fc2ブログ
Welcome to my blog

Wisp-Blogは移転しました

ARTICLE PAGE

心をあげる/アクエリオンロゴス26話感想


 本日もちょっと帰宅時間が怪しいので早めに。



アクエリオンロゴス 第26話(最終回)「終わらない!アクエリオンロゴス」
©2015 SHOJI KAWAMORI,SATELIGHT/Project AQUARION LOGOS
151225_02.jpg
151225_03.jpg
151225_04.jpg
 意地と意地でぶつかり合う陽と総。果たして、救世主になるのはどちらか……
 新たな神話、最終回。主人公の体面として喧嘩には勝利しつつ、救世主という役割は奪われて敗北する。一方でそれは解放であり、改めて空っぽになった陽に舞亜が「恋人」という存在意義を吹き込む。初回から救世主救世主と言い続けてきた男の物語の帰着として非常に爽やかで、荘厳戦では皆が救世主になったことなどを思い起こすのも懐かしい。精細さに欠ける部分が面白さを邪魔してきた印象の強かった本作だけれど、最終回において構造的な美しさがようやく諸々に勝ったかな。アクエリオンディーバとアクエリオンロゴスの対決を前回あまり描かず、OPテーマを使わなかったのも今回のためか。
 主人公であり救世主という呪いに囚われる陽。その彼を救う舞亜。月の夜の言葉、という舞亜との思い出が作られた記憶だったことが分かり、本物から偽物になった筈が結局は世界どころか救世主に囚われた陽までをも救う総。全てを救うのは総であるが故に、タイトルは彼の乗機であるアクエリオンロゴス。3機3人合体というセオリーを外して作られた本作でしたが、最終的に「3人」を描く意味では上手くまとまっていたのではないかと思います。

 先述したように全体としては粗が大きく、時には脚本家だか監督だかの主張が前面に出過ぎて鼻をつまむような回もありましたし(繰り返すが18話はほとんど醜怪ですらあると思う)、ネスタ関連が最終話前に解決し「救世主」が前面に出たことで声や文字といった当初のテーマがちょっと引っ込んでしまった感はあるのですが、陽と舞亜と総の関係、そして「救世主」というフレーズを意図的にメタ性を持たせた設定からの展開といった芯の部分については確かに独自性があり、そこに他作品と違った楽しさを感じることができました。不満も大きかったが作品ですが、終わりは良し。スタッフの皆様、お疲れ様でした。

関連:
アクエリオンロゴス 感想リスト

創勢のアクエリオンEVOL
アクエリオンロゴス 第1話「叫べ!創声合体」
アクエリオンロゴス 第2話「照らせ!意志の光」
アクエリオンロゴス 第3話「響け!私だけの夢」
アクエリオンロゴス 第4話「放て!心射る矢」
アクエリオンロゴス 第5話「取り戻せ!俺たちの夏」
アクエリオンロゴス 第6話「灯せ!己の強さ」
アクエリオンロゴス 第7話「燃やせ!救世の炎」
アクエリオンロゴス 第8話「貫け!虫の一分」
アクエリオンロゴス 第9話「晴らせ! 誘いの影」
アクエリオンロゴス 第10話「届け!本当の声」
アクエリオンロゴス 第11話「羽ばたけ!縛られた翼」
アクエリオンロゴス 第12話「重ねろ!心と心」
アクエリオンロゴス 第13話「大勝利!我らが救世主」
アクエリオンロゴス 第14話「曝せ!最低の自分」
アクエリオンロゴス 第15話「嗚呼!青春の日々」
アクエリオンロゴス 第16話「刻め!宿命の傷」
アクエリオンロゴス 第17話「砕け!討つべきモノ」
アクエリオンロゴス 第18話「吠えろ!正直な負け犬」
アクエリオンロゴス 第19話「恋せよ!阿佐ヶ谷」
アクエリオンロゴス 第20話「知れ!生まれた意味」
アクエリオンロゴス 第21話「悲壮!背徳の合体」
アクエリオンロゴス 第22話「聞け!キミを呼ぶ声」
アクエリオンロゴス 第23話「蘇れ!月夜の誓い」
アクエリオンロゴス 第24話「出撃!我が存在を賭けて」
アクエリオンロゴス 第25話「集え!明日を望む声」


にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村

【言及】
http://magi111p04.blog59.fc2.com/blog-entry-2459.html
http://yaplog.jp/tiwaha/archive/1305
http://guutaranikki.blog4.fc2.com/blog-entry-12564.html
このエントリーをはてなブックマークに追加

2 Comments

MITSUKI  

まあ終わりとしてはいいんじゃないかな。実質的な最終回は先週でした(笑)

確かにいらんと思われるエピソードやつまらない回もありましたし不満も多かったです。
1クール強くらいならうまくまとめれたのではないでしょうか。
でもコメットルシなんたらとかと比べれば断然マシでしたよ!(苦笑)

思えばEVOLの時も「アクエリオンシリーズ」はこれで終わりか、とも思ったので
もしかしたら、また数年後に「アクエリオン新作!」とか来るかもしれませんね。

2015/12/25 (Fri) 10:41 | EDIT | REPLY |   

闇鍋はにわ  

>MITSUKIさん

>まあ終わりとしてはいいんじゃないかな。実質的な最終回は先週でした(笑)
 救世主云々と三角関係は初回から描かれていたことですし、もう1つのテーマだと思っていた事の方が本体だったということですかね。先週で終わらなくて良かったです。

>確かにいらんと思われるエピソードやつまらない回もありましたし不満も多かったです。
 脇役陣の扱いなど、もう少し足元を固めてくれれば良かったのになとは思いますね。一方で旧作のようなバカバカしさが足りないとも思うし、せっかくの芯が霞んで見えてしまうのはもったいないところです。コメルシ終わった後だともう何も怖くなかったのも正直なところですがw

>もしかしたら、また数年後に「アクエリオン新作!」とか来るかもしれませんね。
 セールス的には苦しいようですのでしばらく期間が空くかもしれませんが、またシリーズの新作は見たいですねえ。アクエリオンでできることが広がったのは確かだと思いますし、また意欲的な新作が見たいものです。

2015/12/25 (Fri) 21:03 | EDIT | REPLY |   

Leave a comment

2 Trackbacks

Click to send a trackback(FC2 User)
この記事へのトラックバック
この記事へのトラックバック
  •  アクエリオンロゴス 第26話「終わらない!アクエリオンロゴス」
  • アクエリオンロゴスの第26話を見ました。 第26話 終わらない!アクエリオンロゴス 新たなロゴスワールドの依り代となるべく陽と総が激突し、阿佐ヶ谷上空で繰り広げられる2体のアクエリオンの激闘は、未来へ語り継がれる新たな神話の始まりだった。 死闘を勝ち取ったのは陽だったが、舞亜に意識が向いた隙に総がロゴスワールドの依り代になってしまう。 「どうだ?陽。世界も舞亜も救った...
  • 2015.12.27 (Sun) 05:40 | MAGI☆の日記