満足させてごらんなさい/だがしかし1話感想
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うへ、寝落ちしてしまった。
だがしかし 第1話「うまい棒とポテフと…」
©2016 コトヤマ・小学館/シカダ駄菓子



鹿田ココノツは漫画家を目指す駄菓子屋の息子。家業を継ぐ気はないと父と言い合っていたところに、現実離れした美少女が現れ……
週刊少年サンデーに好評連載中、コトヤマの漫画をアニメ化した第1話。原作は基本1話に1駄菓子なので、副題×2からも分かると思いますが原作4話分を2パートに構成するスタイルなのかな。と言いつつこの1話は5話分なのだけど(アニメのAパートは確か連載開始時に一挙掲載された3話分)。Aパート部分は原作から構成が結構いじってあり、ココノツの漫画家志望や駄菓子屋としての才能などを初めとした原作第1話の部分はスピーディーに詰め込まれています。特に半島の海沿いの田舎町という舞台設定はココノツに語らせず冒頭の風景描写でササッと済ませてある。ぶっちゃけ田舎と分かればそれ以上は必要ないしな!
何をそんなに急ぐのかと言えばもちろん本作の顔である枝垂ほたるの登場であり、視聴者は開始5分程度で彼女の美貌を拝めるわけです。彼女の姿をココノツの漫画と重ね合わせてみせるのも、原作の「2次元から出てきたみたい」という形容と同時にココノツのドキドキがひと目で伝わって分かりやすい。何せ女キャラに理想が入り過ぎているとか父親のヨウにツッコまれてるしwww
またほたるが自己紹介に名刺を出すのはアニメオリジナルの演出ですが、これも彼女の属性の表現としてスムーズ。「枝垂(しだれ)」は難しくはないけれど音だけで字面まで想像するには少し距離感のある苗字だし、また名刺は社会人の道具としての役割を持っているので、有名お菓子メーカーの社長令嬢という彼女の立場の前置きとして効果的。
なおバキの鬼の背中みたいなヨウの「背中の筋肉でポッチくんの顔作り」のギャグがカットされたり、ほたるさんのヌードを拝んでしまったトウへのサヤの鉄山靠があっさり目になってたりしますが、これらはその後の本作ではあまり見られない描写なので統一感を出したのかなあ、というのが現在の印象。
ただ不満も正直多く、駄菓子のうんちくを台詞だけで語ってしまってしかもカット気味なので、せっかくの駄菓子の魅力が伝わり辛い。ポテトフライに至ってはいきなり略称のポテフになるは、「開ける前から割れてることがあるくらい薄い→一気食いは強度を増してくれるので歯ごたえ最高」という肝心の部分がすっ飛ばされているので「ちょっとやってみたい」って気になれないのですよね。いや一定のペースでサクサク言う竹達彩奈の演技はかわいかったけどさ。
またギャグの受け側の要であるココノツのリアクション&ツッコミも全体に大人しめに作られてしまっていること、Bパートの出番が少ないことで正直この1話の彼の印象は薄い。彼にはツッコミ役や少年らしいスケベ心といった意味で存在感はちゃんと出さないといけないと思うのだけど、ちょっとほたるさんに割り振り過ぎじゃないかしらん。
なおアニメオリジナルの無節操な他作品パロもあまり好きではないが、メガネドラッグだけは妙な意外性があったので可。いややっぱほたるさんに眼鏡かけてないから不可で。
全体に、引き延ばす以外の工夫も感じるけど全てが上手く行っているとは感じにくい第1話だったかな。原作のイメージからはもっとポンポン台詞を応酬してもらってもいい気もするけれど、果たしてこの30分の作りは吉と出るか凶と出るか。とりあえずは3話で正式公開予定らしいOPとEDを待ちたいところ。
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漫画感想(「だがしかし」1巻)
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