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バカが感染りそうだ/ドラゴンボール超13話感想


 秋アニメの予約全完了、レコーダーの整理完了。ばっちこい。

>拍手返信:かてさん
 ああ、なるほど! 単に同じ時間軸の別の話ではなくて、視聴者自身がすることでもあるんですね>りぴーと 鈍器で殴られるのとは別種の感動がとても心地よい作品でした。
 更新、のんびりお待ちしてます。こちらこそ改めてよろしくお願いしますね。



ドラゴンボール超 第13話「悟空よ、超サイヤ人ゴッドを超えてゆけ!」
© バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
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 宇宙を破壊するかと思われたビルスの光弾と悟空のかめはめ波は、そのぶつかり合いで高密度のエネルギーを生み出すことによって均衡を保っていた。しかし、それが弾けた時には世界はやはり終わってしまう。どうにかできないかとウィスに懇願するサタンだったが……
 超サイヤ人ゴッド出番終了の第13話。現在のレベルの戦いになると宇宙存続の危機……という今後もあるはずの制約をごまかされた感は否めないのだが、ビルスの抱えている孤独と懊悩を言葉や絵で前面に出すことなく、それでいて悟空に感化させてその鬱憤を全て晴らしてしまう作劇がなんともドラゴンボールらしい。

 超パワーの激突で宇宙が壊れることはビルスとしては当然理解していた筈なのだけど、それでも構わず先週のようなことをしていたのは言葉通り 「全力を出して無様な姿を晒すくらいなら死んだ方がマシ」と思っていたから。全力を出せる相手がいないことを嘆きながら全力を出すことを拒むこの姿勢には、相手がいないことに対するねじけた諦めがあり、彼の孤独が出ている。いくら強くても星数個壊す結果に終わる程度だろう、と予想していたように、全力で戦える相手を欲しながらもそれが叶わないであろうことを既に織り込んでしまっているのですね。けれど悟空はビルスとぶつかれば宇宙を破壊する程のパワー発揮して「強さの壁」以上にビルスの心の壁を越えてみせた。ビルスに「全力でぶつかっていい相手なのだ」と期待を持たせてみせた。
 一方で、悟空にしてみればそんなことまであれこれ考えてはいない。何せ自分が超サイヤ人ゴッドでなくなったことすら気付いていないくらいなんですから。ただただ自分より強い相手にワクワクして必死で食い下がる彼には自分が超サイヤ人ゴッドだろうがただの超サイヤ人だろうが「オラはオラだ」 でしかなくて、それがもう期待というレベルの思考すらビルスから奪い去ってしまう。ただただ純粋に、自分の力をぶつけられる時間を楽しめばいい――まさしく「バカが感染って」しまっています。
 まだ全力を出していなかった、という点をこうして心情を使って描いているため演出面のインフレという問題が上手くかわされており、まだ光弾のぶつかり合いなどのタメもあってラストの肉弾戦が非常に気持ちいい回でした。悟空たちから遠く離れた場所にいる悟飯達に「悟空が超サイヤ人ゴッドではなくなった」という危地を感じさせるために「神の気は感じられない」という設定を利用していたのもよくできていたなと思います。さて、次回でようやく「神と神」編は決着か。映画と何かしら違いは出してくるのかな。

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 アングルの素晴らしさに後ろの悟飯を殴りつけたくなった(理不尽)

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