戻ってきた感じ/クロムクロ20話感想
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ミラーサはミラーサでゲスかわいいと思ってしまうこの頃。
クロムクロ 第20話「飛んで火に入る虎の口」
©クロムクロ製作委員会


エフィドルグの母艦で脱出方法を模索する由希奈。一方、剣之介はムエッタの手引で母艦に潜入し……明かされる謎、深まる謎、第20話。
今回の描写のキーワードと感じたのは「情報」。まず冒頭、グラハム司令達は火災やカクタス逃走といった偽情報に踊らされ、一方で多数の妨害情報から犯人が所長であることを導き出す。美夏達は情報の漏洩を恐れて隔離される。彼女達の描写は行動の自由を奪われるかもしれないというゼルの懸念に説得力を与え、またゼルとソフィーの会話と由希奈の見る映像は組み合わさることでエフィドルグ本隊がどうやって地球に来るのかを想像させる。他にもムエッタと間違って回収されたと知らずに由希奈を追いかけるミラーサ、なぜか彼女の目に映らない母艦の真の内部構造、同じ服を着る事で伝わる由希奈とムエッタの体格の差などなど、今回は情報の形で伝わる描写に満ちています。というか、会話そのものよりも情報がキャラの心を動かす場面が多いんですね。最後にピックアップされるのが情報そのものであるUSBメモリや衛星からの入電(情報)であること、またこれまで述べた描写が視聴に当たっての理解をスムーズにしてくれているのは上手かったなあ……

会話よりも情報が……と書きましたが、逆に言えばその中では会話主体のやりとりはかえって際立つとも言えるわけで。剣之介にしがみついて泣きじゃくる由希奈から始まるやりとりは2週分以上にニヤニヤさせてもらいました。何が素敵って、由希奈が緊張から解き放たれるのが重力からの解放ともシンクロしているのが実に素敵。演出、いい仕事してますねー。
さて、物語はエフィドルグの母艦が降下していよいよ山場といった感じ。果たしてレフィル率いる部隊との決着は。いつか来る本隊への対策は。まだまだ残る多くの謎の行方は。いよいよ目が離せません。
関連:
クロムクロ 感想リスト
クロムクロ 第1話「鬼の降る空」
クロムクロ 第2話「黒き骸は目覚めた」
クロムクロ 第3話「城跡に時は還らず」
クロムクロ 第4話「異国の味に己が境遇を知る」
クロムクロ 第5話「学び舎に来た男」
クロムクロ 第6話「神通の川原に舞う」
クロムクロ 第7話「東雲に消ゆ」
クロムクロ 第8話「黒鷲の城」
クロムクロ 第9話「岩屋に鬼が嗤う」
クロムクロ 第10話「不遜な虜」
クロムクロ 第11話「闇に臥したる真」
クロムクロ 第12話「黒部の夏に地獄を見る」
クロムクロ 第13話「祭囃子に呼ばれて」
クロムクロ 第14話「祭に踊る羅刹」
クロムクロ 第15話「追分の果て」
クロムクロ 第16話「再会は水に流れて」
クロムクロ 第17話「雲中に鬼が舞う」
クロムクロ 第18話「湯煙に消える」
クロムクロ 第19話「鬼が誘う宴」

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