今、オレ達は/うしおととら38話感想
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すっかり更新が遅れてしまいました、スミマセン(´・ω・`)
うしおととら 第38話「最終局面」
©藤田和日郎・小学館/うしおととら製作委員会



ついに白面の者を結界内に閉じ込めることに成功したうしお達。しかしそれでも白面の者の力は強力で……迎える決戦の時、第38話。
様々な形で「うしおととら」と「白面の者」の対称性を描くことで、白面の者を絶対強者の座から引きずり下ろす痛撃が強烈。冒頭、白面の者の毒気によってうしおととら以外の者達は分断されてしまいますが、それすらも痛撃のためのステップ。かたや2対1なのにタイマンて言い張っちゃう「2匹で1つ」のうしおととらと、かたや様々なしもべを生み出したりうしおととらの槍と雷まで兼ね備えた尾を持つ「1匹で全て」の白面の者。もうこのシチュエーションの時点で対称的なのですが、更に字伏の未来が白面の者と同質だったりすることが白面の者の絶対性を薄めていく。尾の1つが槍の形である理由などを聞くと、黒炎の姿がとらに似ているのもなんだか納得してしまいます(これの生成には紅煉も関わってるとも聞くけど)。
そして、白面の者の恐怖を指摘しするだけでなく、その本質をこじ開けるというのはきっとうしおだけではできなかったこと。うしおから色々なものを食ったとらがいたからできたこと。それもやはり、「2匹で1つ」ということなのだと思います。
白面の者が指摘するように、うしお達が「正義」なのかは分かりません。何せ旗印である獣の槍は怒りと憎しみによって生まれ、使い手の魂と記憶を削り最後には憎む相手へと姿を変えてしまう業深い代物なのだから。
けれどそれと共に戦う者達の胸は、「兄とわだかまりなく共に戦いたい」「選ばれたものでなくとも男でなくとも、自分は自分だ」「家族を救いたい」「恩人を助けたい」「自分が願えば誰かを助けられるなら、泣けば誰かの分も泣けるならそうしたい」という思いがある。それは大義と言うには素朴で、身近で、でもけして否定されない心のありようです。そうした思いに「正義」よりも似合う言葉。それこそは「太陽」という表現なのだろうなと思います。
陰陽理論と言ってしまうと分かりやすいけどこじんまりしてしまうところ、それをサイッコーに画面映えする形に言い換えてしまうのは圧巻でした。誰がうまいこと言えと言ったよホント。
さて、3クールに圧縮された物語も次回でいよいよ最終回。まあ微妙に漏れ聞いたりはしているのですが、実際に見てどんなものを感じることになるかな。
関連:
うしおととら リスト
うしおととら 第1話「うしおとらとであうの縁」
うしおととら 第2話「石喰い」
うしおととら 第3話「絵に棲む鬼」
うしおととら 第4話「とら街へゆく」
うしおととら 第5話「符咒師 鏢」
うしおととら 第6話「あやかしの海」
うしおととら 第7話「伝承」
うしおととら 第8話「ヤツは空にいる」
うしおととら 第9話「風狂い」
うしおととら 第10話「童のいる家」
うしおととら 第11話「一撃の鏡」
うしおととら 第12話「遠野妖怪戦道行~其の壱~」
うしおととら 第13話「遠野妖怪戦道行~其の弐~」
うしおととら 第14話「婢妖追跡~伝承者」
うしおととら 第15話「追撃の交差~伝承者」
うしおととら 第16話「変貌」
うしおととら 第17話「カムイコタンへ」
うしおととら 第18話「復活~そしてついに」
うしおととら 第19話「時逆の妖」
うしおととら 第20話「妖、帰還す」
うしおととら 第21話「四人目のキリオ」
うしおととら 第22話「激召~獣の槍破壊のこと」
うしおととら 第23話「永劫の孤独」
うしおととら 第24話「愚か者は宴に集う」
うしおととら 第25話「H・A・M・M・R~ハマー機関~」
うしおととら 第26話(最終回)「TATARI BREAKER」
うしおととら 第27話「風が吹く」
うしおととら 第28話「もうこぼさない」
うしおととら 第29話「三日月の夜」
うしおととら 第30話「不帰の旅」
うしおととら 第31話「混沌の海へ」
うしおととら 第32話「母」
うしおととら 第33話「獣の槍破壊」
うしおととら 第34話「とら」
うしおととら 第35話「希望」
うしおととら 第36話「約束の夜へ」
うしおととら 第37話「最強の悪態」

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