引き受けてくれたから/響け!ユーフォニアム7話他2015/5/20感想
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響け!ユーフォニアム 第7話「なきむしサクソフォン」
漫画感想(「機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト」8,9巻)

慌ただしい時期は一応過ぎた筈なのだが、アレコレ降って来るな(ヽ´ω`)
響け!ユーフォニアム 第7話「なきむしサクソフォン」
©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

葵の応援に違和感を覚えていた久美子は、彼女が退部届を出しているらしいことを聞いてしまう。それでもやめることはないはずとどこか楽観していたのだが……
ところ変わって3年生メインの第7話。今回騒動の原因となった葵は久美子と幼なじみの縁がある故に「よくしらない人の脱退劇」にはなっていないわけなのだが、2人が話したのは退部を決めた時だけ。3年生には3年生の高校で過ごした時間があり、久美子はそれをうかがい知ることは出来ても踏み入ることは出来ない。それが今回のサブタイが「なきむしサクソフォン」であることに現れているようにむしろ晴香主体の話を成立させており、一方で久美子にもどこか重なる部分があるのを示すことで主人公としての存在感を失わせていないのが印象的。中学時代の出来事とか、芋とかwww
また3年生メインということで本来関わった人物は実際もっと多い筈なのだが、香織がそれを代表することで無駄に込み入らせることなく、かつ的確なフォローを晴香に与えているのも上手い部分だなと感じました。今しか知らない久美子には晴香は「優しい人」にしか見えないのだけど、3年生には「勇気のある人」なのだと分かっている。これも久美子達には踏み入ることが出来ない部分なのだけど、どこかしら染み入っている部分はあって、それが復帰時の拍手に繋がっているのではないかな、と感じました。本当、拍手する場面じゃないのだけど、あそこで拍手が起きるというのは優しいものだな。

この「踏み入ることができない」というのがもう1つ活かされているのはあすかの存在で、3年生には今回のあすかの行動は「そういうもの」として理解できているわけだけど、1年生の久美子や秀一には「どういうもの」なのか今ひとつ掴めない。誰にも分からない、のではなく、視聴者に近い立場の主人公には分からない、というのがより鮮明にその不透明さを示してくれています。もちろん晴香と香織のあすか評や、晴香が戻ってきた時のあすかの笑顔などは久美子は知らないわけだから視聴者の方が情報を得てはいるんだけど。PV見た時点では眼鏡っ娘属性だけに注目していたわけだけど、実にゾワゾワさせるキャラになってきました。
しかしこうやって1話の中で入れ替わると、指導風景でも晴香・あすか・滝と3者の違いが出ていて面白い。全体に呼びかけるに留める晴香、気が抜けたところがあるとピシピシ指導するあすか、ピシピシやるが指導が具体的な滝。

さて、最後は前回投げこれまれたもう1つの爆弾に火が点いたわけなのだけど、これについては今回は電車で会った時のシーンが葉月の心を示していて笑えつつも切なくなってしまいました。電車のドアと壁で葉月からは秀一しか見えない、けれど秀一の視線は「葉月ではない方」に向いていて……という。何この負け戦。
関連:
響け!ユーフォニアム 感想リスト
響け!ユーフォニアム 第1話「ようこそハイスクール」
響け!ユーフォニアム 第2話「よろしくユーフォニアム」
響け!ユーフォニアム 第3話「はじめてアンサンブル」
響け!ユーフォニアム 第4話「うたうよソルフェージュ」
響け!ユーフォニアム 第5話「ただいまフェスティバル」
響け!ユーフォニアム 第6話「きらきらチューバ」
<漫画感想「機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト」8,9巻>
機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト (9) (カドカワコミックス・エース)

長谷川裕一の「機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト」8,9巻を読了。まさか月刊誌の単行本を2冊貯めてしまうとは……まあ刊行履歴を見てみると結構短期間で出てるんですねこれ、1冊分が4話で埋まってる(!)し。この8,9巻は核ミサイルの迎撃から最終決戦の開始までを「ガンダムF91」から本作に至るまでの3人の主人公を繋ぐ物語となっています。シーブック、トビア、そしてフォント。クロスボーン・ガンダムシリーズが始まってからもう20年経ってるんだなあ……
あらすじだけ見れば「覚醒とそれに伴い自分を見失う主人公、手助けをする先達」という風にまとめることができるのですが、それが本作独特の味付けになっているのでありきたりさを全く感じさせません。フォントの覚醒は卓抜した操縦技術ではなくあくまで積み重ねた理性によるもので、自分を見失うのも慢心ではなくむしろ「理性が暴走した結果」。1人の生き死にの重みを目の前にして街の人を見捨てられないと核ミサイルの迎撃という無茶をやってのけたフォントが、その無茶のために計算を続けた結果「エンジェル・ハイロゥのサイキッカーは見捨てるべきではないか」と考えるようになってしまう。全くの反転なわけで、これも戦いが人を狂わせる1つの姿。ギロチン処刑されたカーティスの同志ですとか、生き延びた少年の心に巣食う恐怖ですとか、この「ゴースト」はこれまでの作品以上に心の繊細な部分に触れてくる。
もちろんそれを悲しみで埋めてしまわないのは長谷川裕一ならではで、そこにシーブックがベルを通して関わってくる。戦いを通してではなく、直接的な言葉でもなく、ベルにパンの作り方を教えることで。一応久しぶりにクロスボーン・ガンダムに乗って戦う場面もあるのですが、それは本当に止むを得ずで一時的なものに留まっています。戦う姿よりもパンを焼く姿の方がずっと似合っている。「鋼鉄の七人」でトビアが地球と同じく命がけで守ったもう一つのものが、確かにそこにあるのです。
ガ・ミリティアとザンスカールの戦いの影で動いていたものを描いたこの作品もいよいよ大詰め。戦いの行方は、カーティスは自分の正体をベルに明かすことができるのか。物語の最後を見守りたいと思います。
しかしセシリーの飼っているオウムのハロ、「チョ~スゲェどすバイ!」とかなんで覚えてるんだ。他にも何故知ってるんだという言葉が出てくるがこれは時空が歪んじゃうだろwww
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葵の応援に違和感を覚えていた久美子は、彼女が退部届を出しているらしいことを聞いてしまう。それでもやめることはないはずとどこか楽観していたのだが……
ところ変わって3年生メインの第7話。今回騒動の原因となった葵は久美子と幼なじみの縁がある故に「よくしらない人の脱退劇」にはなっていないわけなのだが、2人が話したのは退部を決めた時だけ。3年生には3年生の高校で過ごした時間があり、久美子はそれをうかがい知ることは出来ても踏み入ることは出来ない。それが今回のサブタイが「なきむしサクソフォン」であることに現れているようにむしろ晴香主体の話を成立させており、一方で久美子にもどこか重なる部分があるのを示すことで主人公としての存在感を失わせていないのが印象的。中学時代の出来事とか、芋とかwww
また3年生メインということで本来関わった人物は実際もっと多い筈なのだが、香織がそれを代表することで無駄に込み入らせることなく、かつ的確なフォローを晴香に与えているのも上手い部分だなと感じました。今しか知らない久美子には晴香は「優しい人」にしか見えないのだけど、3年生には「勇気のある人」なのだと分かっている。これも久美子達には踏み入ることが出来ない部分なのだけど、どこかしら染み入っている部分はあって、それが復帰時の拍手に繋がっているのではないかな、と感じました。本当、拍手する場面じゃないのだけど、あそこで拍手が起きるというのは優しいものだな。

