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漫画感想「お前ら全員めんどくさい!」2~4巻

お前ら全員めんどくさい! (4) (メテオCOMICS)
 TOBIの「お前ら全員めんどくさい!」2~4巻を読了。1巻最後でヒロイン4人が出揃い、お話も非常に賑やかに。真面目で奥手で優しい榎本英子、「先生」限定で変態的小悪魔の栗原理穂、英子の姉で愉快犯の榎本史織、そして面倒臭さMAXの一宮数美。主人公・國立国彦が教師ということで彼女達とは独特の距離感があり、ハーレム展開の基本である「いつも皆一緒」がある程度緩和されているのも面白いですが、それぞれの国彦への好意が異なっているのも面白いところ。英子の国彦への思いはもう真っ向生徒から憧れの教師への恋情そのもので、理穂のそれは「教師と生徒」という枠組みありきの蠱惑的で挑発的なエロス、傲岸不遜な史織は教師と生徒というよりは同級生間の恋愛チック。で、メインヒロインなのであろう数美のそれは「友情」の延長。まだ明確には語られないものの、ぼっちの自分に初めて声をかけてくれた「特別な友達」という起点が見え隠れする。その「特別な友情」が「恋愛感情」に変わっていく過程が感じられるのがなんとも素敵です。「好き」に別の「好き」が重なっていく。それが面倒くさくてかわいい。

 風邪をひいた国彦の見舞いで4人が語った先生への好意のきっかけがそれぞれ違うように、数美が「私は 私なりに先生のことが好きなんだから」と宣言したように、ハーレムものでありながら彼女達の「好き」の形はそれぞれバラバラ。だから張り合っているようでもどこかで見たようなどんぐりの背比べにはならないし、それぞれの個が光る。もちろん、シンプルに1話1話の彼女達のかわいさだけ見ても実に楽しい。眼鏡っ娘多数だし!

 4人は別々の個である一方で「生徒」という共通属性があり、そして国彦は「教師」であるがゆえに彼女達に明確な一線を引かなければならない。果たして彼女達はそれを突破し、自分だけの「好き」を国彦と通わせられるのか。夏の新刊が楽しみです。

関連:
漫画感想(「十 ~忍法魔界転生~」1巻、「屋上姫」4巻)
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