ここで終わるわけには/マクロスΔ12話感想
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逆転こそゲームの醍醐味よ、と言いつつフレイア派の僕。
マクロスΔ 第12話「キング・オブ・ザ・ウィンド」
©2015 ビックウエスト/マクロスデルタ製作委員会



ウィンダミアの総攻撃により、アル・シャハルはわずか15分で陥落。ケイオス ラグナ支部は奇襲作戦を決めるが……決戦前、第12話。
うーんうーん、今回は副題「キング・オブ・ザ・ウィンド」の意味するところに悩むのが正直なところではある。シンプルに考えればグラミア王を連想するけれど、それほど彼について語られることは多くありません。アーネスト艦長との縁が明らかになったくらいか。
ただ本作における「ウィンド」、すなわち「風」が多様な、そして大切な意味を持っているのはこれまで描かれてきた通り。それを考えれば今回の副題ももっと多くのものを対象にしていると考えていいように思います。
例えばアイデンティティ。ロイドは自分達がプロトカルチャーの正当な後継者であることに執着し、アーネスト艦長は「本物のヤックデカルチャーってやつを見せつけてやれ」なんて語る。
例えばパワーゲーム。ハヤテ達からすれば同じ敵であるロイドとキースは、戦の進め方について対照的であることがどんどんと鮮明になっていく。また、ウィンダミアからすれば同じ地球人(を中心とした組織)である新統合軍とケイオスは遺跡の扱いを巡って対立する。
そして、例えば三角関係。ミラージュの言葉はハヤテだけに向けられたものにも思えるけれど、「才能」というキーワードはフレイアにだって当てはまるものです。ハヤテがフレイアに共鳴しているのも、多分に感覚的なものですしね。で、努力は才能に勝てないとばかりに現状のフレイアとミラージュの描写には差がつきまくっている。けれど、どこまで自覚しているかは別としてミラージュはまだ諦めきれない、ここで終わるわけにはいかない。
そうしたいくつもの「風」を吹かせるのは誰か。すなわち風(あるいは疾風)の王になるのは誰か。この戦いはそういったものを決める戦いになっていくのかな……と思います。さてさて、中盤にして決戦の展開はいかに。
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