この「踏み入ることができない」というのがもう1つ活かされているのはあすかの存在で、3年生には今回のあすかの行動は「そういうもの」として理解できているわけだけど、1年生の久美子や秀一には「どういうもの」なのか今ひとつ掴めない。誰にも分からない、のではなく、視聴者に近い立場の主人公には分からない、というのがより鮮明にその不透明さを示してくれています。もちろん晴香と香織のあすか評や、晴香が戻ってきた時のあすかの笑顔などは久美子は知らないわけだから視聴者の方が情報を得てはいるんだけど。PV見た時点では眼鏡っ娘属性だけに注目していたわけだけど、実にゾワゾワさせるキャラになってきました。
しかしこうやって1話の中で入れ替わると、指導風景でも晴香・あすか・滝と3者の違いが出ていて面白い。全体に呼びかけるに留める晴香、気が抜けたところがあるとピシピシ指導するあすか、ピシピシやるが指導が具体的な滝。

さて、最後は前回投げこれまれたもう1つの爆弾に火が点いたわけなのだけど、これについては今回は電車で会った時のシーンが葉月の心を示していて笑えつつも切なくなってしまいました。電車のドアと壁で葉月からは秀一しか見えない、けれど秀一の視線は「葉月ではない方」に向いていて……という。何この負け戦。
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長谷川裕一の「機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト」8,9巻を読了。まさか月刊誌の単行本を2冊貯めてしまうとは……まあ刊行履歴を見てみると結構短期間で出てるんですねこれ、1冊分が4話で埋まってる(!)し。この8,9巻は核ミサイルの迎撃から最終決戦の開始までを「ガンダムF91」から本作に至るまでの3人の主人公を繋ぐ物語となっています。シーブック、トビア、そしてフォント。クロスボーン・ガンダムシリーズが始まってからもう20年経ってるんだなあ……
あらすじだけ見れば「覚醒とそれに伴い自分を見失う主人公、手助けをする先達」という風にまとめることができるのですが、それが本作独特の味付けになっているのでありきたりさを全く感じさせません。フォントの覚醒は卓抜した操縦技術ではなくあくまで積み重ねた理性によるもので、自分を見失うのも慢心ではなくむしろ「理性が暴走した結果」。1人の生き死にの重みを目の前にして街の人を見捨てられないと核ミサイルの迎撃という無茶をやってのけたフォントが、その無茶のために計算を続けた結果「エンジェル・ハイロゥのサイキッカーは見捨てるべきではないか」と考えるようになってしまう。全くの反転なわけで、これも戦いが人を狂わせる1つの姿。ギロチン処刑されたカーティスの同志ですとか、生き延びた少年の心に巣食う恐怖ですとか、この「ゴースト」はこれまでの作品以上に心の繊細な部分に触れてくる。
もちろんそれを悲しみで埋めてしまわないのは長谷川裕一ならではで、そこにシーブックがベルを通して関わってくる。戦いを通してではなく、直接的な言葉でもなく、ベルにパンの作り方を教えることで。一応久しぶりにクロスボーン・ガンダムに乗って戦う場面もあるのですが、それは本当に止むを得ずで一時的なものに留まっています。戦う姿よりもパンを焼く姿の方がずっと似合っている。「鋼鉄の七人」でトビアが地球と同じく命がけで守ったもう一つのものが、確かにそこにあるのです。
ガ・ミリティアとザンスカールの戦いの影で動いていたものを描いたこの作品もいよいよ大詰め。戦いの行方は、カーティスは自分の正体をベルに明かすことができるのか。物語の最後を見守りたいと思います。
しかしセシリーの飼っているオウムのハロ、「チョ~スゲェどすバイ!」とかなんで覚えてるんだ。他にも何故知ってるんだという言葉が出てくるがこれは時空が歪んじゃうだろwww
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