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穴なんてあいてないよ!/うしおととら37話感想


 【悲報?】今週のキャプ画、とらと真由子しか映ってない

>拍手返信:と~しきさん
 失ったものだからこそ今度は守る、というのがなんとも言えない救いでしたねー……もう苦界に留まらなくていいんだ(´;ω;`)


うしおととら 第37話「最強の悪態」
©藤田和日郎・小学館/うしおととら製作委員会
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 蘇った獣の槍とともに再び白面の者に立ち向かううしお達だが、白面の者を押し返すには未だ力が足りない。真由子が霊体を飛ばした先は……
 その言葉の力強さ、第37話。今回は霊体や精神世界といった要素を活用してうしおと真由子という「とらにとって大事な存在」を重ね合わせた物語が心地よい。冒頭、とらは「胸に空いた穴」によって沈んでいくわけですが、そこは石造りの暗室。というか、とらが閉じ込められていた蔵にしか見えないwww 「1体での最後」を意識したとらがたどり着くのが、500年にわたって孤独に閉じ込められた蔵の中というのはなんとも象徴的です。でも、そこには彼を解放したうしおはいない。彼の右肩に穴を開け続けた獣の槍をひっこ抜いてくれた少年は、意図的に彼の意識という蔵から追い出されている。獣の槍が抜かれなければ右肩(今思うとそこも右肩なのか!)の傷が癒えなかったように、うしおがいなければ彼の胸に空いた穴は消えない。
 で、そこをうしおの代わりに「階上から降りて」くるのが真由子……というのがなんともまた、ね。うしおと同じくとらにとって大切な存在で、それでいてうしおではない。だから彼女はとらから「うしお」の名前を引き出すことができるし、うしおと並んでとらから悪態(「食ってやらぁ」とか「守らねぇよ」とか)をつかれることができるのです。もちろん、悪態をつかれた2人の反応はまるで違っていて、だからどちらがどちらの代用品にもならない。「めいんでぃっしゅ」と「でざぁと」は違うのだ。孤独に死のうとしていた者が、孤独に過ごすことを受け入れようとする者を助けるために再起するというのも、とらの原型の部分から連なる感情が出ていて優しかったなあ……
 さて、舞台はいよいよ決戦の場へ。残り2話の行く先は。

関連:
うしおととら リスト

うしおととら 第1話「うしおとらとであうの縁」
うしおととら 第2話「石喰い」
うしおととら 第3話「絵に棲む鬼」
うしおととら 第4話「とら街へゆく」
うしおととら 第5話「符咒師 鏢」
うしおととら 第6話「あやかしの海」
うしおととら 第7話「伝承」
うしおととら 第8話「ヤツは空にいる」
うしおととら 第9話「風狂い」
うしおととら 第10話「童のいる家」
うしおととら 第11話「一撃の鏡」
うしおととら 第12話「遠野妖怪戦道行~其の壱~」
うしおととら 第13話「遠野妖怪戦道行~其の弐~」
うしおととら 第14話「婢妖追跡~伝承者」
うしおととら 第15話「追撃の交差~伝承者」
うしおととら 第16話「変貌」
うしおととら 第17話「カムイコタンへ」
うしおととら 第18話「復活~そしてついに」
うしおととら 第19話「時逆の妖」
うしおととら 第20話「妖、帰還す」
うしおととら 第21話「四人目のキリオ」
うしおととら 第22話「激召~獣の槍破壊のこと」
うしおととら 第23話「永劫の孤独」
うしおととら 第24話「愚か者は宴に集う」
うしおととら 第25話「H・A・M・M・R~ハマー機関~」
うしおととら 第26話(最終回)「TATARI BREAKER」
うしおととら 第27話「風が吹く」
うしおととら 第28話「もうこぼさない」
うしおととら 第29話「三日月の夜」
うしおととら 第30話「不帰の旅」
うしおととら 第31話「混沌の海へ」
うしおととら 第32話「母」
うしおととら 第33話「獣の槍破壊」
うしおととら 第34話「とら」
うしおととら 第35話「希望」
うしおととら 第36話「約束の夜へ」



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【言及】
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  •  うしおととら TokyoMX(6/10)#37
  • 第参拾七話 最強の悪態 白面の者を今まで結界で閉じ込めていた海域、 結界が作用しやすい結界領域まで運びたい。妖怪と獣の槍が押し込もうとするが、足りないものがある。今の真由子なら霊体を送る事は造作も無いこと、お願いできますか。 とらは力が入らない、今までこんなに負けたことなど無い。落ち込んで一人静かに引退することを考えていた。時雨から櫛を借りてとらの髪を櫛る真由子。潮を人間に戻すときに櫛った。...
  • 2016.06.12 (Sun) 00:44 | ぬる~くまったりと
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  •  うしおととら 第37話 「最強の悪態」 感想
  • カットされたエピソードの妖怪たちがあちこちに登場していましたね。 とらと真由子、ニコラスとマルコのシーンは感動しましたよ。 真由子は霊体となり、白面に敗れ傷心したとらの元へ向かった。 白面の者を相手に、妖怪、人間が一丸となり白面の者を結界域へ 押し込むのであったが、あと一歩の所で白面の結界が消えてしまう。 絶望感の潮の前に飛び込んできたのは黄金の妖 その妖の名は、とら! 二...
  • 2016.06.14 (Tue) 00:54 | ひえんきゃく