ジョジョの奇妙な冒険　ダイヤモンドは砕けない　アニメ・原作比較感想第28話後編

2016/ 10/ 08 (Sat)

ジョジョの奇妙な冒険　ダイヤモンドは砕けない　アニメ・原作比較感想第28話後編

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　感想前編では拾えなかった原作との差異をピックアップ。

ジョジョの奇妙な冒険ダイヤモンドは砕けない第28話「ハイウェイ・スターその1」
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険DU製作委員会
＜怪しすぎるサイコロ＞

　冒頭のサイコロの入った丼を上方写しから移動させたり、虫眼鏡で見ている様子をレンズでピックアップしているのはアニメオリジナルの見せ方で、早々に視聴者の視覚もサイコロに集中するように。厳密に言えばサイコロの大写し自体は原作でも「みつめられているような感じがしてならない」の後でやっているのですが、アニメではこのシーンは逆に「露伴がサイコロをみつめている」ように描かれています。ありえる偶然だと言い訳したり、サイコロを噛んで確かめようとする露伴に「さっきウンコした後で手を洗ってなかった」などと言ってその気をなくさせる仗助の様子がバッサリとカットされていますが、上述した描写で緊張感はしっかり維持。

＜火事の原因＞

　また原作では倒れる様子がついでのように描かれていた可動式のラックがアップに。何の意味があるって

　ここで虫眼鏡が床に落ちているのである。原作では虫眼鏡をここに置いた描写が無かったので（よく見れば落下物の中にはある）、後から見返した時になぜ床に落ちていたのかが気付きやすくなっています。というか今回アニメを見て始めて気がついたwww

＜イカサマ名『宇宙人』＞

　玉美の立会のもと勝負するに当たっての3者の思考は省略。ここは原作では回をまたいだところで状況の再説明という意味合いもあったので、アニメならここを省略するのはスピード感という意味でもアリかなと思います。

＜何が楽しくて盗撮してるのかこの子は＞

　吉良としのぶのやりとりの盗撮映像を確認する早人の様子は、原作では先週のそのやりとりの直後に描かれたもの。原作通りだと現在進行形で何かしてるんだから尺以外でもこっちの方が自然かしらん。ウキウキで料理するしのぶとそれに対する違和感をアニオリで導入に持ってくる……というのは上手い再配置だと思います。杜王町ラジオの内容も原作知ってるとニヤリとしてしまいますしね。

＜次のお話に続く＞

　次のスタンドこそ、と意気込む写真のおやじにTo be continuedが重なるのは原作通り。そして原作でもここは話の途中で、次のページで物語が続いています。ここでCMが入らないのは原作再現と言えますが、番組終了と勘違いしないための配慮でもあるのか……？

＜ストーカー？＞

　原作では露伴が仗助の後頭部をじーっと見つめて仗助が鬱陶しがる、という描写があったのですがアニメではそのやりとりは省略。また露伴の前の席だけが空いているという状況が解消され、それに合わせて露伴の席が最後部一歩手前から移動しています。が、どっちにしろ露伴の前に座らざるをえない仗助w

＜露出してもしてなくても＞

　部屋の中の女性の服装が大きく変更。改めて見るとエロい（アニメの方もこれはこれでエロい）。

＜いつ言ったその言葉？＞

　バス停で喧嘩する露伴と仗助のやりとりは短縮。珍しく明確なミスと言えるのがここの台詞カットで、原作ではこの時に仗助が「できれば二度と会いたくないっスねーあんたとは！」と言い捨てています。これが後の場面の「二度と会いたくねーと言ったばかしだけど」に繋がってるので、ここがカットされると台詞が繋がらないのですね。話としては繋がってるからまあOKだけど。

＜岸辺露伴は（ヘルメットを）被らない＞