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漫画感想「シュトヘル」12巻

シュトヘル 12 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
 伊藤悠の「シュトヘル」12巻を読了。2人の大ハンの子の「死」を経て訪れるのは再生と再起、そして変転の物語。
 前巻の一大事であったユルールの死が「本当」ではないことは分かっている読者にそのかりそめの悲しみを押し付けるのではなく、スドーとヴェロニカの関係を通してしっとりと描いているのが印象的です。ヴェロニカはかつて実際に大切な人を失っているが故に、そこからの再起は誤解がなく、美しい。
 で、そこで生きていたユルールと再会してめでたしめでたし、とならないのが実に意地悪いですね。ヴェロニカ関連は救いかと思ったら更に読者を落とすための「上げ」かよと言うwww……orz ユルールが芯に何かを隠していることは明白でありながらも、その目的のために何もかもを犠牲にしてゆく姿には、どうあってもショックを受けざるを得ません。
 あるいは純粋な死、あるいは裏切り、あるいは誤解。誰もが大切な者を失いそのままではいられなくなるこの12巻は正にターニングポイント。ユルールまでもがありようを変えていくこの激流の中、シュトヘルの体に優しいスドーが戻ったことは唯一の救いのようにも思えますが……果たして皆、これから更にどのように変わっていくのか。安心させてくれない1冊です。

関連:
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