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旅の途中だったんだ/コンクリート・レボルティオ19話感想


 今回のゲストは「いなり、こんこん、恋いろは。」伏見いなり役の大空直美に石川英郎か。いいところと豪華なところを持ってきたな。



コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜THE LAST SONG 第19話「推参なり鐵假面」
©BONES・會川 昇/コンクリートレボルティオ製作委員会
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 南極から氷漬けの超人が発見された。その少女・影胡摩はなんと350年前のお伽話の超人「鐵假面劔士」で……時代の今昔、第19話。
 今回は現代の人々の描写の多くを割いて「善悪定かならぬもの」「敵味方定かならぬもの」を描いているのが胡摩の言葉を大事に感じさせて効果的。帝告と公共保安隊と超人課の連携という里見の言葉に始まり、お尋ね者の柴は堂々と町中に事務所を構え、爾朗は柴と仲良く胡摩に襲われる。兵馬と輝子は爾朗はおろか柴とまで行動を共にして胡摩を追いかけ、凸凹ながらも力が重なった結果として彼女を止めることに成功する。どれもこれも、胡摩が戦っていた時代には考えられません。胡摩と竜神アサヒが惹かれ合いながらも、互いに認められなかった時代には考えられないことです。

 もう1つ胡摩の時代なら考えられないのは、敵を最後の1人まで殺さないということ。デスサタン一味を最後の1匹まで殺し尽くす覚悟で戦った胡摩は、そうすれば戦いが終わると信じていた自分を、そのために愛する者を失った自分を愚か者と断じながらもその考えを抜き切れない。だから壁画を「最後の1枚まで」破壊しようとするのです。
 でもそれは言わばアサヒをもう1度殺すことであり(「竜神アサヒはここにいるんだろ」)、爾朗はその必要はないと言ってのける。アサヒは自分を見逃せば胡摩ですら悪の怪人とみなされると言ったけれど、爾朗はそうは言わない。むしろ「かっこいいじゃないか」と賞賛すらしてみせる。かつてゼスサタンを封じた時のアサヒのように自らの腕に剣を突き通させた爾朗のこの言葉は、アサヒのやるせない思いへの封印だったと言っていいでしょう。爾朗のこの言葉、素敵さと同時に3話の「正義に目覚めた抜け忍みたいなもんだ」に通じる純粋さを感じてニヤニヤしちゃうなあ……

 氷漬けの胡摩が現代を生きる孫竹や笑美には笑ったり楽しい夢を見ているように思えるように、風郎太が泣いたように、善悪のはっきりしたように思える過去は素敵に感じられる。けれどその世界にはその世界なりの悲しみがあり、けしてそれは理想じゃない。きっと、だから彼女はまだ旅の途中なのです。狭い世界から飛び出してゆくのです。前回どんどんと多様化していった「正しいと思うもの」を別人物を通して肯定してみせる、切なくも良い話でした。

関連:
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~THE LAST SONG 感想リスト

コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第1話「東京の魔女」
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第2話「『黒い霧』の中で」
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第3話「鉄骨のひと」
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第4話「日本『怪獣』史 前篇」
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第5話「日本『怪獣』史 後篇」
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第6話「やつらはいつでも笑ってる」
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第7話「空も星も越えていこう」
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第8話「天弓ナイトをだれもしらない」
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第9話「果てしなき家族の果て」
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第10話「運命の幻影」
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第11話「正義/自由/平和」
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第12話「八高超人墜落事件」
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第13話(最終回)「新宿擾乱」
コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜THE LAST SONG 第14話「十一月の超人達」
コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜THE LAST SONG 第15話「宇宙を臨むもの」
コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜THE LAST SONG 第16話「花咲く町に君の名を呼ぶ」
コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜THE LAST SONG 第17話「デビラとデビロ」
コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜THE LAST SONG 第18話「セイタカアワダチソウ」

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【言及】
http://ai-mugi.blog.eonet.jp/aimugi/2016/05/the-last-song-8050.html
http://tiwaha.cocolog-nifty.com/blog/2016/05/tokyomx51519-07.html
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6 Comments

シンジン  

風郎太が出てくる場面を観たら寝ようと思っていたのに結局最後まで観てしまいました。

17話の後の時系列なので重く暗い雰囲気のある回だと思っていましたが、いい意味で裏切られたので何回も観てツッコミを入れてしまいました(爆)


胡摩さんを観ているとこの前映画館で観た、(キャプテンアメリカ)を思い出してしまったので二人が出会う小説があったら面白そうだなという幻想を思い浮かべてしまいました。

2016/05/18 (Wed) 17:13 | EDIT | REPLY |   

闇鍋はにわ  

シンジンさん

まあ基本、続けて見た方が楽しい作品かと思います。
内容自体は重いのですが璽郎達のやりとりや胡摩のかわいさで釣り合いを取っていた印象がありますね。
日本の超人と海外の超人が出会う話は面白そうです。

2016/05/18 (Wed) 18:51 | EDIT | REPLY |   

シンジン  

闇鍋さんは、コンレポの放送が終わった後にそれぞれの超人たちの活躍を描いたスピンオフ小説が発売されるならどんな話を読んでみたいですか?


アニメ! アニメ! というサイトに虚淵玄さんのコンレポ関連のインタビューが掲載されました!!!!!

2016/05/20 (Fri) 19:39 | EDIT | REPLY |   

闇鍋はにわ  

>シンジンさん

柴の小説が読んでみたいですかね。作中1番気に入っているキャラと言っても過言ではないので。
インタビュー情報のご提供、ありがとうございます。

2016/05/20 (Fri) 23:11 | EDIT | REPLY |   

シンジン  

二日ぶりにPCをやっている21歳の社会人見習いです。

柴さんの話は僕も読んでみたいです。暗そうですけど(爆)

會川昇さんは(爾朗の物語は、最終話できちんと終わりを迎えます。)と雑誌で語っていたのですが、コンレポもSPECという能力者が出てくる作品と同じラストを迎えるのかと思うと不安になります(苦笑) ちなみ僕はSPEC完結篇を映画館で観て、泣きそうになりました(てへぺろ)

2016/05/24 (Tue) 18:15 | EDIT | REPLY |   

闇鍋はにわ  

>シンジンさん

お仕事お疲れ様です。

柴の話は性質上、暗くならざるをえないでしょうね。
SPECとは見てないですね、それと繋がっているらしいケイゾクは見たのですが。
まあ舞台としては広がりがありますし、他にも外伝やスピンオフは見たいものです。

2016/05/24 (Tue) 22:00 | EDIT | REPLY |   

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  • 2016.05.17 (Tue) 04:42 | ぬる~くまったりと