どれくらい続くの?/響け!ユーフォニアム2話他2015/4/15感想
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<記事内アンカー>
響け!ユーフォニアム 第2話「よろしくユーフォニアム」
映画感想(「「たまゆら~卒業写真~」第1部 芽-きざし-」)

ロリガのブルーレイ1巻が到着。初回版なので全巻収納ボックス付き!……注文遅かったので、本日発売の2巻は入荷待ちの状態ですが。
響け!ユーフォニアム 第2話「よろしくユーフォニアム」
©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会



高校でも吹奏楽部に入ることにした久美子。中学時代に思わず自分が口にしてしまった一言を気にしてしまっている彼女は、麗奈となんとか接しようとするのだが……
少しずつ登場人物の増えてゆく第2話。前回久美子について『「向上心豊かな初心者」でも「やる気が無いorトラウマ持ちの技工者」のどちらでもない彼女の立ち位置は、主人公としてはとても珍しい』と書きましたが、そうした彼女の作品の主人公らしからぬ部分が今回は彼女自身のみならず、物語における立ち位置にも現れていて印象的でした。もちろん30分の描写の多くは彼女に割かれているのですが、「吹奏楽部における久美子」という観点で見ると全く目立っていません。部長の晴香やムードメーカーのあすかと特別大きな接点があるわけではないし、顧問の滝が部室で最初に会った人間ではあるものの挨拶程度。彼らにとって久美子は(少なくともまだ)「部員の1人」に過ぎず、視点を変えれば即モブ化する存在でしかありません。けれど、そういう立場だからこそ滝の質問に対してどちらにも手を挙げられないという中途半端な、そして「一般人的な」反応を物語において取ることができる。
多数決のシーンでポイントなのは、久美子は本当に「決めていない」ということ。他の部活ものであれば人数はレギュラー+α程度の少数に抑えられるため、「決めない」ということは周囲から視線を集めることになり、場の空気に従ってでもなんでも久美子はどちらかに手を挙げなければならない。でもこの吹奏楽部という部活は人数が多い故に、多数決で1人手を挙げなかった程度のことは問題にならない。何も言えなくとも何も決められずとも部の向かう方向は決まってゆく。人生は決断の連続とは言うけれど、そんなに簡単に迷いなく物事を決められる人はそうはいなくて、周囲の空気になんとなく従ってゆく。そんな、共同体の縮図を見るような1コマでした。
こうした心情を丁寧に拾ってゆくと一方で退屈になってしまう恐れもあるものですが、久美子の手を挙げられないほどの迷いは麗奈との関係で肉付けされて(物語的に単調な)優柔不断さではなく彼女だけの悩みになっているし、楽器紹介・選びのシーンの賑やかさコミカルさはきちんと30分を彩ってくれている。前回「浮くほどに目立っていて」とあすかを評しましたが、彼女の存在は作品そのものにとってのムードメーカーなのだなと感じます。ああ、エントリタイトルの画像を選ぶのが毎週幸せで大変になりそうだ……w
関連:
響け!ユーフォニアム 感想リスト
響け!ユーフォニアム 第1話「ようこそハイスクール」
<映画感想「「たまゆら~卒業写真~」第1部 芽-きざし-」>
「「たまゆら~卒業写真~」第1部 芽-きざし-」を新宿ピカデリーで視聴。初日に行きたかったものの見事に休日出勤\(^o^)/ 上映期間が短いこともあって焦りましたが、無事見に行けました。
テレビ2期から1年半ということで大大分忘れていた部分があったのですが、冒頭の語りがスムーズに記憶を喚起してくれる。父親のこと、カメラのこと、竹原のこと、そして……口癖の「なので」。この「なので」が語りの最後を飾ることで、とても心地よい気分で作品世界に戻ることができました。
1時間ずつの4部作ということで単純な時間はテレビ8話分と短い一方、1作品としての区切りはテレビの時の倍。時間が伸びればその分起きる出来事も大きくなって……というのが映画のパターンですが、そこはたまゆら。「写真館に飾られた父親の写真の由来」「志保美が竹原を離れる」という2つのエピソードを舞台にすることで、テレビ版に近い感覚で視聴することができるようになっています(脚本担当も前半後半で分かれている)。もちろん単純な2本立てということではなくて、そこには楓の将来という筋が通されている。卒業したので出番はないかと思っていたかなえの再登場などを含め、ひさしぶりにたまゆら世界に戻った人間にもとても優しい作品作りがされていました。難を言うならともちゃんがパイオツカイデー過ぎて思わずそちらばかり見てしまうことでしょうか。いや、あれは作品への注意力を奪う目の毒と表現できるレベル。twitterで「ともちゃん」と入力すると検索候補に「でかい」と続くとかどんだけ。
さて、楓達はどんな未来を選んで行くのか。新入部員とのアルバムはどんな写真で埋まっていくのか。2部の公開は8月。楓達の高校最後の1年、一緒に歩んでゆきたいと思います。
関連:
たまゆら~もあぐれっしぶ~ 第1話「おかえりなさいの一年に、なので」
たまゆら~もあぐれっしぶ~ 第2話「どきどきの新しい一歩、なので」
たまゆら~もあぐれっしぶ~ 第3話「写真部 本格始動、なので」
たまゆら~もあぐれっしぶ~ 第4話「特別な場所、特別な想い、なので」
たまゆら~もあぐれっしぶ~ 第5話「明日のためにレッツフォト、なので」
たまゆら~もあぐれっしぶ~ 第6話「もう届かない笑顔を訪ねて、なので」
たまゆら~もあぐれっしぶ~ 第7話「ついに、みんなで来たよ!なので」
たまゆら~もあぐれっしぶ~ 第8話「あの日の遠い約束、なので」
たまゆら~もあぐれっしぶ~ 第9話「心に灯す竹あかり、なので」
たまゆら~もあぐれっしぶ~ 第10話「いつかくるその日まで、なので」
たまゆら~もあぐれっしぶ~ 第11話「今年もありがとう、なので」
たまゆら~もあぐれっしぶ~ 第12話(最終回)「そして…旅立ちの季節、なので」

