思い出の場所だったんだよ/アクティヴレイド10話感想
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銭湯というとどうしてもNieA_7を思い出す。
アクティヴレイド -機動強襲室第八係- 第10話「姿なき征服者」
©創通・フィールズ・フライングドッグ/ACTIVERAID PARTNERS



ドックのPCから次第に炙りだされていくロゴスとこれまでの犯罪の因果関係。そんな折、"バード"である八条司稀は陽を学校に呼び出し……?
動き出すミュトス、果たして彼の本当の狙いとは。第10話。前回までの事件を細密に繋げて視聴者を圧倒するのではなく、なんとなく記憶に蘇らせて繋げる作り方が視聴者に優しく印象的。各事件の繋がり方は「非公開のその場所や政府の対応を特定するため、一見関係のない犯罪を複数起こし探った」というふんわりしたものなので、「国家公共統合情報基盤(おろち)」だけ覚えていれば他の話の「記憶」はすっ飛んでいても問題なく見られるという……
一方で各話の事はちまちま話の中に出てくるので、それぞれの話を見た時の「感情」は蘇ってきます。ダイハチがなくなることの寂しさを巨大人型重機の黄昏に重ね合わせる黒騎とか、よく考えれば彼はあの回のドラマパートにほとんど絡んでない筈なのだがwww これまで本作は伏線の存在は感じさせても直列的な連続性は意識させない話作りをしてきたわけですが、結節のさせ方としてとても自然なものであったように思います。ピースがカッチリ組み合わさってパズルができる面白さというよりは、もっと柔らかな、ひき肉がつなぎでまとまってハンバーグができる面白さというか(何だこの例えは)。
また、まとまるにあたって「またそういうプレイか?」と思わせる嘘家族解散劇や呼びだされた時の陽の浮かれっぷり、ダイハチ解散と最初に聞いた時の怒れる花咲里とか、これまでの話から転調するにあたっての橋渡しがされているのも好印象に感じた部分でした。閉まりかけたエレベーターを開く花咲里のリアクションは彼女のダイハチへの思い入れの描写としてパワフルだし、だからその後の涙の落差も効いてくる。
まとまったハンバーグは焼き上げないと食べられないわけで、ここに来て物語は1話完結の体裁を捨て、物語の根幹に直接関わる描写をガンガンと入れていく。今回ようやく掘り下げの始まった黒騎をはじめ、これからの話の雰囲気は大きく変わっていくはずです。かねてより視聴者から怪しまれていたLikoの正体のようにまだまとまっていないものを含め、最終的にはどんな物語が出来上がるのか。1クール残りの話から目が離せません。
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