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嘘でもホントでも/機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 5話感想


 格好良いのにボコボコ落とされていくリゼル(´・ω・`)

>拍手返信:と~しきさん
 4話の場合、随伴機は取り巻きしかするつもりなくてあまり速度出してないでしょうしね。上手いこと3倍の速度を出すシチュエーションを作ったものだと思います。シナンジュは正に正統派のエースパイロットの動きという感じで格好良かった。



機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第5話「激突・赤い彗星」
©創通・サンライズ
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 ミネバを人質として撤退交渉を仕掛けるダグザだが、フル・フロンタルは彼女がミネバであると認めず逆に要求を持ちかけてきた。そんな折ブリッジにやってきたバナージは……名と家の表すもの、第5話。リディ・マーセナスのバックボーンなどによって「立場による人のありよう・扱われようの違い」を浮かび上がらせる作りが面白い。どうもただの青年兵ではない(というかこのTV版のHP見たらどういう家柄なのかは書いてあるなw)リディは、今回の描写によって3つの立場を持っていることが描かれます。1つは人質を取ることに怒りバナージともども「下がれよ」と叫ぶ青年。1つは連邦の軍人。そして最後に1つ、今回明らかになった名家の生まれという責務ある出自。彼はミネバに対して当初は青年+軍人として接しようとするわけですが、彼女が政治的な立場にいることを認識すると最後の一面が顔を出す。この区分けは言葉の上だけではなく、オードリーとの会話シーンで画面上でも彼の移動と背景によって示されています。

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リディ「ネオ・ジオンでもやってるんだろう? ジーク・ジオンってさ! ここで言ってみろよ!」
1.左を向き、部屋の奥で自然の風景画をバックとして語るのが「軍人」の時

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リディ「あいつは最後まで君の名前を呼んでた。ミネバ・ザビじゃなくて『オードリー』って名前を」
2.左を向き、部屋の入口近くで自然の風景画をバックとして語るのが「青年」の時

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リディ「いや嘘だな。見ないように考えないようにしていたんだ、家にいる時からずっと」
3.右を向き、大きな建築物の画をバックとして語るのが「名家の生まれ」の時

 特に劇中初めてリディが家について触れる3のシーンでは、オードリーを横切ることで1度視聴者の視界から消えたり光量の落ちた場所へと向かい、ここで語られる台詞がリディの隠された部分であることが感覚に訴えるように描かれています。だからここだけ向きも違う。
 同時にオードリーは常に暗所におりリディを見据え、彼の知らないこと見ようとしないことを突きつけてくるわけですが、唯一バナージに関してリディが語る時だけは彼女がリディの方を向く様子ははっきり描かれません。逆にオードリーにとっては、バナージだけが知らないこと見ようとしないことなのですね。この一連のシーン、リディの表情も様々に変わるので情報の密度が高くて非常に面白い。

 立場によって人のあり方・扱われ方は異なる。それは先述した複数の立場を持ち合わせるリディもそうだし、間違いなくミネバ・ザビでありながらフル・フロンタルや連邦上層から否定されるオードリーといったもので示されているわけですが、バナージだけはそうしません。自分もオードリーも子供であるという事実を突き、「何なのか分からないもののために人が大勢死ぬなんて」とストレートに指摘し、本名かどうかに関係なくその内の少女性をオードリーと呼ぶ(もっとも、ラプラスの箱については分からないかこそ危険なのだとダグザに言い返されるわけだけど)。そんな彼に「シャアとしての立場で振る舞う」フル・フロンタルという男はどう映るのでしょう。次回も楽しみです。

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 それにしても、ユニコーンガンダムとシナンジュの戦闘は再びフル・フロンタルを「シャアとして振る舞わせる」ための描写が楽しいなあ。ビームライフルが標準装備になった時代において「当たらなければどうといういことはない」させるためのビームマグナムだのシャアザクを髣髴とさせる蹴りだの。ちゃんと覚えてる人だともっと細々指摘できるのかもですが。個人的にはロングビームサーベルで斬りかかるリゼルと、それを受け止め発振機を溶断、そのまま横斬りにするシナンジュのシーンが非常に格好良かったです。

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