超いいやつじゃねえか/ドラゴンボール超33話感想
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所用終了、とりあえずドラゴンボール超のみ更新。オルフェンズとディメンションWは1日順延です。
ドラゴンボール超 第33話「驚け第6宇宙よ! これが超サイヤ人・孫悟空だ!」
© バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション



いよいよ始まった第1試合、悟空の相手はボタモ。なんと彼には悟空の打撃が通じず……?
テンポよくゆきます、第33話。地球の滅亡がかかっていないという状況と合わせて、第6宇宙の面々に親しみを持たせる構成は今回も相変わらず。この第33話は第6宇宙のフリーザであるフロストがフリーザを反転させたような善人ぶりを発揮していたわけですが、これ内容的にはサイヤ人の対であるキャベと被ってるのですよね。だからいきなり彼と悟空を戦わせるとくどくなってしまう。先鋒であるボタモとの戦いは初期のドラゴンボールのようなコミカルな戦いの彩りであると同時に、第6宇宙サイドの善人描写のクッションでもあります。
一方で、サイヤ人の特徴を残しつついかにも純朴そうなキャベと違って、フリーザの外見を色濃く持っているフロストを善人だと視聴者に感じさせるのはそれなりに説得力が必要です。そのための描写が折に触れてはさまれているのも今回の面白いところ。
・先週の0円スマイル
・初戦を終えた悟空の健闘を称える
・ブルマ達第7宇宙の人々に仲良くしたい意思を伝える
・試合中に語られる、彼の平和維持軍を率いた善行
・最終形態に変身しなかったのは力を抑えきれず相手を殺してしまった過去を悔いているから
・悟空との実力差にくじけず、ボロボロになりながら立ち上がる不屈の闘志
・立ち上がる時にも自分が子供達に語った言葉を励みにする
あざとい!あざといぞこの男! 特に悟空達への話し方だけなら猫をかぶっているようにも思えるけれど、平和維持軍を率いているというのは確かな実績になるし、最終形態に変身しない理由すら善人アピールに使っているのは尺伸ばしを上手いこと活用している。こうした描写に加え、悟空が相手に本気を出すよう促しながら自分はなかなか本気を出さないこともフロストへの同情を誘っています。というか、超サイヤ人ゴッドの力を持った悟空達ってもう超サイヤ人ゴッドSSにしかなれないのでは……?と思ったが、pixiv百科事典では金髪のサイヤ人にもなれると書いてある。ソースがよく分からないがどの道悟空が舐めプしてるのは変わらないわけで、そんな形でフロストへの視聴者の同情を援護射撃しなくていいから!
こうして色々積み重ねてあるからこそ、最後の悟空の不審な敗北に視聴者が困惑できるわけです。悟空の株はだだ下がりだが。
また、悟空達の宇宙の対となる第6宇宙は出したものの、インフレはちゃんと抑え気味なのは好印象。初期のドラゴンボールをほうふつとさせるボタモの異能と勝敗の結末は強さに直接寄与しないし、フロストの強さもゴールデンフリーザの異常な強化に比べれば遥かに説得力がある。油断していて搦め手でやられる、という悟空の負け方を含め、考えてみると「復活のF」を別の場所で、それなりに納得できる形でやり直してくれているように思います。
フロストへの援助に関する反応でシャンパもかわいげが出てきたし、第6宇宙の面々に親しみを感じやすい第33話でした。
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