一緒に行きませんか/機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ14話感想
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一新されたOPに映るまだ見ぬキャラやMSにワクワク。今回グシオンの中身のガンダムフレームの顔を出したのって、この後姿が変わった時の違和感を薄めるためでもあるんだろうなあ。いくらフレームが一緒と設定は知っていても、こうやって見ないと実感湧かないし……
<お知らせ>
用事により、すみませんが来週日曜の感想は後の日へと遅延する見込みです。
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第14話「希望を運ぶ船」
©創通・サンライズ・MBS



積み荷を届けるためにドルトコロニー群へ寄る事になった鉄華団。オルガ達は不思議なほどの歓迎を受けるのだが……
変わる関係、変わる立場、変わる場所の第14話。オルガ達の小さな夢やクーデリアの願いを乗せた鉄華団の行動が、姿を変えて外へと波及していく様相が空恐ろしい。分かりやすい違いは、クーデリアは火星の「経済的独立」を目指しているのにドルトコロニーの労働者達は彼女が「独立運動」をやろうとしていると捉えていること。この点は労働者達が自分が感化されたことを嬉しそうに語るシーンに差し込まれていて、クーデリアや鉄華団に対する印象を美しく飾り立てて語っている事と合わせて微妙な違和感を視聴者に抱かせるつくりとなっています。かつてノブリスはクーデリアの行動を「神話の英雄譚のよう」と讃えてみせたけれど、それを流布するとこんな感じになると。
労働者達のクーデリアへの理解は歪んだ情報を吹きこまれたものだし、彼らの手元に鉄華団が武器を届けてしまったのも仕組まれたことなのだけど、ならば「クーデリアの代理人」なるものがいなければこんな事が起きなかったのか……と言えばきっとそうではない。世界を支配する4つの経済圏のやり方に異を唱える、という行動は現在の統治構造に不満を覚える人間にとって間違いなく英雄的行為であり、そしてそれを見てどう動くかは完全にその人次第なわけで。クーデリアの地球行きは大なり小なり、こういった波紋を起こしていくことになる。自分達が生き延びたいのであってギャラルホルンの打倒なんて考えていない鉄華団の「仕事」も、その内容によって政治的な色彩から逃れることはできない。積み荷の中身という分かりやすい要素と重ねて、クーデリアやオルガ達が開けたパンドラの箱を表現しているのは改めてよくできていると感じました。マクマードの言う「戦争になる」ってまあ、こういうことだよなあ。
ブルワーズ編はそこに属するヒューマン・デブリを鉄華団の鏡として内へ迫るように描く物語だったわけですが、再びギャラルホルンが関わるこのドルトコロニーの出来事は彼らの目を否応なしに外に向けさせるものになるのかな……と思いました。その中心にいるクーデリアは目下、歳相応に別に事に頭を悩まされており、そして彼女にとってもっとも昔から知るフミタンの裏切りが事実として待ち構えているわけですが、それらと同時進行で描かることが彼女をどう変えていくのか、気になります。
ところで新OPに出ているのでフミタンが死ぬようなことはないと確信しています。しているんです。
関連:
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 感想リスト
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第1話「鉄と血と」
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ第2話「バルバトス」
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ第3話「散華」
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ第4話「命の値段」
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ第5話「赤い空の向こう」
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ第6話「彼等について」
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ第7話「いさなとり」
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ第8話「寄り添うかたち」
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ第9話「盃」
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ第10話「明日からの手紙」
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ第11話「ヒューマン・デブリ」
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ第12話「暗礁」
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ第13話「葬送」

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