一緒に行こう/うしおととら20話感想
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艦これの秋イベが近づいてきました。連休に仕事が入っていたりしますが、今回もちゃんと艦娘をコンプできるかしらん。甲種勲章?いやあれば余裕があれば(目逸らし)
>拍手返信:うしとら3話に拍手コメをくださった方
コメント、ありがとうございます。
3話、原作ではちゃんと画伯への思いが言葉になっていたのですね。うわー、アニメ終了まで原作は読まないことにしてるんですが、ますます我慢が大変になってきましたw 原作既読の方からも褒めていただけるとは光栄です。長らく興味はありつつも手を付けられずにいた作品だったのですが、アニメという機会を得て「今」触れることができたのをとても嬉しく思う毎週末を過ごしています。感想、頑張りますね。応援ありがとうございます。
うしおととら 第20話「妖、帰還す」
©藤田和日郎・小学館/うしおととら製作委員会



白面の者を前にして自分の無力さを痛感させられるうしお。そして、白面の者を倒す武器を作るためにギリョウに残された唯一の方法とは……
全てが必然に回帰する第20話。いや妖怪たち、なぜ白面の者の封印の場所が日本列島の要だと(今に至るまで)気付かなかったんだwww とはいえ、くっついて離れることが崩壊に繋がるというのはスケールに見合った壮大さ。そして、獣の槍のルーツを語る時間の旅がうしおのルーツを内包しているというのがそれ以上にスケールが大きい。そうだ、旅の最初の理由は母親だった……! 母親の事を知るための北海道行きが伝承候補者との触れ合い等を通して獣の槍を知る旅としての色彩を強め、最終的にその両方を回収してしまうという物語の推移の上手さに舌を巻きました。
物語としても、獣の槍の正体が「思いの宿った武器」どころではなくズバリ「人間そのもの」であることを通してうしおの古代中国行きを「追体験」ではなく「歴史的事実」としてしまう手法が印象的。邪法に落ち化物への怨念に満ちる存在となったギリョウにとってのただ1つの救いが「うしおのような者と一緒に戦いたい」。槍を作るために炉へと身を投じたジエメイのただ1つの願いが「うしおの世界へ行ってみたい」。2人が姿を変えたものが獣の槍であればこそ、彼らの思いは誕生の経緯と不可分のものになる。だから槍に刻まれた文字の証明以上に、今回の出来事は事実以外ではありえない。うしおがいなければ、獣の槍は獣の槍ではなかった――そこに理屈以上に物語としての圧倒的な説得力を持たせてしまうのがズルい。こんなもの頭より先に感情で納得せずにいられないじゃないか。
また名付けのシーン1つで須磨子のうしおへの愛情が伝わること 、「お役目様」のジエメイが、やっぱりうしおの知るジエメイである符号として「ツァンユエ」という呼び方が使われていることなど、短いやり取りの切れ味も抜群。特に後者は直前の「あなたはあなたらしく」という言葉が、白面の者との出来事を通して大きく変質せざるを得なかったジエメイの、「長い時を経て再会した」うしおのまぶしさに対する願いを感じさせてなんとも切ない。壮大でありながら、とてもうしおの身に寄り添った種明かしの回でした。
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うしおととら 感想リスト
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うしおととら 第2話「石喰い」
うしおととら 第3話「絵に棲む鬼」
うしおととら 第4話「とら街へゆく」
うしおととら 第5話「符咒師 鏢」
うしおととら 第6話「あやかしの海」
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