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漫画感想「うしおととら」文庫版第2巻

うしおととら (2) (小学館文庫)

 藤田和日郎の「うしおととら」文庫本版2巻を読了。今回収録されているのは第四章「符術帥 鏢」、第五章「あやかしの海」、第六章「伝承」、そして第七章「ヤツは空にいる」の序盤2話分となっています。全部アニメ化されてる話ですね! 改めて序盤の話の後半への重要度高いなー。
 アニメ版と異なり複数の章をまたぐ形で読んで思ったのは、序盤の話って親子の話の比率が高いなということ。うしおの旅立ちとなる「伝承」の前の「符術帥 鏢」「あやかしの海」では当然親子が重要なキーワードだし、1巻収録分でも第二章「絵に棲む鬼」はやっぱり親子の話。いずれも親か子のいずれかが死んでおり、母は死んだと信じて育ってきたうしおにとってもこれらの話って何かしら感じるところはあったんじゃないかなと思うのです。

うしお「オレさ………海、いってさ…タツヤってガキにあったんだ。そいつ死んだ母ちゃんのコトをすっげー大事に思ってんのな……………なんかオレ…タツヤみてはずかしくなっちまった…」

 アニメ版ではカットされていた台詞ですが、ここにはうしおがこれまでの話で受けた「親への思い」の影響がダイレクトに表現されている。彼を動かしたのは「母が生きているかもしれない」という事実関係だけでないのだというのが今回原作を読んでみてとても強く感じられました。こう見ると、海を去る時にタツヤに「カッコよかったぞーーーっ!!」ってうしおが声をかけるのも、一つ味わいを増して思えてくる。兄貴が弟分をほめるような感じじゃなく、タツヤの行動ってうしおにもないものを持ってる格好良さだったんだなー……

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 あと、とても印象に残ったのが「あやかしの海」のこのカットでして。先述の声かけの後にうしおが再度描かれるという場面なわけですけど、これって言わば「太陽と一緒にタツヤを称えている」んですよね。最終決戦で「一緒に戦っている」と言った太陽と一緒に。「正義」という言葉に収まらない、けれどけして否定されない感情として表象された太陽と一緒に。うしおと太陽を見たこの瞬間、「母は見てくれている」というのはタツヤの中で本当の本当に動かしようのない事実になったのじゃないかな……と、なんとなく感じました。この時「カッコよかったぞーーーっ!!」ってタツヤに言ってくれたのは、きっとうしおだけじゃないのです。


関連:
うしおととら 第1話「うしおとらとであうの縁」
うしおととら 第2話「石喰い」
うしおととら 第3話「絵に棲む鬼」
うしおととら 第4話「とら街へゆく」
うしおととら 第5話「符咒師 鏢」
うしおととら 第6話「あやかしの海」
うしおととら 第7話「伝承」
うしおととら 第8話「ヤツは空にいる」
うしおととら 第9話「風狂い」
うしおととら 第10話「童のいる家」
うしおととら 第11話「一撃の鏡」
うしおととら 第12話「遠野妖怪戦道行~其の壱~」
うしおととら 第13話「遠野妖怪戦道行~其の弐~」
うしおととら 第14話「婢妖追跡~伝承者」
うしおととら 第15話「追撃の交差~伝承者」
うしおととら 第16話「変貌」
うしおととら 第17話「カムイコタンへ」
うしおととら 第18話「復活~そしてついに」
うしおととら 第19話「時逆の妖」
うしおととら 第20話「妖、帰還す」
うしおととら 第21話「四人目のキリオ」
うしおととら 第22話「激召~獣の槍破壊のこと」
うしおととら 第23話「永劫の孤独」
うしおととら 第24話「愚か者は宴に集う」
うしおととら 第25話「H・A・M・M・R~ハマー機関~」
うしおととら 第26話(最終回)「TATARI BREAKER」
うしおととら 第27話「風が吹く」
うしおととら 第28話「もうこぼさない」
うしおととら 第29話「三日月の夜」
うしおととら 第30話「不帰の旅」
うしおととら 第31話「混沌の海へ」
うしおととら 第32話「母」
うしおととら 第33話「獣の槍破壊」
うしおととら 第34話「とら」
うしおととら 第35話「希望」
うしおととら 第36話「約束の夜へ」
うしおととら 第37話「最強の悪態」
うしおととら 第38話「最終局面」
うしおととら 第39話(最終回)「うしおととらの縁」

漫画感想「うしおととら」文庫版第1巻


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