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血の役目なんだよ/機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 12話感想


<SDガンダム外伝での知名度>
コックローチバイアラン>>越えられない壁>>戦士バイアラン&忍バイアラン

 まあ飛ばないバイアランなんてバイアランにあらずだもんなあ……というか今初めてコックローチバイアランが羽を広げているところを想像したんですが、うん、キモいな!



機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第12話「個人の戦争」
©創通・サンライズ
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 サイコミュに突き動かされるように街を破壊するシャンブロ。バナージはそれを止めようと動くが……悲しいね、12話。
 バナージはNT-Dを搭載するユニコーンガンダムを「人の力を増幅するマシン」と定義付けたわけですが、今回は機体の様々な所作が人の力(ドラマ)を増幅させているのが印象的。これは別にユニコーンガンダムに限った話ではなくて、ほとんど全ての機体がそう。
 例えば序盤、バナージはMSに乗らずジンネマンと問答するわけですが、そこで言われる一方的な虐殺は同時にMS戦にも反映されています。奇襲の効果は抜群で、トリントン基地の面々はまともな反撃もままならず撃破されていく。ガンキャノン・ディテクターは背面のキャノンに片腕を失い、顔面にヒートホークを叩きこまれているという「人間なら終わってる」状況なのに周到にトドメを刺され(右腕のライフルがあれば脅威となりえるのだから、MSとしてだけ見るなら自然ではある)、狙撃されたネモⅢはヘルメットカバーのようにバイザーも割れて爆破される。同時にセイバーフィッシュに乗り込もうとするパイロットや歩兵の焼かれる姿と共に描かれることもあって、ここでは機体だけが映る状況よりも死の匂いが濃く漂っています。カークスの最後周りの残党MSのやられ方も人間的ですよね。後ろから不意に土手っ腹撃たれるマラサイとか、敵弾を受けて震えながらも反撃を試みるも結局蜂の巣になるガルスKとか、自爆のためにハラキリするザクⅠですとか。
 で、ジンネマンにぶん殴られまくったバナージの反撃はバイアラン・カスタムの反撃開始とともに始まります(実際上もそれに気を取られたのがジンネマンの隙w)。この時代のMSには珍しく単独飛行能力を持つバイアラン・カスタムは上を取って敵機を撃破していくわけだけど、バナージとジンネマンの殴り合いにも問答にも多分に上下の概念は意識されていて、同様に上を取った方が勝つ。一騎当千のヒロイックな活躍をするバイアラン・カスタムは、一時的にユニコーンの代わりに主人公の活躍を増幅する役割を担っているのですね。モノアイからバイザーへの変更はカスタマイズ承認のための必須要項だったそうですが、物語的にはこの役割の関係もあるのじゃないかしらん。その関係からすれば、ユニコーンガンダムが舞台へと降下した後バイアラン・カスタムが舞台から飛び去ってゆくのは自然な流れに思えます。人間そのものならCM中にハイタッチして交代してても違和感ないw

 こうした所作の増幅はもちろんバナージ達の機体にも現れていて、両腕を広げるユニコーンガンダムや首を振り回すシャンブロの姿などは乗り手の心情を的確に画面に描き出しているし、心のぶつかり合いの激しさはサイコミュによって現実の押し合いにまで至る。バナージが説得のためにコックピットから出るという行動も、逆説的にMSが彼の覚悟を強調していると言えます。またここから言えば、シャンブロのコックピットの上下するスクリーンは前方にジオンの紋章を付けた呪縛の象徴であると同時に、ロニの心の壁を「コックピット&スクリーン」で二層にして表現しているとも受け取れる。つまりこれが無かったらロニもコックピットから出てたんだきっと、スクリーン絶許。

