最低です/ディメンションW1話感想
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towaさんという方からご依頼があり、「towaのじゆうちょう」というサイトと相互リンクさせていただきました。pixivで絵の投稿もされているようです。比較的最近の感想で「デビルマンG」に触れていましたが、あの作品も面白かったですね―。僕はデビルマンは漫画版しか知らないのでTV番要素のリスペクトはよく分からないのですが……相互リンクのお誘いとご声援、ありがとうございました。こちらこそよろしくお願いします。春からのうしおととら、そしてジョジョ4部の感想、僕も書けるのを楽しみにしています。
ディメンションW 第1話「回収屋」
©岩原裕二/スクウェアエニックス・DW製作委員会



別次元から無限のエネルギーを取り出す装置「コイル」が普及した世界。不正なコイルを取り戻す回収屋を生業とする男、マブチ・キョーマはいつものように仕事を行っていたのだが……
岩原裕二によるSF漫画のアニメ化作品、第1話。何と1話で原作およそ120ページ分! 単行本1巻の3/5だぞ! どこかのシーンをバッサリとカットしたというよりは、台詞からのきめ細かな説明要素の圧縮と「画面で語らせる」ことで、作品の魅力を損なうこと無くスピーディーな映像表現に繋がっている印象。
例えば電話や依頼内容説明時のマリーのキョーマへの語りは、原作ではもっとガリガリ煽ったりキョーマの人となりに触れているのですが、1番重要なのはキョーマがこの世界の普遍的技術であるコイルを嫌っていることなわけで。そこだけズバッと言わせることで核心は伝わるし、同時にマリーの有無の言わせなさも理解できる。
また、今回謎の現象を起こした百合崎博士は人工心臓(当然動力はコイルだ)を移植しており、ミラが不正コイルを持ち出したのもその交換のためということが原作では語られているのですが、アニメでは病床の博士の胸元を光らせミラに原作通り「これさえあれば、お父さんの心臓もきっと」と言わせるだけでなんとなく視聴者は背景を察することができる。漫画で胸元がいつも光ってたら絵的に奇妙なんだがアニメだからOKな表現www(まあ厳密に言えば、外側に常時光が漏れるのって日常生活的にどうよと思わないではないがw)
他にもビンタの前や土下座の際など、ミラの涙は原作よりも強調して描かれており、そのことがキョーマが彼女に感じたものやミラの人間性(というのも奇妙な話だが)をより分かりやすく視聴者に伝えてくれています。アニメだと彼女がロボットという表現もより細かに(マリーの所での再起動の様子など)伝えられ、一方で動くことでその姿もより肉感的になり……と、彼女の魅力は初見の人にも十分伝わったのではないでしょうか。
1つ文句を付けるなら、最初のニュース読み上げシーンで「非電気自動車全面廃止~」のよりによって「非」の部分にキョーマが工具を置く音が重なってることかな。要するにコイルで電力供給できるからガソリン自動車なくすよって政策なわけですが、ここが聞こえないと意味が通じないだろ。
まあそんなわけで、骨格を壊さず30分という肉体に再構成する手腕の光った第1回であったと思います。この方向で行くなら原作よりもシンプルに楽しめるかもしれません。OPやEDも色んな意味でよく動きますしねw
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