お前の兄弟だってんなら/機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ11話感想
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今週はポン刀あまり役に立てなかったが、それで初見の敵の装甲の隙間をきっちり突き抜く三日月ってこれもまた大概な。
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第11話「ヒューマン・デブリ」
©創通・サンライズ・MBS



駆けつけた三日月のガンダム・バルバトスに助けられた昭弘とタカキ。しかしイサリビへ戻る途中新手に襲われ……
家族の家族、第11話。いやあ、タカキが死ぬんじゃないかと焦った。先週のあわやまっぷたつ!の場面で死ぬことはないと思ってたんですよ、鉄華団から新たに死人が出るなら三日月にショックを与える形になるだろうと踏んでいたので。今週もよく考えればその図式には当てはまってないのですが、不覚にもうろたえてしまいました。そう感じたのはおそらく、ブルワーズ側の少年兵(ペドロ)が死んだことが先に示されていたから。それに対する他の少年兵のショックを受けた様子が描かれていたからなのだと思います(タカキのスーツを開けたら血がガボリと宙に溢れ出す、という宇宙空間ならではの傷の描き方のインパクトもあるが)。
この描写からも言えることですが、今回概要が分かった敵組織ブルワーズは、民間警備会社と海賊という違いはあるもののCGSによく似ている。子供が阿頼耶識システムを埋め込まれ、使い捨ての道具のように暴力的に従わされている。昌弘が懲罰を受ける様を他の少年兵は見ている他ない、というのはかつてCGSでオルガが一軍に殴る蹴るの仕打ちを受けたシーンを思い出した方も多いかと思います。
ただ違うのは、彼らにはオルガのようなリーダーがいないこと、鉄華団と異なりペドロという仲間を明確に失ったこと、昌弘が自分の兄について語ることができなかったということ。彼らには感情の行き場が眼前の相手にしかなく、それでいて今回の出来事で変動した感情の量はずっと大きい。彼らは鉄華団にありえる悲惨な末路を示す存在になってしまうのではないか……と気が気でなりません。
それにしても自分の意志で入る余地のある、会社組織ではあるCGSと違って海賊に子供を組み込むためのヒューマン・デブリの設定であり、彼らが本当にゴミみたいな値段で売られることで「新規製造はギャラルホルンにしかできない」エイハブ・リアクター、すなわちMSと明確に「価値の違い」が付けられているのがえげつないなあ。精神論じゃなく実際に金勘定としてMSの方が貴重なのか。
ところで、今回はマクギリスの父親との不和が示された回でもありましたね。設定によればマクギリスは養子なのだそうですが、OPで彼が突きつける剣に映った相手が養父であるイズナリオであるのが明らかになったことで、今後関係が修復されないであろうことも示唆されている、ここでも関わるのは「家族」なのか。
関連:
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 感想リスト
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第1話「鉄と血と」
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ第2話「バルバトス」
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ第3話「散華」
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ第4話「命の値段」
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ第5話「赤い空の向こう」
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ第6話「彼等について」
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ第7話「いさなとり」
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ第8話「寄り添うかたち」
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ第9話「盃」
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ第10話「明日からの手紙」

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