視点を切り替えることで「指が震えなければな………」という台詞と手袋を外す様子がちょうど重なるように作られています。手袋外し自体は原作でも↑のコマでさりげなく描かれていたのだけど、これによって集中力を要する賭けであることがより伝わるようになっているわけですね。コインがグラスに入る様子がジョセフの心の中で描かれることで、「あと8枚か9枚」→いきなり5枚掴んでいるダービー、という緊迫感も強められています。

150314_49.jpg
150314_34.jpg
ジョセフ(ギャハハハーーッ もうこれ以上入らんわい!一枚で酒はこぼれる!わしの勝ちじゃッ!クフフフ! バレなきゃイカサマじゃあないといったのはこいつよーーッ)
 逆にポーカーフェイスで内心ギャハハと笑っているのは原作通りwww 下から上にカメラを動かし、動揺気味のダービーも映すことで長台詞に対応しています。

150314_35.jpg
150314_50.jpg
150314_51.jpg
ジョセフ「さあ賭けを続けようか…… 君がコインを入れる番だ…「ダービー」くん」
 原作と同様のポーズながら違いが面白いのがこのシーンで、ジョセフの方向に影が指すことでダービーに対する圧迫感が画面上に現れるように。また、「君がコインを入れる番だ…ダービーくん」という「今度は名前を間違えない」という煽りもとても分かりやすい。原作ではこのカットは回の始まり(つまり名前を間違えた場面から1区切りついている)ということもあって、若干伝わりづらかったのですよね。というか、今回見比べてみて初めてここが煽りだったのに気がついた∑(゚д゚lll)

150314_36.jpg
150314_37.jpg
 ジョセフが内心で負けを認めるまでの様子は原作では1カットのみで表現されていましたが、アニメでは尺長め。結果を知っている身からするとまどろっこしく感じなくもないのだけれど、あまりあっさり諦められるよりマシかw また、涙を流しているのが原作よりも分かりやすくなっています。

150314_38.jpg
150314_39.jpg
150314_40.jpg
 承太郎の「やかましい ひっこんでな」に対する店員の反応はアニメオリジナル。後ろで一緒に目をそらす他の客の様子が地味に笑えるwww

150314_52.jpg
150314_41.jpg
150314_42.jpg
150314_43.jpg
承太郎「今まで出会ったどんなスタンド使いより危険なヤツだ だがやらねえわけにもいかねーぜ」
 そしてこの擬音祭りである。原作の回の切れ目より少し前の部分で終了している……と書きましたが、この場面がラストになっているからこそアニメでもこの表現をすることが許される。これまでのどの敵よりも危険、という承太郎の評もあいまって、強烈な緊張感を醸しだしてくれています。
 さてこのエピソード、初期から読んでいる人はジョセフが賭けで敗北するというのはとてもショックだったようなのですが、僕の場合は3部から読み始めたので、幼心に結末に納得してしまった事実が厳然として先にあり、後から2部を読んでもその感覚には追いつけないのが正直なところだったりします。初めて見る分には「ジョセフすごい、でもダービーはもっとすごい」って納得してしまったんだもの。ただとにかく面白くて、この辺りのエピソードはジョジョを好きになるのにとても大きな効果を発揮してくれました。いつにも増して原作との比較しがいがあった今回、次回への期待が高まります。

関連:
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 感想リスト

2013年冬アニメ 視聴予定リスト(1部2部感想リスト)

ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第1話「悪霊にとりつかれた男」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第2話「裁くのは誰だ!?」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第3話「DIOの呪縛」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第4話「灰の塔」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第5話「銀の戦車」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第6話「暗青の月」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第7話「力」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第8話「悪魔」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第9話「黄の節制」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第10話「皇帝と吊られた男 その1」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第11話「皇帝と吊られた男 その2」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第12話「女帝」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第13話「運命の車輪」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第14話「正義 その1」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第15話「正義 その2」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第16話「恋人 その1」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第17話「恋人 その2」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第18話「太陽」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第19話「死神13 その1」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第20話「死神13 その2」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第21話「審判 その1」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第22話「審判 その2」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第23話「女教皇 その1」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第24話(最終回)「女教皇 その2」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第25話「「愚者」(ザ・フール)のイギーと「ゲブ神」のンドゥール その1」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第26話「「愚者」(ザ・フール)のイギーと「ゲブ神」のンドゥール その2」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第27話「「クヌム神」のオインゴと「トト神」のボインゴ」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第28話「「アヌビス神」 その1」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第29話「「アヌビス神」 その2」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第30話「「バステト女神」のマライア その1」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第31話「「バステト女神」のマライア その2」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第32話「「セト神」のアレッシー その1」
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第33話「「セト神」のアレッシー その2」


にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村

【言及】
http://yadobeya.blog.fc2.com/blog-entry-1825.html
http://riksblog.fool.jp/public_html/mt5/anime/now/2015/03/jojo2-34.html
http://nanohana0103.blog.fc2.com/blog-entry-2754.html
http://natusola.blog105.fc2.com/blog-entry-3579.html
http://tiwaha.cocolog-nifty.com/blog/2015/03/sctokyomx31334-.html
http://animegane1216.blog.fc2.com/blog-entry-2554.html
http://picoro106.blog39.fc2.com/blog-entry-8053.html

0 Comments

Leave a comment

4 Trackbacks

Click to send a trackback(FC2 User)
この記事へのトラックバック
この記事へのトラックバック
この記事へのトラックバック
この記事へのトラックバック