これで終わりなんだよね/クロムクロ24話感想
- CATEGORY: Wisp-Blog
- TAG: アニメ_2016年夏アニメ

シェンミィにも新しい乗機は無いものか。
クロムクロ 第24話「血戦の黒部ダム」
©クロムクロ製作委員会



エフィドルグ本隊の来襲を止めるため、研究所奪還に動く由希奈達。果たして戦いの行方は……? 激闘、第24話。今回は戦いぶりやその前後の描写を通して、人間とエフィドルグを対比した作りが印象的。
研究所の決戦で、負ければ終わり……という状況を打破できたのは由希奈達の頑張りがもちろん欠かせないのですが、もう1つ大きな要因があります。それは、エフィドルグが「変わっていなかった」こと。レフィル達が乗ってきた船は遥か前に得たものであるはずのゼルの情報と寸分違わず、奪われた研究所のシステムにも何の手も加えられていない。ミラーサもムエッタが語ろうとする真実に耳をふさぎ、変化することを拒否しています。それらが研究所の奪還や枢の停止を容易にしてくれたのは言うまでもありません。狭い通路という変化に対応できず撃破されるカクタスの姿は、エフィドルグ全体に通じます。
そこから人間側に目を向けると、こちらは逆に「変わったこと」だらけです。ゼルはソフィーのおかげで岳人との約束を果たせた(変化できた)ことに感謝し、GAUSの搭乗を禁じる命令を受けていたソフィーは今度は逆に乗ることを「頼まれる」。セバスチャンにリタと言う死んだと思われた命と生きていると思われていた命のありようは逆転し、またGAUSの射出装置だったマスドライバーはソフィーの機転でロボット砲台に早変わりする。トムもGAUS1からロングアームへとその乗機を変化させる。
そして何より、剣之介は由希奈に結婚という明白な関係の変化をもたらすものを申し込み、由希奈はサブパイではなく自らクロウを操作してイムサを討ってみせます。この大金星をあげた由希奈が喜ぶのではなく感触に(また、人を殺してしまったという変化に)涙し、その手を剣之介が握るというのは、フスナーニを斬った時の2人のやりとりの逆転にもなっていていいなあ……互いに命を預け合うという言葉の証明でもありますしね。
そんな風にして由希奈達はエフィドルグの本隊を止めるという「変化」をもたらしたわけですが、より大規模な艦隊が送られるということでエフィドルグの脅威もまた「変わらない」。さて、残り2話でもたらされるのはどんな変化なのでしょう……?
関連:
クロムクロ 感想リスト
クロムクロ 第1話「鬼の降る空」
クロムクロ 第2話「黒き骸は目覚めた」
クロムクロ 第3話「城跡に時は還らず」
クロムクロ 第4話「異国の味に己が境遇を知る」
クロムクロ 第5話「学び舎に来た男」
クロムクロ 第6話「神通の川原に舞う」
クロムクロ 第7話「東雲に消ゆ」
クロムクロ 第8話「黒鷲の城」
クロムクロ 第9話「岩屋に鬼が嗤う」
クロムクロ 第10話「不遜な虜」
クロムクロ 第11話「闇に臥したる真」
クロムクロ 第12話「黒部の夏に地獄を見る」
クロムクロ 第13話「祭囃子に呼ばれて」
クロムクロ 第14話「祭に踊る羅刹」
クロムクロ 第15話「追分の果て」
クロムクロ 第16話「再会は水に流れて」
クロムクロ 第17話「雲中に鬼が舞う」
クロムクロ 第18話「湯煙に消える」
クロムクロ 第19話「鬼が誘う宴」
クロムクロ 第20話「飛んで火に入る虎の口」
クロムクロ 第21話「牙城の落ちる日」
クロムクロ 第22話「鬼が哭いた雪中花」
クロムクロ 第23話「雪に唄う蛙」

にほんブログ村
【言及】
http://natusola.blog105.fc2.com/blog-entry-5373.html
http://tiwaha.cocolog-nifty.com/blog/2016/09/tokyomx91524-3d.html
http://guutaranikki.blog4.fc2.com/blog-entry-13476.html
http://riksblog.fool.jp/public_html/mt5/anime/now/2016/09/kuro-24.html