fc2ブログ
Welcome to my blog

Wisp-Blogは移転しました

ARTICLE PAGE

いけないボーダーライン/マクロスΔ1話感想


 台詞じゃなくて曲名がエントリになってますが、これ以上合ったものが見つからないw



マクロスΔ 第1話「戦場のプロローグ」
©2015 ビックウエスト/マクロスデルタ製作委員会
160404_03.jpg
160404_04.jpg
160404_05.jpg
 西暦2067年、類まれな操縦センスを持ちながらも目標を見つけられずにいた少年、ハヤテ・インメルマンはいかにもおのぼりさんといった少女、フレイア・ヴィオンと出会う。音楽ユニット「ワルキューレ」の大ファンでその追加メンバーになりたいと夢まっしぐらの彼女とハヤテは衝突するのだが……マクロスシリーズ新作、舞い踊る第1話。
 初見時は「なんだこれ!?」以外言葉が見つからなかったのだけど、見返してみると「ボーダーライン」を飛び越えて様々な要素を混ぜ合わせた作品であることが感じられて興味深い。象徴的なのはもちろんワルキューレの「戦術音楽ユニット」のカテゴライズに恥じない戦場への介入ぶり。マクロスの「歌」は戦場で様々な奇跡を起こしてきたけれど、願うように歌うのではなくバルキリーと一緒に飛び回ったり敵機に飛び移って歌を届けたりといった動きはこれまでにないものです。もちろん熱気バサラという例外はいるのですが、ワルキューレの場合は彼とも違って半分生身なのでフレイアが言うところの「命がけ」というのが肌身で分かりやすい。これは歌の方が戦場へとボーダーを超えている存在。
 逆にバルキリーの方も歌へとボーダーを超えていて、ワルキューレを護衛するΔ小隊はまるで彼女達のバックダンサーのように連帯して戦場を飛び回る(1機ズレてるけど)。彼らの操るVF-31 ジークフリードは従来の携行式ガンポッドではなく両腕部にミニガンポッドを装備しているのですが、これは先述した動きからすれば当然なんですよね。両腕で構える銃持ってたら踊れないものw

 こうした混合具合は他の要素でも見出すことができて、潜入捜査の場面で垣間見えるようにワルキューレのメンバーはカナメがマネージャー、マキナがメカニック、レイナが電子技術者としての側面を持ち合わせているそうで、これは役割のボーダーをキャラが超えていると言えます。他にもハヤテのラフな格好やフレイアの赤ずきんと見紛う服装、おめーどこのファンタジー世界の住人だと言いたくなる敵の空中騎士団など、現代・未来的な要素とはむしろ逆行したデザインや世界観がボーダーを越えてマクロスの世界にやってきている(そのための銀河の辺境設定なのだろうな)。
 こうなってくるとチャンポン具合が全てを塗りつぶしかねないところで、リガードやクァドランと言った存在は本作が「マクロス」であることを分かりやすく繋ぎ止める効果を発揮していると言えます。しかし未だにリガードが現役張れるってゼントラーディ脅威のメカニズムだな……

 さてさて、そんな混ぜこぜの世界観の中でもフレイアは本当に生身で戦場に突っ込んで命をかけ、ハヤテは1人ダンスすることで他に負けない存在感を示してくれました。彼と彼女が、そして2人がワルキューレとΔ小隊に「混ざる」ことはどんな変化をもたらすのでしょう。楽しみです。

関連:
マクロスΔ 感想リスト

シーズン外アニメ感想「マクロスFB7 銀河流魂 オレノウタヲキケ!」


にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村

【言及】
http://natusola.blog105.fc2.com/blog-entry-4843.html
http://blog.livedoor.jp/bobu_mono/archives/47256353.html
http://tiwaha.cocolog-nifty.com/blog/2016/04/tokyomx40301-48.html
http://magi111p04.blog59.fc2.com/blog-entry-2551.html
http://gomarz.blog.so-net.ne.jp/2016-04-04-1
http://luvnail.blog46.fc2.com/blog-entry-4339.html
http://ylupin.blog57.fc2.com/blog-entry-9705.html
http://animegane1216.blog.fc2.com/blog-entry-3782.html
このエントリーをはてなブックマークに追加

4 Comments

MITSUKI  

マクロス、2クールでしょうかね。
ヴァール、という人を狂わせる歌?をキーとして
それを防ぐために敵の風の王国と戦っていく、のかな。

ハヤテとフレイアがアルトとランカを彷彿させますね。

2016/04/05 (Tue) 19:09 | EDIT | REPLY |   

闇鍋はにわ  

>MITSUKIさん

 ブルーレイが全9巻なので2クールあるのは確実ですね。
歌vs歌という感じになるとますます「戦術音楽ユニット」が映えそうです。風の王国とやらが何を意図しているのやら。

