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理解できないから、好きなんだ/コンクリート・レボルティオ5話感想


 松来未祐さんご逝去……だと。てっきり質の悪い虚構新聞だと。これから「たまゆら」で幸せいっぱいのちもさんを演じるんじゃなかったのか……ファフナーの翔子、ニャル子さんのクー子、絶望先生の藤吉晴海、ああ色々声聞いたなあ。ご冥福を、お祈りします……



コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第5話「日本『怪獣』史 後篇」
©BONES・會川 昇/コンクリートレボルティオ製作委員会
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 怪獣を兵器にすることを決めたアメリカに、学生たちの間では反対の声が上がっていた。彼らの中に紛れ込んでいるという松本を探すべく超人課は動くのだが……
 「怪獣」とは。前後編第5話。今回の挿入歌「風が泣いている」を歌っていたのはザ・スパイダース、ボーカルは……堺正章!?(゚д゚;) 僕にとってのこの人の1番古い記憶って「西遊記」(再放送)の孫悟空役なのですが、その前はこんな事をしてたのか。ザ・スパイダースの楽曲は「グループ・サウンズ」と呼ばれるジャンルに属するそうで、これが今回冒頭で帝都広告社の東崎が「次を抑えていかないと……」と言っていた「GS」なわけですね。

 元ネタ発見はさておき、今回は「怪獣」が実に多様な意味で使われています。前回は災害か人間の業かという爾朗と松本の会話があり、その養殖売買をしていたことがバレた松本は怪獣を「僕の、人間の怒り」と語りました。今回はその「怪獣とは何なのか」が更に複雑になり、メガゴンは帝都広告社の策略によって「良心的兵役拒否怪獣」なんてものとして扱われ、学生から「社会の犠牲者」だと語られる。同時に、人間ならざる何かを秘めた爾朗や妖怪の笑美は博之に怪獣と呼ばれ、「怪獣のための細胞賦活剤」を打ち込まれエクウスで暴れる「擬似的な怪獣」と化した爾朗は学生から「学生運動の妨害に来た官憲の手先」と見られる。「人間の人達は怪獣さんを難しく解釈したがるよね」という輝子の疑問に対してウルが言いかけた言葉はきっと、途中で止められるが故にこうした見方の本質ズバリそのものなのです。人間は怪獣に願望を投影したものを、自分の見たいものを見る。本当は輝子が前回言ったように、ただ単に自分だけの理由があって現れるに過ぎないのに。
 「見たいものを見る」……1人、「ガゴンに対して」それをずっと続けてきた者がいます。そう、ガゴンとずっと一緒に過ごしてきた少年、博之。彼はガゴンに栄養失調によって死んだ弟を見出し、家族として一緒に過ごしてきた。それは愛情なのかもしれないけど、やっぱり自分の見たいものを怪獣に押し付けていることに変わりはなくて。タンク車の炎の中に立つ姿を見て、彼はその幻想に気付くのです。同時に、デモに参加していた人々も怪獣はあくまでも「怪獣」以外の何物でもない、自分達に理解できない存在であることを思い出す。怪獣を自分の怒りを仮託する道具にしてしまっていた松本は、自分が怪獣を好きな本当の理由に立ち返り、喜びに満ち溢れて「メガゴン!」と怪獣の名を叫び散ってゆく。博之は暴れて欲しいとライトを当てながらも、弟である「ガゴン」ではなく「メガゴン!」と怪獣の名を泣きながら呼ぶ。何度見ても理解しきれた気がしなくて悔しいのだが、この「怪獣幻想からの解放」とでも呼ぶべき2つの別れの対比がただただ美しい。

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 同時に、「怪獣」というのは人間と異なる姿や能力を持った化物だけを意味するのではない。爾朗は体の中に自分が憎む怪獣を抱えているジレンマに苦しむが、輝子は自分の中にだって怪獣がいるのだと語る。無茶苦茶戦ってるんです、と語る。爾朗は自分の中の怪獣と戦えず、実像である外の怪獣を憎んでいた。けれど外の怪獣には同情的だった輝子は、実は偶像である自分の中の「怪獣」と戦っていた。それはきっと、爾朗にとって大きな勇気を与えてくれるものだった筈です。だから彼はもう1度、叫ぶように輝子を呼び捨てにできる力を取り戻せた。中と外両方の「怪獣」と戦い続けることを決意できた。前回描かれた「幼さ」からの爾朗の成長を感じ取れる、そんな第5話でした。

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 ところで前回、車を降りた爾朗に輝子が「鍵かけた方が!」と声をかけるシーンは何の意味があるんだろうと思ってたのですが、今回博之が(鍵のかかってない)エクウスに忍び込むための伏線だったのですね。不用心だなw

関連:
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 感想リスト

コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第1話「東京の魔女」
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第2話「『黒い霧』の中で」
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第3話「鉄骨のひと」
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第4話「日本『怪獣』史 前篇」