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響け!ユーフォニアム 第2話「よろしくユーフォニアム」
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ロリガのブルーレイ1巻が到着。初回版なので全巻収納ボックス付き!……注文遅かったので、本日発売の2巻は入荷待ちの状態ですが。
響け!ユーフォニアム 第2話「よろしくユーフォニアム」
©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会



高校でも吹奏楽部に入ることにした久美子。中学時代に思わず自分が口にしてしまった一言を気にしてしまっている彼女は、麗奈となんとか接しようとするのだが……
少しずつ登場人物の増えてゆく第2話。前回久美子について『「向上心豊かな初心者」でも「やる気が無いorトラウマ持ちの技工者」のどちらでもない彼女の立ち位置は、主人公としてはとても珍しい』と書きましたが、そうした彼女の作品の主人公らしからぬ部分が今回は彼女自身のみならず、物語における立ち位置にも現れていて印象的でした。もちろん30分の描写の多くは彼女に割かれているのですが、「吹奏楽部における久美子」という観点で見ると全く目立っていません。部長の晴香やムードメーカーのあすかと特別大きな接点があるわけではないし、顧問の滝が部室で最初に会った人間ではあるものの挨拶程度。彼らにとって久美子は(少なくともまだ)「部員の1人」に過ぎず、視点を変えれば即モブ化する存在でしかありません。けれど、そういう立場だからこそ滝の質問に対してどちらにも手を挙げられないという中途半端な、そして「一般人的な」反応を物語において取ることができる。
多数決のシーンでポイントなのは、久美子は本当に「決めていない」ということ。他の部活ものであれば人数はレギュラー+α程度の少数に抑えられるため、「決めない」ということは周囲から視線を集めることになり、場の空気に従ってでもなんでも久美子はどちらかに手を挙げなければならない。でもこの吹奏楽部という部活は人数が多い故に、多数決で1人手を挙げなかった程度のことは問題にならない。何も言えなくとも何も決められずとも部の向かう方向は決まってゆく。人生は決断の連続とは言うけれど、そんなに簡単に迷いなく物事を決められる人はそうはいなくて、周囲の空気になんとなく従ってゆく。そんな、共同体の縮図を見るような1コマでした。
こうした心情を丁寧に拾ってゆくと一方で退屈になってしまう恐れもあるものですが、久美子の手を挙げられないほどの迷いは麗奈との関係で肉付けされて(物語的に単調な)優柔不断さではなく彼女だけの悩みになっているし、楽器紹介・選びのシーンの賑やかさコミカルさはきちんと30分を彩ってくれている。前回「浮くほどに目立っていて」とあすかを評しましたが、彼女の存在は作品そのものにとってのムードメーカーなのだなと感じます。ああ、エントリタイトルの画像を選ぶのが毎週幸せで大変になりそうだ……w
関連:
響け!ユーフォニアム 感想リスト
響け!ユーフォニアム 第1話「ようこそハイスクール」
<映画感想「「たまゆら~卒業写真~」第1部 芽-きざし-」>
「「たまゆら~卒業写真~」第1部 芽-きざし-」を新宿ピカデリーで視聴。初日に行きたかったものの見事に休日出勤\(^o^)/ 上映期間が短いこともあって焦りましたが、無事見に行けました。
テレビ2期から1年半ということで大大分忘れていた部分があったのですが、冒頭の語りがスムーズに記憶を喚起してくれる。父親のこと、カメラのこと、竹原のこと、そして……口癖の「なので」。この「なので」が語りの最後を飾ることで、とても心地よい気分で作品世界に戻ることができました。
1時間ずつの4部作ということで単純な時間はテレビ8話分と短い一方、1作品としての区切りはテレビの時の倍。時間が伸びればその分起きる出来事も大きくなって……というのが映画のパターンですが、そこはたまゆら。「写真館に飾られた父親の写真の由来」「志保美が竹原を離れる」という2つのエピソードを舞台にすることで、テレビ版に近い感覚で視聴することができるようになっています(脚本担当も前半後半で分かれている)。もちろん単純な2本立てということではなくて、そこには楓の将来という筋が通されている。卒業したので出番はないかと思っていたかなえの再登場などを含め、ひさしぶりにたまゆら世界に戻った人間にもとても優しい作品作りがされていました。難を言うならともちゃんがパイオツカイデー過ぎて思わずそちらばかり見てしまうことでしょうか。いや、あれは作品への注意力を奪う目の毒と表現できるレベル。twitterで「ともちゃん」と入力すると検索候補に「でかい」と続くとかどんだけ。
さて、楓達はどんな未来を選んで行くのか。新入部員とのアルバムはどんな写真で埋まっていくのか。2部の公開は8月。楓達の高校最後の1年、一緒に歩んでゆきたいと思います。
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たまゆら~もあぐれっしぶ~ 第1話「おかえりなさいの一年に、なので」
たまゆら~もあぐれっしぶ~ 第2話「どきどきの新しい一歩、なので」
たまゆら~もあぐれっしぶ~ 第3話「写真部 本格始動、なので」
たまゆら~もあぐれっしぶ~ 第4話「特別な場所、特別な想い、なので」
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たまゆら~もあぐれっしぶ~ 第6話「もう届かない笑顔を訪ねて、なので」
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たまゆら~もあぐれっしぶ~ 第8話「あの日の遠い約束、なので」
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