漫画感想「だがしかし」2~4巻
<漫画感想「だがしかし」2~4巻>

今回の感想はコトヤマの「だがしかし」2~4巻。1巻面白いなあ、と感想書いたものの続刊は見事に積んでおりました。アニメ開始前に滑り込みで既刊読了!
いやしかしほたるさん、読めば読むほど奇人だよなあ……これが男性なら間違いなく同性の読者から鬱陶しがられているレベル。ただ美少女なのを差し引いてもウザキャラにならないラインは守られていて、その事が彼女の魅力を引き立てているのかなと思います。ヨウを引きぬくために息子のココノツにシカダ駄菓子を継がせようとはするのだけど、その点に関してはほぼ全く強引さがない。彼女の奇人っぷりには悪辣さがないから、突拍子もない行動の数々も不快感ではなく面白みを感じさせてくれる。「変な行動」だけど「白眼視される行動」ではないのですね。
そしてまた、ほたるの情熱の向く先が駄菓子であることが作品と彼女の両方に明確さと独自性を持たせています。突飛な行動ばかりなのに「駄菓子」という芯があるおかげで無軌道ではないし、駄菓子から縁遠そうな容姿の彼女がそんな行動を取ることがオンリーワンの魅力にもなっている。昔懐かし駄菓子の知識+駄菓子という制限の活用+女の子のかわいさのハイブリッド。よく思いつくし維持できるなあ、この配合……時折入る青春の味わいも良いアクセント、この先もアニメも楽しんで行きたいと思います。
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