お前はそのままで/コンクリート・レボルティオ2話感想
- CATEGORY: Wisp-Blog
- TAG: アニメ_2015年秋アニメ

今回は祝日だからいいものの、来週からまた平日夜に感想書かなきゃならないのが不安になる面白さ/(^o^)\
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第2話「『黒い霧』の中で」
©BONES・會川 昇/コンクリートレボルティオ製作委員会



風郎太は子供と遊ぶのとイタズラが大好きなオバケ。百貨店の屋上で売られていた希少種と思われるカブトムシをイタズラ半分で逃がしてやるのだが……
「新メンバー」の登場と、変わるもの変われぬものの第2話。今回の副題にも使われた「黒い霧」は松本清張のノンフィクションのタイトルが流行となって命名された政界の事件(やきう版もあるよ!)。教科書で習ったかな?いや、多分ノンフィクションの元の1つになった下山事件しか教わらなかったかな。とはいえ、相変わらずその辺りがよく分かっていなくとも問題はなし。カムペとのすれ違い、風郎太の犯していた過ちなどは序盤から容易に想像することができ、それ故に風郎太とカムペの友情を育む時間がないことが物語の大筋をあっさり目に見せてしまうのだが、その奥にある「変化」という主題が胸を打つ。
41年にカブトムシをイタズラで逃がし、48年にはアイスの当たりクジを透視し……と、7年の月日が経っても風郎太は子供っぽいまま。何せ彼はオバケであり、いつまでも子供のままであることは当人の語る通り。けれど時間は流れてかつての遊び場には住宅が建てられることになり、そして遊び相手=友達である「子供」は「大人」になっていく。カムペが風郎太を許せないのは彼が友達だったからで、友達なのは2人が2人とも「子供」だったから。けれどカムペは「大人」になり、「子供」のまま風郎太とはもう友達になれない。だから「許せない」関係は消滅する。カムペが風郎太に刃を向けるのをやめることは、ある意味殺す以上の別れを彼に刻みこむことになるのです。
カムペとの出来事以外にも7年の間に世界は変わり、「いいもん」と「悪いもん」という簡単なものではなくなった。かつて仲間だった爾郎と風郎太ですら、今は敵同士。ややこしくなった世界が分からないのは自分が「子供」でしかありえないからなのか――変われないことに「絶望」する風郎太に爾郎が変わらない「意義」を伝える様は、作られた作品がいつまでも変わらないメタ性といったものを抜きにしても、物語としてとても美しいものでした。
1話を見た時は複数の時系列を描くことで謎がばら撒かれ過ぎてついていけなくなってしまうのではないか……と不安になったのですが、今回は1話完結としての部分がより強く出ていて一安心。さて、次回はOP・EDにも出ている柴来人が登場。立ち位置的には爾郎のライバルっぽく見えますが、41年と45年前後でその関係はどう変化しているのかしらん。
関連:
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 感想リスト
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第1話「東京の魔女」

にほんブログ村
【言及】
http://yaplog.jp/tiwaha/archive/16
http://luvnail.blog46.fc2.com/blog-entry-4056.html
http://ex555weblog.blog.fc2.com/blog-entry-223.html
http://ai-mugi.blog.eonet.jp/aimugi/2015/10/post-1356.html
http://gomarz.blog.so-net.ne.jp/2015-10-14
http://ex555weblog.blog.fc2.com/blog-entry-224.html