なんて嬉しそうな/うしおととら33話感想
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眼力だけでヘリ墜落しそう(白目)
うしおととら 第33話「獣の槍破壊」
©藤田和日郎・小学館/うしおととら製作委員会



ついに結界から解き放たれてしまった白面の者。その姿は人々を恐怖させ、うしおも母と共に逃げようとするが……
絶望、第33話。そうかこれ主人公が敗北して数年後で第2部やるパターンだな!……と思いたくなるほどに徹底的にうしおの心を折っていく展開が苦しい。何が怖いって白面の者が直接うしおの心を折るのは仙獄&波照島への攻撃だけで、あとはみんな他のキャラがうしおを追い詰めちゃうことだよ! 流も須磨子もとらも獣の槍も他の選択肢がなく、白面の者が狡猾だったにしても誰も彼もが自分の意志でその行動を選び取らざるをえない。見ていて白面の者への憎しみよりも事の推移への苦しみばかりを僕が感じたのは、その「どうしようもなさ」ゆえなのだろうなと思います。同時に全ての土台には白面の者の存在があり、それがこうした出来事を内輪もめの停滞としてもいない。しかもそもそも暴れっぷりを見てるだけで勝てる気が全くしない。劇中の映像を茶の間に流されたらまさに魂消る自信があります。
視聴者にうしおと一緒に白面の者を憎悪させるのではなく、彼の行動を明白に誤りだと感じさせ、それでいてじゃあどうしたら良かったんだよと思い悩ませる。トドメとばかりにうしおの人生を大きく変えたキーアイテム……というかキーキャラクターである獣の槍までも奪う。この絶望感は壮大としか言いようがないな……積み重ねの全てがうしおに牙を剥いて見える、そんな回でした。
関連:
うしおととら リスト
うしおととら 第1話「うしおとらとであうの縁」
うしおととら 第2話「石喰い」
うしおととら 第3話「絵に棲む鬼」
うしおととら 第4話「とら街へゆく」
うしおととら 第5話「符咒師 鏢」
うしおととら 第6話「あやかしの海」
うしおととら 第7話「伝承」
うしおととら 第8話「ヤツは空にいる」
うしおととら 第9話「風狂い」
うしおととら 第10話「童のいる家」
うしおととら 第11話「一撃の鏡」
うしおととら 第12話「遠野妖怪戦道行~其の壱~」
うしおととら 第13話「遠野妖怪戦道行~其の弐~」
うしおととら 第14話「婢妖追跡~伝承者」
うしおととら 第15話「追撃の交差~伝承者」
うしおととら 第16話「変貌」
うしおととら 第17話「カムイコタンへ」
うしおととら 第18話「復活~そしてついに」
うしおととら 第19話「時逆の妖」
うしおととら 第20話「妖、帰還す」
うしおととら 第21話「四人目のキリオ」
うしおととら 第22話「激召~獣の槍破壊のこと」
うしおととら 第23話「永劫の孤独」
うしおととら 第24話「愚か者は宴に集う」
うしおととら 第25話「H・A・M・M・R~ハマー機関~」
うしおととら 第26話(最終回)「TATARI BREAKER」
うしおととら 第27話「風が吹く」
うしおととら 第28話「もうこぼさない」
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うしおととら 第30話「不帰の旅」
うしおととら 第31話「混沌の海へ」
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