死ぬまででいいから/ブレイブウィッチーズ2話感想
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「沖波もやられた!」という台詞に悲鳴を上げる僕は眼鏡っ娘好き提督。
ブレイブウィッチーズ 第2話「羽ばたけチドリ」
©2016 島田フミカネ・KADOKAWA/第502統合戦闘航空団


念願叶って孝美とともに欧州へ向かうこととなったひかり。しかし船はネウロイの襲撃を受け……最前線へ、第2話。ひかりの502加入が決まる今回は、孝美とひかりを交互に、徹底して対照的に描くことで2人の違いを描く作劇。
今回ひかりは船をほとんど守ることができず、「戦力としての評価はゼロ」とまで評されるわけですが、別にいいところが無いわけではありません。だって船上での彼女は、「船上でのランニングで男性兵士にも勝つ」ところから始まっているのですから。それは孝美の鮮やかな飛行とは違う形だけれど、確かな賞賛を勝ち得た姿です。
2人の違いは他にも色々見受けられ、例えば上手く飛べないひかりを孝美は軽やかに繋ぎ止めるのに対し、力を使い切って落下する孝美をひかりは飛び込みで力強く受け止める。別々のベッドで寝ていたのが甘えに来るのは妹のひかりではなく姉の孝美の方だし、逆に敵襲の警報を受けた時はしゃっきり気持ちを切り替えている孝美に対してひかりは寝ぼけたまま。仲良し姉妹の2人ですが、その描写は本当に真逆なものばかりです。
そしてその違いがもっとも強く現れているのはやはり本作の肝となる戦闘で、孝美は敵編隊全滅と言う驚異的な戦果を挙げながらも冬眠――「擬似的な死」を迎えるのに対し、ひかりはネウロイを全く撃破できない代わりに「生き残っていた」。戦闘後の状況には、単純なウィッチとしての強さとは別ベクトルで2人の違いが出ているわけです。こう考えると、「死ぬまででいいから入れてください!」というひかりの台詞は当人の思い以上に強いものに思えてくるなあ……彼女はたぶん、死なないことについては右に出るものはいないでしょうからw

ひかりは口を開く度に姉のようなウィッチになりたいと語りますが、こうして強調される違いを見るに、彼女が孝美のような「鮮やかな」ウィッチになることはないんだろうな、と思います。ひかりがこれから腕を上げるにしても、その戦い方はずっと不器用な、野暮ったいものになるのでしょう。でもそれは2人が共に戦えないということではありません。「やってみなくちゃ分からない」、その言葉だけは確かに2人は重なっているのですから。
さてさて、次回はいよいよ502の面々が本格的に画面に登場ですね。彼女達がどんなキャラで、そこにどんなふうにひかりが溶け込んでいくのか。楽しみです。
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映画感想(「ストライクウィッチーズ O.V.A. Vol.1 サン・トロンの雷鳴」)
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