決意をさせたものは/機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 13話感想
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強奪されたわけでもないのに2号機ロボの貫禄バリバリのバンシィ。
機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第13話「戦士、バナージ・リンクス」
©創通・サンライズ



ロニを救うことのできなかったバナージの前に、突如として現れた黒いユニコーンガンダム。その攻撃によってバナージは気を失い……再びさだめの重なる時、13話。今回バナージはブライトに「敵味方っていう人の区別の仕方にはなじめない」と語るわけですが、その言葉のように良くも悪くも敵味方が混在した状況へと変化しているのが面白い。
・トリントン・コントロールやリディからは敵か味方か判断できないバンシィ
・再調整の結果、バナージに攻撃を仕掛けるマリーダ
・ミネバに共生を持ちかけるマーサ
・自分達を走狗として使おうとするビスト財団に反発するロンド・ベル隊(ブライトですら自艦で盗聴の危険を考慮せねばならない)
・同じ連邦軍所属のネェル・アーガマを撃沈する隠密作戦の指示を受けるゼネラル・レビル
・それに対抗するため、所属としては敵である袖付きと連絡を取るブライト
・威厳を保つ味方であるはずの言動や紅茶が、至急電1通で敵に変わるオットー艦長www
といった感じ。バナージの偏りのない接し方が物語全体に波及してきた感じですが、それはともするとどこへ向かえばいいのか分からないという迷いにも繋がる。そこでしるべは何か、という点において重要となるのはそれぞれの原型であり原点であり。「ガンダム」の原点に立ち会ったブライトの言葉が、バナージの「オードリーを助けたい」という原点を取り戻させるのはいいなあ。もう結構な話数でバナージとオードリーは離れており、また直接言及することも抑えられていた一方、リディを通して間接的に2人の結びつきの強さは描かれていたので、ここで表面化すると心を動かすのに十分な説得力がある。そしてやっぱりリディの道化ぶりが哀れでもある。貴賓用のメニューでわざわざホットドック作っちゃう「オードリーの原点」=乙女っぷりを見せられるともうホントどうしようもねえよって気になるね! 彼もミネバという「原点」に沿って行動しようとしているのがまた皮肉。ビスト一族の生まれというバナージの「原型」がリディとオードリーにも共有されて、いよいよ対比が鮮明になってきました。さて、リディの「敵味方」はどうなる。
次回は1週お休みの後、2機のユニコーンガンダムの対決ということで。「プルトゥェルブとしての原型」に動かされるマリーダにバナージがどう立ち向かうのか楽しみにしたいところです。
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