fc2ブログ
Welcome to my blog

Wisp-Blogは移転しました

ARTICLE PAGE

君が呼んでくれたから/機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 14話感想


 モノアイからバイザータイプへの変更等、ギャプランを思わせるムーバブル・シールド・バインダーとアンクシャって結構素敵なデザインしてると思うんだけど、活躍ないなあ……(´・ω・`)



機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第14話「死闘、二機のユニコーン」
©創通・サンライズ
160717_09.jpg
 ブライトの手はず通り、ガルーダにはガランシェールの奇襲攻撃がかけられる。果たして作戦の成否は……取り戻すもの、第14話。もともと連続性の高い筋立ての作品でしたが、今回は過去の要素を思い出させる描写数が特に著しい。


160717_03.jpg
160717_04.jpg
160717_05.jpg
160717_06.jpg
 象徴的なのはもちろんバナージ、オードリー、リディの三角関係。落下するオードリーを受け止めて「なんとかする」と語るバナージの姿が1話と重なるのはもちろんですが、デルタプラスが通路に入ってきてその横にオードリーが……というシチュエーションも、3話でロトの残骸に潰されそうになった彼女をリディが救った時とほうふつとさせるものがあります。思い返してみればバナージもリディもオードリーとの初対面の状況は似てるんだなー……

 が、人が違えば結果ももちろん違うわけで、偶然から生じたバナージによる救出はオードリーの求めによる必然の救出に上書きされ、リディの方は助けられるくらいなら死を選ぶという拒絶に上書きされる。厳密に言えばリディの方は「バナージに横取りされる」でオードリーは死ぬ気は無かったわけだけど、どっちにしろ彼からしたら壮絶に振られているのに違いはないし、形としてはよりダメージの大きいものになっている。連邦とジオン残党の出来レースの話を聞いていたからこそ「皆グルかよ!」と気付けてしまったのと言い、ガンダムかどうかあいまいなデルタプラスに乗ってたせいでボコられることと言い、あらゆる事象が彼をどん底に叩き落しにかかってる感半端ない。監督が決めたラストの提供絵でまでいじられるし!

 一方のバナージは先述したように1話を、更にはその後の過去を幸せに上書きされていて対照的。「君の声、はっきり聞こえた。嬉しかった。自分がなんでここにいるのか分かった気がした、君が呼んでくれたから」……2話の「今朝、君が空から落ちてくるのを見てすごくドキドキした。それまでズレていたものが元に戻って、初めて自分の居場所が見えたような気がして……君が誰だって構わない、俺のこと必要だって言ってくれ! そしたら俺は……!」という台詞を思い返すと、これ以上なくバナージの喜びが伝わってきます。1話ラストを飾ったバナージの「1人じゃ無理だ」が今回のオードリーの「1人ではありません」に繋がっているのも心地よく、2人の男女としてそして言わば同士としての繋がりが感じられました。つまりリディは二重に振られてるわけでこれまた(´・ω・) カワイソス リディに向けた笑顔とバナージに向けた笑顔の性質が全然違うのもまた残酷。

160717_07.jpg
160717_08.jpg
 そういう原点に立ち返る3人が主軸なわけですから、もう1つの救出対象であるマリーダとジンネマンの関係もそれに重なる。かつてジオニズムの「光」としての性質を語った彼女がNT-Dの発光を「私を救ってくれる光」と言っちゃうのは再調整の強烈さとして分かりやすかったし、そこで必要なのはやっぱり原点なわけで。ジンネマンにとってなぜ彼女が大切なのかという「マリーダとしての原点」の提示と、ガンダムは敵という「プルトゥエルヴとしての原点」の自己矛盾化で釣り合いが取れるのは、バナージ達と重なりつつも異なるあり方として良かったのではないかなと思います。3話でクシャトリヤを押し出し、7話では救うために押し込んだバナージが今度はマリーダの機体を「支える」というのもジンネマンと役割分担しつつシンクロしていた感。
 さて、次回再び舞台は宇宙へ。そう言えばフル・フロンタルの出番も久しぶりだな。

関連:
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 感想リスト
機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 感想リスト

機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第1話「96年目の出発」
機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第2話「最初の血」
機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第3話「それはガンダムと呼ばれた」
機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第4話「フル・フロンタル追撃」
機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第5話「激突・赤い彗星」
機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第6話「その仮面の下に」
機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第7話「パラオ攻略戦」
機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第8話「ラプラス、始まりの地」
機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第9話「リトリビューション」
機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第10話「灼熱の大地から」
機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第11話「トリントン攻防」
機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第12話「個人の戦争」
機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第13話「戦士、バナージ・リンクス」


にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村

【言及】
http://animegane1216.blog.fc2.com/blog-entry-4158.html
http://natusola.blog105.fc2.com/blog-entry-5197.html
http://riksblog.fool.jp/public_html/mt5/anime/now/2016/07/guctv-14.html
http://mizuho-diary.seesaa.net/article/440178182.html
このエントリーをはてなブックマークに追加

0 Comments

Leave a comment

4 Trackbacks

Click to send a trackback(FC2 User)
この記事へのトラックバック
この記事へのトラックバック
  •  機動戦士ガンダムUC RE:0096 第14話 『死闘、二機のユニコーン』 二人でミネバにアプローチ!結果は...。
  • どっちも一度は振られました。バナージもリディも。懲りずに二人はミネバを目指します。囚われのユニコーンは全武装解除、フル・フロンタル状態。監視役としてプルトゥエルブ=マリーダのバンシィが同行。後述しますが連邦と財団に色々ミスがあった気がします。 奪還作戦。ブライトからのリークによってガランシェールは移送中のユニコーンを襲撃。ミネバとマリーダを奪い返す腹づもりです。普通に考えれば護衛機に囲まれた...
  • 2016.07.17 (Sun) 13:45 | こいさんの放送中アニメの感想
この記事へのトラックバック
  •  【機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096】第14話『死闘、二機のユニコーン」』キャプ付感想
  • 機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 第14話『死闘、二機のユニコーン』 感想(画像付) マリーダさんとミネバちゃん救出! そのせいで、フラれたリディがダメな顔になってたw アレは完全に闇に堕ちた表情か(^^; 今度はリディがバンシィに乗せられるのかな? 以下、感想はつづきから ネタバレ含みますのでご注意ください。
  • 2016.07.18 (Mon) 22:58 | 空 と 夏 の 間 ...
この記事へのトラックバック