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それも間違っていたのか/コンクリート・レボルティオ14話感想


 とことん人間臭い男、柴。



コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜THE LAST SONG 第14話「十一月の超人達」
©BONES・會川 昇/コンクリートレボルティオ製作委員会
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 神化47年、柴は爾朗と再会する。彼が刑事から指名手配犯になったきっかけとは……超人の世紀、再開の14話。
 神化41年前後・45年前後で爾朗と並び大きく立場と姿を変えた柴来人の来歴が語られる回だったわけですが、彼の対に白田を持ってくるという構図が面白い。考えてみればこの2人って似ているのですよね。白田は融合/分離によって自分自身の命を喪失し、グロスオーゲンからS遊星人へと変身後の姿を変えながらも正しいと信じることのために戦う。柴は悪の組織によって命を奪われ、機械の体へと姿を変えながらも正しいと信じるもののために戦う。2人の違いは信じるものが法に依っているか否かで、故に柴は変質していく法=社会に迷いを感じると同時に、正しいと信じるものを法から切り離すのに自分自身が変わらなければならなかったわけです。
 変化によって新しく生まれる柴は正義を法に基いて執行しない。それはかつての「自分」からすれば壊れているとしか言いようがなく、どこにも正しさを見出すことができない「自分」です。でも、彼はその2つの「自分」を繋がなくてはならない。だから彼は鷲巣のパーツを奪うのです。パーツは言わば「かつての自分」であり、全く変質してしまった自分にそれを「接続」することで柴は自己の連続性を確認できる。かつての自分も今の自分も「柴来人」なのだと信じることができる。
 同時に鷲巣を破壊することは過去の自分を否定することでもあり、この行為には「かつての自分への決別」と「かつての自分との接続」という真逆の意味が込められているとも言えるわけで……矛盾する行為で自己矛盾を突破するという柴の行動は、実に人間的なものなのだと思います。そしてそうしてまで、自分を壊してまで「正しいと信じること」を守ろうとする彼の姿勢は、爾朗からすればやっぱり「超人」なのでしょう。指名手配犯になっても、やっぱり彼は爾朗の呼ぶように「柴刑事」なのです。

 こうした変化と不変をテーマにするには周囲にも同様のものを配置するのが良く、そうした意味で時制の主体が41年前後から45年前後に変わるこのタイミングは持って来いだったのだろうなと思います。輝子は1期で見せた20歳の時ともまた姿も変わり(よく見比べれば髪も胸もちゃんと1話と14話で同様なのが分かるんだが)、超人課や警視庁の状況も様変わりしている。一方で爾朗は笑美に髪を掴まれた時の反応に代表されるように相変わらずどこか子供っぽさがあるし、超人課の面々もメロメロの輝子をはじめなんだかんだで彼への愛情を失っていない。彼は彼女はどうなったという疑問に答えつつ、1期のいわば宿題であった柴の様変わりに回答した良回であったと思います。爾朗の超人課離反というポイントへたどり着くまでの物語だった1期から終わりの見えない2期へ。そこに色々な意味で怖さもあるのですが、見届けずにはいられません。今期1番の注目作、いよいよスタートです。

関連:
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~THE LAST SONG 感想リスト

コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第1話「東京の魔女」
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第2話「『黒い霧』の中で」
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第3話「鉄骨のひと」
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第4話「日本『怪獣』史 前篇」
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第5話「日本『怪獣』史 後篇」
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第6話「やつらはいつでも笑ってる」
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第7話「空も星も越えていこう」
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第8話「天弓ナイトをだれもしらない」
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第9話「果てしなき家族の果て」
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第10話「運命の幻影」
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第11話「正義/自由/平和」
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第12話「八高超人墜落事件」
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第13話(最終回)「新宿擾乱」

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【言及】
http://tiwaha.cocolog-nifty.com/blog/2016/04/tokyomx41014-ab.html

8 Comments

シンジン  

風景を思い浮かべるのがめんどくさいから読むのをやめたり、また読み始めたりを繰り返しながら昨日(超人幻想 神化三六年)を読破した21歳の社会人見習いです。

12話以来の生視聴でした(爆)

3話の感想で書いたジャンパーソンという作品では主人公を倒すために闇の組織のボスが自分から人であることを捨てて主人公と同じ機械になるという展開がありました。スピンオフ小説を読むなら柴さんが主人公の話を読みたいと思っていましたが、この回を観た後だと読みたくなくなってしまいます(しんみり)

ご存知かもしれませんが、4月26日発売のシリウスという雑誌にコンレポのスピンオフ漫画が連載されるそうです。

2016/04/13 (Wed) 21:21 | EDIT | REPLY |   

闇鍋はにわ  

>シンジンさん

おお、読み終えられましたか。お疲れ様です。
こちらは未だ読了できておりません……(´・ω・`)>神化三六年

人と機械の云々、は特撮の昔より描いてきたものの1つですね。柴刑事はとても好きなキャラなのですが、どうなってしまうんでしょう。

>ご存知かもしれませんが、4月26日発売のシリウスという雑誌にコンレポのスピンオフ漫画が連載されるそうです。
情報ありがとうございます。既に行われているコミカライズとはまた違った内容になるようですね。僕は基本単行本待ちになってしまいますが……

2016/04/13 (Wed) 22:08 | EDIT | REPLY |   

ロゴ  

いよいよ始まりました、赤光さんと愉快な僕どもコンクリート・レボルティオ2期。
お前どんだけ赤光さん好きなんだよ。

また踊るOPか!?
ブレイクダンスは「君たちにはまだ早い」とマイケル・J・フォックスも言ってたぞ。
(あれブレイクダンスだったっけ…?)