漫画感想(「コンクリート・レボルティオ~超人幻想~」1巻)


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4 Comments

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「俺はもう知らん!」←今週のダメダメ

メガゴンがメガねーちゃんを捕まえてパクパクするんじゃないかとヒヤヒヤしていた第五話。
あのねーちゃん、美人さんではあるけど性格が破綻してるのがなぁ。

怪獣ブームってのは神化を昭和に変えたぐらいの時期に実際起こっており、そのあとが妖怪ブームというのも実際起きてたようですね。
さすがに生まれる前ですからどんなものだったかは自分もよくわかりませんが、その後も怪獣ブームは何度か訪れており、子供(に限らないけど)って怪獣好きなんだなぁと。
円谷英二もまさか21世紀になってもウルトラマンの新作が作られていようとは思っちゃおるまい。
ご多分に漏れず自分もブームに乗っかった一人ではありますが、いかんせんテレビは一家に一台、ビデオとかもない時代、再放送も早朝とか(ちっちゃな頃から悪ガk…朝が弱い)で全てのエピソードを知るわけではないですが、意外に子供が怪獣を飼うようなエピソードは少なかったと記憶しています。
滅茶苦茶多くても困りますが。
子供の落書きが実体化して怪獣になったエピソードなんてのはありましたが。
http://dic.pixiv.net/a/%E3%82%AC%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%89%E3%83%B3

子供というのは大きくて強い物に憧れるのは昔も今も変わらないもので、ガゴンはいなくなってしまったけど、ガゴンを取り込んで大きく強くなったメガゴンがいる。
博之は周囲の大人達の影響を受けて爾朗の首に注射を打ち込んでしまうようなおっかない子供になってしまったけど、強い物に憧れる純粋な子供の心も残っていると信じたいです。

しかし、今やってるヤングブラックジャックもだいたい同時期の話(BJはここ2話ほどベトナムに行ってたりしますし、第一話で反戦デモやってたし)。
この業界、ネタが被ることが結構多い。
ラノベ作品二本が丸被りというのも一部界隈で話題になってますし。
面白けりゃいいんですけどね。

2015/11/04 (Wed) 23:02 | EDIT | REPLY |   

闇鍋はにわ  

>ロゴさん

>「俺はもう知らん!」←今週のダメダメ
「ロック」を戻そうとしてあっさり弾かれてしまう部分も含め、妙に笑ってしまう場面でしたw


>メガゴンがメガねーちゃんを捕まえてパクパクするんじゃないかとヒヤヒヤしていた第五話。
 立場上、あの眼鏡っ娘はもうしばらく出番がありそうてすね。性格が破綻しているというか、この世界においてまっとうな仕事人間過ぎるのではないかと思います。とはいえ、仕事のために学生運動に潜入とかもはやエージェントの領域ですがw

 怪獣ブームから妖怪ブームという最後の語りは事実に即しているんだろうなとは思いましたが、詳しいお話をありがとうございます。ウルトラマンも仮面ライダーも新作お休みの時期が少年時代でしたので、どうもこの方面は疎くて。夏休みなんかのウルトラマンの再放送は楽しんでましたが。
 なお、若い人の中には怪獣ブーム→妖怪ブームをポケ○ン→妖怪○ォッチだと思った人もいたようで驚いた、と脚本の會川昇さんがツイートされています。面白い一致ですねーw 博之なライトを当てた行動は彼、これからどうなってしまうのでしょうね。本当に身寄りがなくなってしまった。
 しかしURLを貼ってくれたガヴァドン、全く覚えがないんですが何このAの萌えキャラっぷり……!

>この業界、ネタが被ることが結構多い。
 今期は本作のようなモチーフ型、続編、リバイバルなど昔の要素を持ったものが多いですね。旧作を「原典」として自由に踏み出せる時間が流れたということでしょうか。こうした作品にはまた新しい需要がありそうです。

2015/11/05 (Thu) 21:55 | EDIT | REPLY |   

シンジン  

久し振りに一話を観た影響で日曜に星野輝子のキケンなお見合い!を購入してしまった21歳の社会人見習いです。

昨日(4話と一緒に)久しぶりに観ました。視聴者として感情移入せずに上から目線で観るつもりが結局(俺はああいう風にはなりたいない。)という気持ちを抱きながら観てしまったことで、切なくなっちゃいました。



画像検索で偶然見つけた(まだ観ていない)22話のあるネタバレ画像を観たあとに、8話の爾朗の回想シーンを観てジーンとなりました(苦笑)


観たい回を観るまで我慢できるか心配です(三日月銃(爆))

2016/06/14 (Tue) 21:41 | EDIT | REPLY |   

闇鍋はにわ  

>シンジンさん

意図せぬ形でネタバレを見てしまった時は動揺するものですね。ドンマイです。

2016/06/15 (Wed) 22:02 | EDIT | REPLY |   

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  • 2015.11.03 (Tue) 09:59 | ぬる~くまったりとII
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