つぶあんこそ正義/クロムクロ15話感想
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先日あずきのホットアイマスクを買ったばかりの僕も断然つぶあん派。
クロムクロ 第15話「追分の果て」
©クロムクロ製作委員会



文化祭で剣之介が襲撃を受けたことで、周辺の疎開の動きはますます活発に。カルロスやソフィーにも引越しの話が来てしまう。一方、重傷を負った剣之介は……迷いの時、第15話。
今回の副題は「追分の果て」ということで、「2つに1つ」という選択の見られる作り。これまでもちらほら増えていた疎開の流れは今回ついに名有りのキャラ、ソフィーとカルロスにまで至るわけですが、その行く先は地方どころかそれぞれのルーツである海外、すなわち「日本と海外の2つに1つ」なわけです。剣術の稽古というソフィーの日本への傾倒ぶり、言葉が分からないというカルロスのスペインでの所在無さと、対象的な形で2人にとっての日本の大切さを感じさせているのは上手いし面白いなあ……というか、両親との会話などを考えるとカルロスって言語に留まらず精神性も「いわゆるラテン系」っぽくないのだな。
また、ムエッタはレフィル隊長に名誉と死の「2つに1つ」を選ばせてくれと迫るし、ソフィー達の乗るGAUSも1人乗りに改造されるというのは見方を変えれば乗り手の「2つに1つ」を選ぶということ。もちろん剣之介のとろろ昆布アイスのあんこ選択も同様www ソフィーの相談をよそにつぶあんかこしあんか悩んでいた阿呆な剣之介ですが、怪我から驚異的な回復をして腹の減りまくった彼にとってこれはこれで大事な選択であり。その選択に符号するものを由希奈が持っている、と言うのはなんとも示唆的でもあります。なにせ由希奈は雪姫にそっくりで、彼女もまた「2つに1つ」で選ばれる存在なわけですから。
朦朧とした意識でも名を口にされるほど剣之介の中で輝く、雪姫との過当競争に由希奈が勝つには差別化が必要。さて、剣之介の追分の果てやいかに。
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