柴さん、家庭用電源2口に三つ叉タップぶち込んで充電してて笑ったけど、タップの意味あるのかね。
バッテリーが落ちても身体を動かす事が出来ないだけで思考は止まらないのね。

カップヌードルの熱いステマ。
コラボが商品出る…事はないか、さすがに。
カップヌードルが浅間山荘事件をきっかけに売れ始めた、というのは有名な話。
1期でも浅間山荘事件を下敷きにした事件がありますし、いろいろ拾ってきますねぇ。

「グロスオーゲンが帰ってきたって本当だったのか!?」
「でも、なんか姿が違うぜ、色も!」
「そんなの単なるフィーリングだろ!」
この大雑把な納得の仕方が素晴らしい。
ところでS遊星人ってずっとSU星人だと思ってたのは君と僕だけの内緒だ。
SUということはソ連製か…。

「君たちは性技を語るにはおっさん過ぎる!」
俺は…壊れている。(台無しだ
見なかった事にしておいてください。

EDのアレは今は無き大名古屋ビルヂングか!?
http://mainichi.jp/graph/2012/09/29/20120929k0000e040157000c/001.html
1期のスペースシャトルと言い、本作EDの熱い愛知推しは一体何なんだろうか。

2016/04/13 (Wed) 22:22 | EDIT | REPLY |   

闇鍋はにわ  

>ロゴさん

>いよいよ始まりました、赤光さんと愉快な僕どもコンクリート・レボルティオ2期。
マスク外してたから最初誰だか分かりませんでしたw EDでもやられてたし彼にスポットが当たる回とか来るのだろうかw

>また踊るOPか!?
マイケル・J・フォックス云々は分かりませんが2人交互に踊ってるのはスピーディーでインパクトありますね。その後もこの2人は対だし。

>柴さん、家庭用電源2口に三つ叉タップぶち込んで充電してて笑ったけど、タップの意味あるのかね。
とにもかくにも6口とも刺さないとちゃんと充電しない感じですかね、涙ぐましいw シャットダウンの際にすぐ下にメモリーセーフティモードみたいな表示が出ていたので、完全停止手前の省電力モードみたいな状態なんでしょうか。

>コラボが商品出る…事はないか、さすがに。
カレーは出るみたいですw カレーに比べるとカップ麺とのコラボって見かけないですよね。スケジュール的に隙間がないのかしらん。

>「そんなの単なるフィーリングだろ!」
大雑把なんですけど本質的なシーンですね。S遊星人の体どうこうが関係ない人には、その行動はグロスオーゲンに変わりないと言う。白田は作中でも特に一貫したキャラだなと思います。
僕もSU星人だと思ってましたw

>「君たちは性技を語るにはおっさん過ぎる!」
最悪だー!?

>1期のスペースシャトルと言い、本作EDの熱い愛知推しは一体何なんだろうか。
EDのスタイルは1期と全然変わっていましたが、相変わらずあったのですね名古屋推しw 何がスタッフの心を揺さぶるのかw 情報ありがとうございます。

2016/04/14 (Thu) 22:26 | EDIT | REPLY |   

ロゴ  

>マイケル・J・フォックス云々は分かりません
説明せねばなるまい。(CV:富山敬

バック・トゥ・ザ・フューチャーで、過去に飛んだマーティことマイケル・J・フォックスは、両親が結ばれるきっかけになったパーティーで壇上に上がりギターを演奏。
ノリノリになったマーティは、ギターを弾きつつ激しく踊り、それを見た会場の空気はドン引き。
1955年だもんね、仕方ないよね。
空気の変わった事に気づいたマーティは演奏をやめ、去り際に「君たちにはまだ早い」と言って去って行くのでありました。
BTTFも30年も前かぁ。
最近2でやってくる時代に追いついたってちょっと話題になりましたっけ。

2016/04/15 (Fri) 21:35 | EDIT | REPLY |   

闇鍋はにわ  

>ロゴさん

解説どもです、バック・トゥ・ザ・フューチャーでしたか。映画は見たことないの多いからなあ(汗) 確かにそのお話は耳にしたことあるかも。
昔は近未来の象徴でしたからねえ、2000年前後に大転換が起きてっていうのは(あるいは1999年で大予言とか)
現実の歴史からパラレル化してるようなシリーズはよく見かける気がします。

2016/04/15 (Fri) 23:27 | EDIT | REPLY |   

シンジン  

地震が怖くて迷っていましたが、日曜に父とバットマンvsスーパーマンの吹き替え版を観に行った21歳の社会人見習いです。

今日の深夜15話が放送されるのでそれまで他の人の感想を読まないつもりでした。しかし先ほど14話の感想だと思ったら間違って15話の感想の最初の文を読んでしまい、ちょっと落ち込んでてます(苦笑)

2016/04/19 (Tue) 21:44 | EDIT | REPLY |   

闇鍋はにわ  

 シンジンさんは関西圏お住いでしょうか、余震の多さは怖いところですね。父親とアメコミ映画を見に行けるのは良い関係だと思います。

>14話の感想だと思ったら間違って15話の感想の最初の文を読んでしまい
 ご愁傷様です(;´∀`)

2016/04/20 (Wed) 21:40 | EDIT | REPLY |   

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