ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない アニメ・原作比較感想第8話前編
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由花子役に能登というのは意外だったけど、豹変というよりも全体の演技に連続性があって(特に最初の豹変シーン)これはいいキャスティングですね。
ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第8話「山岸由花子は恋をする その1」
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険DU製作委員会


下校途中の仗助と億泰は、康一が喫茶店にいるのを見つける。なんと彼は美少女と落ちあわせていて……?
髪は女の命、第8話。今回は原作約80ページ、4話分にほんのわずか満たない内容のアニメ化になります。原作だとそのわずかの部分で「事態の危うさ」が強調されますが、アニメはそれがないので「由花子の危うさ」が強調されています。原作の方なら4話の間に由花子の危うさは読者に知れ渡っているわけですが、アニメだとそれを1週でやっているわけですからここで切るのがいいんでしょうね。
さて、先述したようにアニメでは原作数話分が1本に収まっているので、原作に比べて各章のありようの違いが捉えやすくなっていて味わいやすい。前回の間田は特別精神的強さを持たない人間が特別な力を制御できない(スタンドはきちんと言うこと聞かない、殺す気なかったけど殺さなきゃというハメになる)話だったわけですが、由花子は特別な力に振り回されることはありません。スタンドがなくとも委員長は別の形で排除しようとしたでしょうし、康一は拉致していたはず。スタンドは本人としても作劇としてもあくまで一手段に過ぎない。この事は今回の彼女のラストの台詞に象徴されています。

由花子「もしだれかが来たとしてもどうってことないけど……「愛」は無敵ですもの」
「私のスタンドは無敵」じゃなく「愛は無敵」! 実際、康一に恐怖を感じさせるのは彼女のスタンドよりもその特異な愛情です。ここ数話での康一の成長を(委員長と違って)見抜いて惚れる辺りその愛情は本当に確かなものなのですが、方法だけが致命的に間違っていて相手を苦しませる。悪意や敵意をもって襲ってくる小物を描いた後で、それらを全く持たない彼女があっさり恐怖を凌駕していくというのは作品の多様性がよく出てるなあ……もっとスタンドを前面に出していたら、彼女はここまで読者の記憶には残らなかったように思います。
さて、「由花子の危うさ」はこの1話で十二分に描かれたわけですから、次回描かれるのはまた別のもの。次回はどう取捨選択しつつテイストを維持してくれるかな。
To Be Continued →後編
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