きっと大丈夫/レガリア1話感想
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そう願いたい。
レガリア The Three Sacred Stars 第1話「姉妹 / SISTER」
©Regalia Project.



リムガルト王国で起きた事件から12年。エナストリア皇国に住むユイは久しぶりの学校にウキウキしていた。「姉」であるレナともお出かけをすることになっていたのだが……美少女×ロボットアニメ×……?な第1話。主人公(ユイ)にとっての驚きの事実、視聴者にとっての驚きの事実と2つの驚きが作中に用意されているのだけど、それがどうも作劇を不自由にしている印象があってもどかしい。
まず「ユイにとっての驚きの事実」はレナが人間ではなかったということであり、ユイは「化物なんかじゃありません。レナは、私のお姉ちゃんです!」とレナの化物性を愛情で否定するわけだけど、ぶっちゃけ僕にもこのレナは「化物」には見えないのですよね。ロボットのコアであることや不老といった要素はひと目で分かる化物っぽさを持たず、レナの言動もなまじ見た目相応であるために「化物」としての障壁に欠ける。アバンでレナのアレクトが惨事を引き起こしたらしい事が描かれますが、何が起きたか分からない上にそれをユイが知る由もないわけですし。あとバトルマニアでサイボーグなおっさんと同類にされてもな。
じゃあ化物性に対して愛情がどうかと言えば、それを盛り上げるための「姉妹としての強固な繋がりの過去」などもこの1話は使えない。過去を描いてしまったら、「視聴者にとっての驚き」すなわちユイが女皇であるというCパートのインパクトがなくなってしまうわけですから(せっかく隠したそれもOP映像で驚きは半減してしまってるし)。この2つの驚きは、あちらを立てればこちらが立たないという対立関係になってしまっているのですね。
そうしたこともあって、この1話は序盤の描写は後から見れば最低限納得できる代わりに違和感や物足りなさが目立ち、本来気高く家族愛にあふれる筈のユイの台詞はどうにも輝いて見えないという凸凹な印象を受けました。
もっとも上述した驚きは今回で終わりですから、今後板挟みになっての不自由さは考えなくていいわけではあります。2つの驚きそのもの(あと基本的な文明レベル)については台詞や演出の端々に忍ばせてあったので、それが明かされて唐突に感じることはなかったですしね。まあ、まずは次回の展開を待ちたいところかしらん。右腕切断されて片腕マントで登場→マントが右腕化というのは軽く変身じみていたし、アバンの仕返しよろしく敵レガリアの腕をへし折る描写なんかは格好良かったです。このご時世に手描きで大丈夫か?
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