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頑張れ、オレ/ドラゴンボール超60話感想


 順番前後しますが続いてドラゴンボール超感想。

>拍手返信:雪光さん
 2つの時間軸を使ってテーマを描く、というのは対比を生み出しやすいシチュエーションであり、この未来トランクス編の作りの面白いところだと思います。人造人間編はあくまで現代が中心だったので、それとは違う楽しみ方ができているなと。敵が1人ではないこともあり、決着も謎解きも楽しみですねー。



ドラゴンボール超 第60話「再び未来へ 明かされるゴクウブラックの正体!!」
© バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
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 ビルスによるザマス破壊の未来への影響をどうしても信じられないトランクスは、未来へ行き確かめることを決意する。果たしてそこに待っていたものとは……同じもの、違うもの。第60話。今回は「同じだけど違うもの」と「違うけど同じもの」を積み重ね、最後にそれをゴクウブラックの正体として結実させる構成が面白い。

 「同じだけど違うもの」は特に分かりやすくて、例えばビルスは「惑星ガスパにいるドラゴンのゲロみたいな(外見が同じな)」スープを飲むのをためらっていたけれど飲んでみれば美味しいし、悟空とベジータは同じく結婚して子供もいるのにキスに関する知識の違いがあり(アニオリで悟空とチチはキスしてなかった?ってツッコミもあるようだけど)、ベジータは自分のためではなくトランクスと未来のために戦うと「(同じ)サイヤ人らしからぬ」物言いをする。仙豆の確認やブルマの同行など、未来へ行く道も以前とは少し違っている。

 一方の「違うけど同じもの」には愛情というものがよく使われていて、例えば世界が違い未来が違ってもトランクスとマイが相思相愛であることは変わらない。またトランクスが再び着替えた服もかつて現代へやってきた時のものを洗濯したわけではなく「新しくしといた」わけですが、そこに母の愛情が込められていることに変わりはありません。また、未来では初めて会うブルマとマイも、きっとかつて未来で行きていたブルマとのものと変わらない信頼関係をあっという間に結んでしまいます。

 この対極的な要素の主体となっているのはもちろん未来トランクスと現代トランクスの会話で、今回現代トランクスは悟空の呼びかけなどで自分のアイデンティティに関する微妙な意識を持ってしまうわけですが、未来トランクスによって自分と彼が同じ道を歩むわけではないんだ、別の人間なのだということを諭されます。でも、それでも、世界が違っても、歩む道が違っても、やっぱりトランクスがトランクスであることに変わりはないわけで。たまらなくなってタイムマシンを追いかけた現代トランクスの 「頑張れ、オレ!」という叫びには、他人である自分への応援であり自身である自分への応援でもあり、そして2人の決別でもあり……と複雑な意味が感じられてとても素敵でした。

 そして、ゴクウブラックは「同じ姿だけど悟空とは違う」と同時に「姿は違うけどザマスと同じ」存在なわけで。2人のトランクスが今回の要素を分け合った一方で、ゴクウブラックはそれを兼ね備えた存在であることが明らかになる……というのは描写の連続としてとてもしっくり来るものでした。はてさて、じゃあゴクウブラックと共にいるザマスはどこまで「ザマスと同じ」で、どこまで「ザマスと違う」のか。それはビルスのザマス破壊の結果のように、ブルマが初めて時間航行の景色を見て反応したように「見てみないと分からない」。次週も楽しみです。

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