俺のムクロだ/クロムクロ2話感想
- CATEGORY: Wisp-Blog
- TAG: アニメ_2016年春アニメ

ヒロインが動体の色っぽさというかなんというか、キャプりにくい所でエロいw
クロムクロ 第2話「黒き骸は目覚めた」
©クロムクロ製作委員会



キューブから抜け出た謎の男・剣之介に姫と呼ばれ困惑する由希奈。一方、各所に現れた巨人は研究所に集まり……起動の第2話。
とにもかくにも剣之介のロボット、「クロムクロ」の徹底して人間的な動きが印象的。ブースターを吹かしたりしない、内蔵火器なんて持ってない、そして何より「2つの足で走る」。敵の雑兵は三脚だったり非人間型だったりするし、人型の相手も悠然と歩いて進撃してきた。そこにあるのは人に近い姿を持ちながら人ならざるものーーすなわち鬼だったわけですが、クロムクロは機械的な拘束を歪めて起動し、ガシャガシャ研究所を走って外に出る。迎撃のためにマスドライバーで射出されたGAUSとは対照的です。
走るということは身体性の表出であり、その行動が剣之介と一体であることを強く主張する。だからクロムクロは山を駆け登り、谷に向かって飛び降りるなんてまるで少年のような動きをするのです。気がつけば天涯孤独、人も景色も大きく姿を変えた世界に放り込まれた剣之介の絶叫があの走りには込められている。
で、そうしたクロムクロの特質の結実として表現されるのがまさに巨大ロボットサイズの「チャンバラ」であるのが面白い。ぬかるみに足を取られるのではなく車を踏んで転がり、敵の刀は障子ではなくビル越しにクロムクロを襲う。市街地といういかにもロボットバトルな舞台が、時代劇さながらの立ち回りを阻害するどころかその素材になっているのはよく仕立てたものだと驚かされました。
物語の方も剣之介は現代が分からない、由希奈は鬼が分からない。分からない同士をぶつけて互いの知らないことを明らかにし、かつそんな状況でも由希奈が剣之介のパートナーとしてなし崩しに関係を築いていくのはスピーディーではある。まあ1話で主役ロボの戦闘まで進めなかったのでこれでも出遅れてるくらいではあるけど。
ついでに言えば剣之介と由希奈の2人乗りや「馬」での移動シーン、メカメカしいクロムクロのデザインからは、本作が確かにロボットアニメであるという自己主張を感じました。この2話のチャンバラじみたバトルはほとんど「ロボット離れ」の域に達しているのですが、これらの要素のおかげで僕はクロムクロがロボットであることを忘れないで済む。Gガンダムのモビルトレースシステムに代表される「人機一体」方式ではないのもその一貫なのではないかな。もちろんクロムクロとGAUSに共通する「2人乗り」という要素にはもっと積極的な意味合いがあると思うのですが、はてさてそれはどんなものかしらん。
まだまだ未登場のキャラも多いですし、まずはスタートラインの全貌が明らかにするなるのを待ちたいと思います。
関連:
クロムクロ 感想リスト
クロムクロ 第1話「鬼の降る空」

にほんブログ村
【言及】
http://natusola.blog105.fc2.com/blog-entry-4881.html
http://gomarz.blog.so-net.ne.jp/2016-04-15
http://guutaranikki.blog4.fc2.com/blog-entry-12950.html
http://tiwaha.cocolog-nifty.com/blog/2016/04/tokyomx41402-5d.html
http://najigo.blog31.fc2.com/blog-entry-1369.html
http://riksblog.fool.jp/public_html/mt5/anime/now/2016/04/kuro-2.html
http://aiba.livedoor.biz/archives/52323603.html
http://luvnail.blog46.fc2.com/blog-entry-4365.html