彼らがそう望むなら/機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 6話感想 


 連邦のハイザックベースなのにネオ・ジオンでばっかり使われるアイザック。



機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第6話「その仮面の下に」
©創通・サンライズ
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 パラオへと連行されたバナージは、「袖付き」の首魁であるフル・フロンタルと対面する。シャア・アズナブルを連想させずにはおられないその男の正体とは……仮面の下に潜むもの、第6話。今回の副題は「その仮面の下に」なわけですが、仮面を外しているのはフル・フロンタルよりむしろその他というのが面白い。
 バナージとユニコーンダンダムが袖付きに捕縛されたことで、登場人物はこれまでとは違う様々な顔を見せます。「すぐ戻る」と格好をつけはするもののエレベーター内でしか憤懣を発露できないオットー・ミタス艦長、作戦概要を変更しない形で借りを返そうとする義理堅いダグザ、3児の父という側面を見せる袖付きの兵士・ギルボア、自分が人を殺していたという事実に沈むバナージに話をするマリーダ、「パイロット」という規定した自分から外れた行動を取るリディ。いずれも従来の描写からは見えてこなかったもの、いわば仮面の下にあったものです。それは個々人に留まらず。ジオニズムですら思想という仮面の下の「光」という性質をマリーダによって明らかにされる。宗教に代わるすがる物としてのジオニズムの存在意義を語り、そこからカーディアス・ビストの言葉に繋げるというのは歴史とこの物語のリンクが感じられていいなあ……

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 で、副題の表面的主体であるフル・フロンタルと言えば、ファッション、プロパガンダとしての仮面を外してもその「人間的仮面」を外してはいないのですね。なにせ仮面の下にあるのはご丁寧に傷まで備えた「シャア・アズナブルの仮面」なのですから。というか自分を器と規定しているあたり、仮面こそが自分の本性だと言いたげですらある。彼の語る袖付きの行動理念は正に思想であり、同じジオニズムを語りながらマリーダの言葉のような当事者性を持っていない。アンジェロが怒りを露わにして人間味を出す分だけ、終始その仮面は強調されていたように思います。
 ジンネマンに連れて行かれる時にフル・フロンタルが仮面をかぶり直し、そのまま扉が閉められる……というのは、彼の本当の仮面の下をバナージが覗けなかった、ということなのでしょう。外した仮面の裏側は表に比べて随分凸凹していたけれど、実際に彼の仮面の下にあるのはなんなのでしょうね。

 バナージは自分は人殺しじゃない、と仮面をかぶりたくなるけれど、カーディアス・ビストの息子であるということには仮面をかぶり続けるわけだけど、既に彼は各方面から戦略・感情の双方で状況の一部に組み込まれている(仲間を殺したという憎悪すら向けられている)。そんな彼が、インダストリアル7の悲劇の再来を招きそうな事態にどう動くのか。次回に期待したいと思います。

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機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第4話「フル・フロンタル追撃」
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Posted on 2016/05/08 Sun. 11:22 [edit]

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