 他とは違った所作の増幅をしているのはデルタプラスで、リディはバナージにウェイブライダーの上に「乗る」よう指示するわけですが、これは彼の意見、考えに乗れ……という風にも理解できます。血の呪縛に囚われている自分やロニのように、バナージもなってしまえ、と言う。これによって本来興奮するはずの共闘シチュは「リディがその素早さでバナージを引きずろうとする」悪夢の瞬間へと姿を変えており、それでもバナージが留まるというのと合わせて「やっちゃいけねえ疾走感」にあふれていました。ガウォークじみた拾い上げから手を離すユニコーンとか、最終的には怨念が撃たせたメガ粒子砲をリフレクタービットで止めようとしていたロニとか、バナージからビームマグナムを奪い取って撃つデルタプラスとか、その後のユニコーンとデルタプラスの顔のアップで会話させる場面とか、今回はこの辺りの演出が抜群だったなあ。
 さて、最後に現れた黒いユニコーンガンダムは一体誰の力(ドラマ)を増幅していくのか。次回も楽しみです。

関連:
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 感想リスト
機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 感想リスト

機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第1話「96年目の出発」
機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第2話「最初の血」
機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第3話「それはガンダムと呼ばれた」
機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第4話「フル・フロンタル追撃」
機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第5話「激突・赤い彗星」
機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第6話「その仮面の下に」
機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第7話「パラオ攻略戦」
機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第8話「ラプラス、始まりの地」
機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第9話「リトリビューション」
機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第10話「灼熱の大地から」
機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第11話「トリントン攻防」


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4 Comments

MITSUKI  

今回がOVAの4巻の最後までの内容ですねー。
色々とモブ的に様々なMSが出てくるので、あそこにこんなMSが?
みたいな発見も、視聴しているとあって楽しいと思いますよ。

2016/06/26 (Sun) 17:49 | EDIT | REPLY |   

闇鍋はにわ  

>MITSUKIさん

OVAと同じラストですか、いい引きですねー。
今後も色々なMSが見られると聞くと期待しちゃいますね。イフリート・シュナイドにやられたジムII・セミストライカーみたいなちょこちょこいじった機体もありますし(というか、あの僅かな登場時間のために用意されたのかこの機体……)。
見覚えのない機体は僕の知識不足なのか本作初登場の機体なのか、調べるのが楽しみです。

2016/06/26 (Sun) 18:39 | EDIT | REPLY |   

ロゴ  

前回のあらすじが妙に長いと思ったら、そういや前回何らかの邪魔が入って休止してたんでしたな。
かけっこか固い棒を握って白いものを穴に入れる行為だったか。

ID4は妙なコラボCMやめろ。(意訳:いいぞ、もっとやれ)

第二次おっさんホイホイ本番。
バイアランカスタムが出たときはそりゃ驚いたものです。
しかも強い。
ジェリドはなんで最後バウンドドックに乗り換えたのか、いまだによく分かりません。
バイアランカスタムについてはダムAで「星月の欠片」という外伝作があって、結構良かったので一読されてもよろしいかと。

止めなければならないのに、なまじ知った相手だけに止めることが出来ないジレンマ。
止める手段が他にもあれば良かったのですが、怒りと憎しみに囚われたロニには説得も通じることもなく。
最期には正気を取り戻すものの、すでに「手段」はバナージの手の中にはない。
二人の関係など知る由もないリディは怒りにまかせ引き金を引く。
ドロドロですねぇ。
これからどんどん黒くなっていくリディ君の活躍にご期待ください。

2016/06/30 (Thu) 23:22 | EDIT | REPLY |   

闇鍋はにわ  

>ロゴさん

>かけっこか固い棒を握って白いものを穴に入れる行為だったか。
 玉入れ勝負ですね!(違う 1週休むと感覚が狂います。

>ID4は妙なコラボCMやめろ。(意訳:いいぞ、もっとやれ)
 誰が考えたんだこのコラボwww ついでだから逆シャアと隕石のコラボも

>ジェリドはなんで最後バウンドドックに乗り換えたのか、いまだによく分かりません。
 謎ですね。まあおかげでバイアランがジェリドの全盛期というイメージが保たれたわけではあるんですが……UCは外伝出まくってるから恐ろしい。

>これからどんどん黒くなっていくリディ君の活躍にご期待ください。
 彼が決断を求められる場面と方向が毎度毎度マイナス方向なのが不憫というかなんというか(;´Д`)

2016/07/01 (Fri) 23:16 | EDIT | REPLY |   

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  • 2016.06.28 (Tue) 00:17 | m日記
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