夢のまま終わっていれば/ブブキ・ブランキ5話感想
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口を開けばネタしか喋らないような男がクッソ真面目にいい事を騙る(誤字にあらず)というシュールギャグ。今週も都合で前倒し更新です。
ブブキ・ブランキ 第5話「剣と指輪」
©Quadrangle / BBKBRNK Partners



ブブキ戦に来襲した宗也に怒りを露わにする木乃亜。果たして2人の過去にあった出来事とは……
過去と現在、第5話。眼鏡は元カレとの思い出の品っぽく見えるが、だったら吹っ切った時に外せよ!駄目だ眼鏡っ娘じゃなくなってしまう!(煩悶)
全く触れてない木乃亜の親に加えて宗也との因縁まで描けるのか?というのは疑問だったのだが、対処法は親の直接描写の全カットとバトル要素の減少。ぶっちゃけ今回の主題は対戦そのものではなく、ブブキ使いにとってブブキとは何なのか、ということなのですね。だから木乃亜と宗也の過去を回想でひとまとめにせず、宗也のブブキが見せる幻想という形で東と柊のブブキへの態度の差異に被せてくる。宗也は木乃亜を騙していたわけだけど、木乃亜がブブキに心を開くきっかけとなった言葉は、それ自体は肯定されるものなわけです。だから嘘が判明したシーンは描かれず、肯定されたものを逆転させることはない。
ただ5話での宗也はゲスな悪役なわけで、その彼の言葉だけ肯定されるというのは現時点ではむずがゆさが勝ってしまって快感には至らなかったのが正直なところではある。微妙に間を開けた周作と黄金の回想、描かれない宗也の裏切りの瞬間、唐突で行動原理のよく分からない絶美の正体明かし、死なないブブキ戦などなど「実は味方です」となりそうな展開がガンガン仕込まれているとは言え、オチてる割に30分としての締まりはあまり良いとは思えないかな。
今回の主題である「ブブキとは何なのか」についても、人間味のあり過ぎる右手ちゃんが目立っているのでブブキを物扱いする柊の方がむしろ異端に見えてくるし、ブブキを物でも動物でもないと語る東は肝心の自分のブブキを顧みる描写がないので微妙に納得しきれないところがある。「心臓は戦うようにはできてねえぞ」「心臓を握って殴りに来る奴なんて聞いたことねえ」とか宗也に咎められてるんですが、そこのところどうなんだ東。
東(あずま)は、母・汀(みぎわ)から、”王舞”の心臓のブブキを受け継いでいるレフ! ※受け継いだ人間と一心同体と考えられることから、心臓には名前が付けられないらしいレフ (2/3) #ブブキ pic.twitter.com/Zm8u0dZi1e
— ブブキ・ブランキ公式「左手ちゃん」 (@bbkbrnk) 2016, 1月 23
公式ツイートによれば心臓のブブキは受け継いだ人間と一心同体=東自身なので、心臓のブブキを他者として見ることはない、と捉えたらいいのだろうか。
何にせよ、ブブキ戦が早く終わって次のステージに移らんだろうかと思ってしまった第5話でした。目が覚めたらいきなり空中落下とか、かつてはすくい上げた相手を今度は叩き落とすという決着自体は悪くなかったけど。
関連:
ブブキ・ブランキ 感想リスト
ブブキ・ブランキ 第1話「魔女の息子」
ブブキ・ブランキ 第2話「炎の巨人」
ブブキ・ブランキ 第3話「心臓と手足」
ブブキ・ブランキ 第4話「右手と拳銃」

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【言及】
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