>ハヤテとフレイアがアルトとランカを彷彿させますね。
 これまでの主人公&ヒロインとしてはその2人が似てますね。こちらはフレイアの方が引っ張っていきそうですが、まあハヤテのキャラがもっと分からないとなんとも。

2016/04/06 (Wed) 20:48 | EDIT | REPLY |   

ロゴ  

>未だにリガードが現役張れるってゼントラーディ脅威のメカニズムだな……
リガードは50万周期前に全ての改良が終了し、今では3億ある自動工廠で果てしなく生産され続けてるとかなんとか。
「50万周期」という単位がどれくらいの時間かはよく分かりませんが、仮に1周期=地球の1日だとしてもざっと1300年以上…。
実際はもっと桁違いに長いのでしょう。
「未だに」どころか昨日の出来事レベルですよ。
ガチの戦闘民族、何考えてるのかよく分からない。(そもそもあいつらミンメイショックの前は本気で戦争の事以外何も知らなかったわけで)

地球人と共存を始めて腕を付けるなどの改造は行われたようですが、全機退役なんて日は宇宙がまた萎んでビッグバンをやり直すまで来ないんでしょうな。

2016/04/07 (Thu) 20:52 | EDIT | REPLY |   

闇鍋はにわ  

>ロゴさん

解説ありがとうございます。しかし規模が違い過ぎて実感湧きません(゜∀。)
戦闘のシステムをここまで安定させられるのは脅威としか言いようがないですね。
宇宙が終わる頃には物質の1割くらいはリガードに作り変えられてる気がしないでもない。

2016/04/07 (Thu) 21:37 | EDIT | REPLY |   

Leave a comment

8 Trackbacks

Click to send a trackback(FC2 User)
この記事へのトラックバック
  •  マクロスΔ TokyoMX(4/03)#01新
  • Mission 01 戦場のプロローグ 突如として人間が凶暴化するヴァールシンドローム。その対策に戦術音楽ユニットワルキューレを結成した。歌で生体フォールド波を中和する、彼女たちはデルタ小隊の 一員として他メンバーがサポートする。 何をやってもやりたいことが見つからないハヤテ。腕は良いのに気分屋なのでバイトをクビ宣告。最後の仕事でコンテナに隠れていた密入国者のフレイアを発見。彼女はワルキュー...
  • 2016.04.04 (Mon) 22:29 | ぬる~くまったりと
この記事へのトラックバック
  •  【マクロスΔ】 第1話『戦場のワルキューレ』 キャプ付感想
  • マクロスΔ 第1話『戦場のワルキューレ』 感想(画像付) マクロス最新作。 「マクロスF」から8年後が舞台。 「ワルキューレ」に憧れるフレイアと、生きる目的のないハヤテの出会いから始まります。 女性だけのアイドルユニットを組んで歌で戦うのは、AKB0048を思い出しますね(笑) バルキリーのドックファイトも熱い! 歌と戦闘どっちも期待できます!! 以下、感想はつづき...
  • 2016.04.04 (Mon) 22:39 | 空 と 夏 の 間 ...
この記事へのトラックバック
この記事へのトラックバック
  •  マクロスΔ 第1話「戦場のワルキューレ」
  • マクロスΔの第1話を見ました。 一度だけの恋なら/ルンがピカッと光ったら [ ワルキューレ ]価格:1,512円(税込、送料込) 第1話 戦場のワルキューレ 西暦2067年、人間が我を失い凶暴化する奇病「ヴァールシンドローム」が猛威を振るう銀河辺境の地では対抗手段として戦術音楽ユニット「ワルキューレ」が結成されていた。 「ワルキューレ」は「ヴァールシンドローム」の症状を歌...
  • 2016.04.05 (Tue) 08:05 | MAGI☆の日記
この記事へのトラックバック
この記事へのトラックバック
この記事へのトラックバック
  •  マクロスΔ #1
  • 新番組のお試し視聴です。マクロス・シリーズの新作ですが、なんかマクロスというよりシンフォギアみたいな感じですね。(^^; 人類が宇宙に広がる中、各地で原因不明の奇病ヴァールシンドロームが発生していました。これに感染した人間は、突然凶暴化して暴れ出します。その対抗手段として結成されたのが、歌で奇病の症状を抑えながら戦う戦術音楽ユニットワルキューレでした。 そんな中、とある惑星からワ...
  • 2016.04.06 (Wed) 22:52 | 日々の記録
この記事へのトラックバック