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ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない アニメ・原作比較感想第17話後編


 感想前編では拾えなかった原作との差異をピックアップ。 



ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第17話「岸辺露伴の冒険」
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険DU製作委員会

<ここではないどこかへ>
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 スタートは地図と康一の顔のアップから。扉絵の変形再現であると同時に、「現在地」(この世)の強調でもあります。これから現在いない場所(あの世との境目)に行くわけですからね。


<なんにせよ驚異的な回復速度>
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 OP&ED削除と尺をフルに使っているためか、連載状況の説明などは省略。「怪我はよくなってきたけど連載はまだ休んでる」というのがこの時点での露伴の状況なのですが、負傷からどれくらい経ってるのかはボカしてますね。一方、子供の頃を思い出す云々はセピア調の背景を追加。前編の感想で書きましたがこの台詞は結構重要なので、強調してくれているのは嬉しいところです。


<映像のウソ>
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 露伴が康一を誘うシーンは、足下を映さないことで「薬屋とコンビニの間の道」をぐぐぐーっとアップにしていく演出がなされ、まるで吸い込まれるような表現に。こういうのはアニメならではですね。


<♪マンガじゃない>
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 漫画のコマ割りのようにポンポン切り替わるこの辺りの構図は実はアニオリで、原作のコマ割りは再現していません。でも原作では立ったまましていた地図の間違いに関する会話も一緒に済まされ、テンポは抜群に良くなっています。


<機敏な判断>
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 同じ場所に出たのを康一が気味悪がって引き返すもまた1周してしまう……というくだりは省略。1周した時点で露伴がスタンド攻撃の可能性を疑うように。後に脱出する際も康一と同じ方向に向かっているので、その辺りの混乱を避ける効果も生まれています。


<マスコット・エコーズ>
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 何かに触られて戻ってきたエコーズは原作では随分ミニサイズだったのですが、アニメでは怯えたように尻尾を康一の首に回すというより自然な形に。


<ゲッター線の影響ではありません>
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 鈴美の記憶を読んでいる最中の露伴のぐるぐる目はカットを何度も切り替える中で再現。眼の色どころか形が変わるので、読んでる内容がだんだんヤバイことになっていくのを追随している感じにw


<犬の鳴きマネをする殺人鬼>
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 原作では台詞のみだった鈴美の怪談は顔をぼかす形で絵付きに。台詞だけよりも分かりやすく、それでいて顔も見せないというほどよい視覚演出。


<垂れ落ちる擬音>
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 アーノルドを見る際、露伴の顔に重なる大きな「ピチャリ」はさりげにアニメオリジナル(原作ではあくまで示すように小さいものが2つ)。擬音そのものが「ピチャリ」って感じの動きをするのがまた怖い。


<実は康一の体重は減ったままなのでは>
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 地図にない道の異常性に気づく際の2周が省略されたのとは裏腹に、鈴美から逃亡する際の2周はアニメオリジナル。台詞が少ないから所要時間は全然違いますが。康一の鼻水顔や露伴が彼を振り回す様が強調されることでコミカルに、一方で原作ではいつの間にか露伴の手から離れていた康一がきちんと「落下」する様も追加されていますw


<こんなの余裕で失禁できる>
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 振り返ってしまった康一があわや引きずり込まれるシーンは、原作ではコマが変わったらエコーズも引っ張られていたのですがアニメでは康一から「引きずり出される」様子が追加。腕の動き自体もいいので非常におっそろしく見えます。


<主役は露伴>
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 感想前編でも触れましたが、住職とのやりとりは短縮。原作だと住職は露伴が事件のことを覚えているものと思い込んで話しかけ、そこから露伴が詰め寄る……という感じで上手いことタメになっていたのですが、ここが無いのは正直残念ではあるなー……一方でこれまた感想前編で簡単に触れましたが、原作では「境目から脱出」→「杜王町新名所」→(回が切り替わる)→「仗助と康一の会話、吉良の登場」→「露伴の過去」という流れだったのが、露伴の過去をBパートラストに前倒しすることでまとまりが強まっています。「仗助と康一の会話、吉良の登場」は「岸辺露伴の冒険」においては余話なのですね。


<露伴からジョジョへのバトンタッチ>
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 仗助達が殺人犯について語る場面は原作では道のまんなかだったのですが、アニメではコンビニ前に変更。たむろする場所としてはより自然です。鈴美の写真がどんなものだったのかも描かれるようになっていますが、そういえばこの写真どうやって入手したんだろう……? ピンク髪でオールドスタイルの制服着るととたんにときメモっぽくなるから困る。


<大胆過ぎるデート>
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 吉良が腕時計について尋ねるシーンでは、バッグの位置が助手席から後部座席に変更。背景をスクリーントーンでごまかした原作と同じ手法は使えませんもんねw また原作では途中でさらっと描かれていた「吉良」の看板はアニメではオチとして描かれるようになっています。さて、次回はどんな風に描かれるのかな……?

関連:
2013年冬アニメ 視聴予定リスト(1部2部感想リスト)
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 感想リスト
ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない感想 リスト

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